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今平周吾が自身初のシーズン複数回優勝で2年連続賞金王に前進!【ダンロップフェニックス】
皆さんゴルフを楽しんでいますか?
こんにちは、ライターのもーりーです。
宮崎県のフェニックスカントリークラブを舞台に開催された『ダンロップフェニックス』。
松山選手やゲーリー・ウッドランド選手らアメリカPGAツアーの猛者たちを退けて優勝したのは今平周吾選手でした。
松山英樹は2日目に悪夢が……
今大会で一番の注目選手はなんといっても松山英樹選手。
日本凱旋試合となった『ZOZOチャンピオンシップ』では、タイガー・ウッズ選手に次ぐ2位。
今大会こそは2年以上も手にしていない優勝をと期待していたファンも多かったことでしょう。
そんな松山選手でしたが、初日こそ-5の3位タイと好スタートを切ったものの、2日目のスタートホールで悪夢が待っていました。
まず雨の中、3番ウッドで放ったティーショットは右の松林へと消えていきます。
もしもに備えて暫定球を打つも、1球目は松葉の落ちた林の中で発見されました。
このラッキーな展開に、運も松山選手に味方していると誰もが思ったはずです。
しかしここから有り得ないことが起こります。
松山選手の目の前に立ちはだかったのはフェニックスカントリークラブ名物である密集した松林。
前方にかかる枝を避け、低い弾道で木と木の間にある約2メートルくらいの空間を抜こうとした2打目は、前方の松の幹に当たって右のペナルティエリアへ。
さらにボールは側溝に入ってしまい、1罰打となりました。
そしてドロップ再開後の4打目はまたもや木に当たり、再び右ペナルティエリアへと弾き返されてしまいます。
さらにさらに6打目も松に当たってしまいましたが、なんとか左のフェアウェイ方向に跳ねてくれて、ようやく脱出できました。
ようやく次のラフからのショットでグリーンをとらえるも、このホールは7オン2パットの「+5」という大叩き。
まさかアイアンの名手である松山選手が3回も連続で木に当てるなんて信じられませんでしたね。
しかしこれで気持ちを切らさないのが超一流の選手たる所以。
その後の17ホールを-1でまとめ、2日間の通算スコアは-1。
首位と4打差13位タイで、なんとか上位争いには残りました。
タラレバですが、この+5さえなければ首位に立っていたはずですので、本当にもったいないラウンドとなりましたね。
結局決勝ラウンドでも最後まで首位に追いつけずに優勝を逃した松山選手。
調子は決して悪くはないはずなので、来年以降のアメリカPGAツアーでの復活優勝に期待しましょう。
自身初のシーズン複数回優勝
そんな松山選手らを抑えて優勝を飾ったのは今平周吾選手。
初日を−6の2位とすると、2日目には首位に並び、3日目は−5の安定したゴルフで3日間トータルは-10。
2位に2打差での逃げ切り優勝でした。
最終日が悪天候のために中止となり、3日間の短縮競技となったということもあり、今平選手的には4日間戦い抜いて優勝したかったようですが、競技が成立している以上はこれも立派な優勝。
賞金3000万円を加算し、ランキングトップを走る今季の獲得賞金は1億5000万を突破しました。
残り2戦ですので、なかなか厳しいかもしれませんが、あと1勝すれば獲得賞金2億円の大台突破も狙えます。
2位とは約3700万円差となり、2年連続賞金王にかなり前進しましたね。
ちなみに2年連続賞金王になれば、青木功、尾崎将司、中嶋常幸、片山晋呉らのレジェンド達に次ぐ史上5人目の快挙です。
ドローとフェードを自在に操る
今平選手はドローとフェードを自在に操ることができる、非常に器用な選手です(アメリカツアーを見据えて、今年からはボールが止まりやすいフェードボールを多用しているようです)。
今平選手がドローとフェードの打ち分けを苦にしないのは、彼が元々左利きなのが関係しているのかもしれません。
ゴルフを始めたときから左手の甲をフェース面だと考えてスイングをしているとのこと。
今平選手はフェースローテーションが少なく、左手のリードでボールを押し込むようにフェース面を動かすので、より長くクラブフェースがスクエアに動き、曲がらずにしっかり距離を出せるスイングの持ち主だと言えます。
もともと曲がらないスイングに左手リードの巧みなフェースコントロールを組み合わせることで、ボールを自在に操っているんですね。
右手が悪さをしてしまって方向性が安定しないという皆さんは、今平選手の左手リードや左手の甲の意識を参考にしてみるといいかもしれませんよ!
ただしトップからインパクトにかけて左ひじを曲げ、両腕が作る五角形をキープして使う今平選手の特徴的な動きは、本人が意図してやっている動きではないと思われますので、あまりマネをしないほうが良いでしょう。
今シーズンの日本男子ツアーも残すところあと2試合。
ここのところの今平選手の安定感を考えると、間違いなく両大会ともに優勝候補の大本命ですね。
今平選手のさらなる活躍を期待しましょう。
それでは、また!
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