Gride

gettyimages/1142669861
getty

プロゴルファー

こせきよういち

マスターズを盛り上げたスーパープレー~世界のゴルフ界の面白情報を拾い読み#119

先週のゴルフ界の話題は、やっぱりマスターズに尽きます。

タイガー・ウッズの優勝には、ひと言では言い表せない様々なドラマが内包されていますが、それは他の書き手に任せて、ここでは今年の大会で見られた印象的なスーパープレーを振り返ってみたいと思います。

スコア以上の圧勝を印象づけたタイガーのスーパープレー

まずは14年ぶり5度目のマスターズ制覇を果たしたタイガーのプレーから。

「本当の優勝争いはサンデー・バック9から始まる」と言われるマスターズ。

今年もここでたくさんのドラマ――といっても、タイガーと競り合っていた選手たちが次々とプレッシャーに押しつぶされていくドラマ――が展開されました。

そのなかで最もエキサイティングだったのが、タイガーの勝利をぐっと手繰り寄せた16番パー3のティショットでした(上掲のツイッター動画)。

興奮しました。

もうひとつ。これと並ぶくらいタイガーのすごみが見られたのが、9番パー4での20メートル以上もあったファーストパット(第3打)です。

段を2つ降り、かつ右から左に大きく曲がる、とても難易度の高いパッティングでしたが……。

その見事なプレーは下記リンク先でご覧ください。

ミケルソンならではのスーパーアプローチ

タイガーの陰に隠れて余り注目されませんでしたが、フィル・ミケルソンも実に彼らしいスーパープレーを見せてくれました。

3日目の9番パー4。グリーン奥からの第3打アプローチ。

他のプレーヤーならパターで最初から転がすか、ピッチ&ランを選択するシチュエーションでしょう。

ところが、フィルはここからボールを高々と舞い上げるロブショット。結果は、狙ったほどピンに寄りませんでしたが、何とかパーをセーブ。

そして、迎えた14番パー4。同じようなシチュエーションから、普通ならさっきとは違うアプローチを選択するはずですが……。

これはもう、フィルにしかできません。

最終日の16番名物=ホールインワン

最後は16番パー3のホールインワンです。

最終日のこのホールは、例年、ホールインワンが出やすいピン位置なのでしょう。

ここ数年では、2016年にショーン・ロウリー、デービス・ラブ、ルイ・ウーストハイゼンの3人が次々とエースを記録したのを皮切りに、翌17年はマット・クーチャ―、18年はチャリ―・ホフマンが同じく最終日にホールインワンを達成。

そして、今年はアマチュアの金谷拓実と一緒にラウンドしたブライソン・デシャンボー、そしてジャスティン・トーマスがやはり最終日にマークしました。

華やかな大会に、もうひとつ花を添えるスーパープレー。

そろそろ日本選手にもやってもらいたいものです。