プロゴルファー
こせきよういち
マスターズを盛り上げたスーパープレー~世界のゴルフ界の面白情報を拾い読み#119
先週のゴルフ界の話題は、やっぱりマスターズに尽きます。
タイガー・ウッズの優勝には、ひと言では言い表せない様々なドラマが内包されていますが、それは他の書き手に任せて、ここでは今年の大会で見られた印象的なスーパープレーを振り返ってみたいと思います。
スコア以上の圧勝を印象づけたタイガーのスーパープレー
A near ace on No. 16, Tiger Woods extends his lead with two holes to play at #themasters pic.twitter.com/9IJRrbfYhc
— Masters Tournament (@TheMasters) 2019年4月14日
まずは14年ぶり5度目のマスターズ制覇を果たしたタイガーのプレーから。
「本当の優勝争いはサンデー・バック9から始まる」と言われるマスターズ。
今年もここでたくさんのドラマ――といっても、タイガーと競り合っていた選手たちが次々とプレッシャーに押しつぶされていくドラマ――が展開されました。
そのなかで最もエキサイティングだったのが、タイガーの勝利をぐっと手繰り寄せた16番パー3のティショットでした(上掲のツイッター動画)。
興奮しました。
もうひとつ。これと並ぶくらいタイガーのすごみが見られたのが、9番パー4での20メートル以上もあったファーストパット(第3打)です。
段を2つ降り、かつ右から左に大きく曲がる、とても難易度の高いパッティングでしたが……。
その見事なプレーは下記リンク先でご覧ください。
ミケルソンならではのスーパーアプローチ
HE DID IT AGAIN LMAO pic.twitter.com/qzWRaSXv62
— Chad Coleman (@HashtagChad) 2019年4月13日
タイガーの陰に隠れて余り注目されませんでしたが、フィル・ミケルソンも実に彼らしいスーパープレーを見せてくれました。
3日目の9番パー4。グリーン奥からの第3打アプローチ。
他のプレーヤーならパターで最初から転がすか、ピッチ&ランを選択するシチュエーションでしょう。
ところが、フィルはここからボールを高々と舞い上げるロブショット。結果は、狙ったほどピンに寄りませんでしたが、何とかパーをセーブ。
そして、迎えた14番パー4。同じようなシチュエーションから、普通ならさっきとは違うアプローチを選択するはずですが……。
これはもう、フィルにしかできません。
最終日の16番名物=ホールインワン
Jumping for joy! @b_dechambeau cards his first ever hole-in-one. pic.twitter.com/rR5RX4AnbH
— Masters Tournament (@TheMasters) 2019年4月14日
.@justinthomas34 aces No. 16 #themasters pic.twitter.com/ypueubdkSY
— Masters Tournament (@TheMasters) 2019年4月14日
最後は16番パー3のホールインワンです。
最終日のこのホールは、例年、ホールインワンが出やすいピン位置なのでしょう。
ここ数年では、2016年にショーン・ロウリー、デービス・ラブ、ルイ・ウーストハイゼンの3人が次々とエースを記録したのを皮切りに、翌17年はマット・クーチャ―、18年はチャリ―・ホフマンが同じく最終日にホールインワンを達成。
そして、今年はアマチュアの金谷拓実と一緒にラウンドしたブライソン・デシャンボー、そしてジャスティン・トーマスがやはり最終日にマークしました。
華やかな大会に、もうひとつ花を添えるスーパープレー。
そろそろ日本選手にもやってもらいたいものです。