プロゴルファー
こせきよういち
エイプリル・フール~世界のゴルフ界の面白情報を拾い読み#117
この日だけは嘘が許される4月1日「エイプリル・フール」。
今年、日本では「新元号発表」という歴史的なイベントに隠れ、すっかり存在感をなくしていましたが、アメリカのゴルフ界からは面白い嘘がいくつも発信されてきました。
話題になった嘘をまとめてみましょう。
ナイキ&トニー・フィナウの超大作
なかでも一番評判になったのが、ナイキとトニー・フィナウによる超大作の、この嘘でした。
マスターズトーナメントのファンなら覚えていることでしょう。
昨年、初出場のフィナウは水曜日恒例のパー3コンテストでホールインワンをマーク。
歓喜に駆け出したフィナウ、途中、パトロン(ギャラリー)たちの拍手歓声に応えるように、両手を挙げながら後ろ向きになって走ったところで悲劇が起きました。
左足首をひねって、ひどい脱臼を負ってしまったのです。
そこで、今年のマスターズを前に、契約するナイキは彼のためにシグネチャー(名前)入りの特性ゴルフシューズ「フィナウ・ワン」を開発しました。
開発スタッフのやる気のない拍手。
初めて履いて行う、フィナウのテストラン。
上手く行った。完成だ!
感動を覚えるほど、笑えます。
PINGのパロディ
アメリカではライバル企業のCMをパロディにする広告文化があります。
PING(ピン)が今回、エイプリル・フールのネタにしたのは、テーラーメイドが直前に発表した豪華2階建てツアートラック(下記のツイッター画像参照)。
「みんなテーラーメイドのトラックを見たと思うけど、うちの3階建てツアートラックを紹介しよう」
その画像を見ると、2階にはPGAツアー選手が大好きな卓球の台が用意され、3階はジャクジー? とにかくリラックスできるスペースになっているようです。
本当にあればすごい!
けど、これだけの嘘を作ってしまうセンスもすごい!
来年のフェニックスオープンは?
Who's ready for 2020?!#thepeoplesopen #WMPO #GreenestShow pic.twitter.com/4Bf9ITVHyt
— WM Phoenix Open (@WMPhoenixOpen) 2019年4月1日
PGAツアーで最も多くのギャラリーが詰めかけ、熱狂する「ウェイストマネジメント・フェニックスオープン」。
その16番パー3は周囲をぐるりと巨大なギャラリースタンドが取り囲む、有名な「ザ・スタジアムホール」ですが、来年はさらに巨大化。
まるで陸上競技場か、サッカースタジアムのようにスタンドの上を屋根がカバー?
これをSNSにシェアした大会側は、まだ嘘とは発表していませんが、これはエイプリル・フールでしょう。
情報サイトが発信したありそうな嘘
最後は、アメリカのゴルフ面白情報を掲載するサイトに紹介されていたエイプリル・フールの作りものです。
いかにも「マスターズ・トーナメント」のオフィシャル・ツイッターのような画面に書かれてある投稿は、
「我々は、マット・クーチャーのマヤコバ・クラシックにおけるキャディに対するひどい対応や、WGCマッチプレーにおけるスポーツマンシップを欠いた行為(セルヒオ・ガルシアとの口論)について検討した結果、今年のマスターズ・トーナメントへの彼の招待を取り消すことにしました」
という、ちょっとありそうな内容でした。
これもエイプリル・フールだから許されること。来年も面白いネタを期待しています。