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順目・逆目って何故できる?ゴルフ場の芝生に関するアレコレ
“順目・逆目”という言葉を聞くと、真っ先に思い浮かぶのがグリーン上でのパッティングの場面ですよね。
ですが実は全ての芝生に芝目があって、ショットに少なからず影響しています。
この記事では、芝目のできるわけなど芝目に関するちょっとした知識をご紹介します♪
1.芝目はショットに大きく影響する
芝目は、ショットに大きな影響を及ぼします。分かりやすいのはグリーン上でパッティングする場合。
順目の状況でのパットは速く、逆目でのパットは 遅くなることはみなさんご存じだと思います。また、芝目に対して横切るように打つ時は、芝目の方向に打球が切れていきます。
日本国内のゴルフ場のグリーンで最も多いのはベントと呼ばれる芝生ですが、ベント芝は一般的には芝目が出にくいと言われています。
それでも、山岳地帯のコースなどでは芝目が強く出る場合も少なくないため、芝目を全く考慮せずにショットすることはできません。
2.どうして芝目ができるの?
どんな理由で芝目はできるのでしょうか。それには、水・日光・風が影響しているといわれ、中でも水には大きく影響されるとされています。
芝目は、一般的には水の流れる方向に向きます。そのため、例えば山の斜面にあるようなコースでは谷の方向に、池や川などの水辺が近くにある場合は水辺の方向に向かって順目になります。
日光にも芝目は強く影響されます。芝生は午後の太陽に向かって伸びるため、西側に向かって順目、東側に向かって逆目になるのです。
また、海沿いや山際などいつも同じ方向から風が吹くようなコースでは、芝目が風下に向かう傾向があります。
3.芝目には強弱がある
芝目には強弱があるということも忘れてはいけません。例えば、前の項で書いた要素が全て同じ方向に一致していれば芝目は強くなりますし、芝生の生育に影響する要素が少ない場合や、それぞれの要素がチグハグの場合には、芝目は弱くなります。
そのため、例えば豆知識として“水辺に向かって順目”とか“山を背にすれば逆目”ということを知っていたとしても、その知識だけでは正しく芝目を読むことができるケースは稀であるといえるかもしれません。
4.芝目の管理ってどうなってるの?
芝生を刈り込む方向でも芝目は変わるため、グリーン・キーパーは、通常、できるだけ芝目が少なくなるような方向に芝を刈ります。
例えば、自然の芝目に対しては、順目方向ではなく逆目のラインで刈ることで芝目は減ることになります。
元々芝目が殆どないようなグリーンでは、日々違った方向から芝生を刈るようにして芝目がでないように工夫しているのです。
最近の主流であるベント芝のグリーンは、密度が濃いために1年を通して短く刈り込むことができ、少ない芝目を維持しやすいといわれています。
いかがでしたか?
芝目を読むことには一生懸命でも、芝目成り立ちのことについて考えることはあまりなかった方も多いのではないでしょうか?
ひとつの知識として頭の隅にとどめておけば、ラウンド中の話題作りに役立つかもしれませんね♪