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PAR RUSH 01

「この場面で、このクラブを選択!」〜“こんな時どうする?”トラブル対応・第2回

今回も、ラウンドの途中で、この状況はどのように対応すべきかと考えさせられる場面がありました。

私が採用したクラブ選択に、同伴者の1人の目が点になっていたと、別の同伴者から聞きました。

皆さんも一緒に考えてみてはいかがですか?

こんなことがあるのか? と思うかもしれません。

それでは、その場面からご紹介しましょう!

今回のトラブルの場面は、こんな状況でした!〜ティーショットは引っかかり左のサブグリーンに!

西コースの8番・123ヤードで、少しだけ打ち下ろしのショートホール(パー3)です。

距離は短いものの、谷越えで今日のグリーンは右のベントグリーンです。

グリーンがとても小さいために、この距離でも乗せるのは、なかなか難しいホールです。

さらに、グリーンが右に傾斜しているため、スピンが効かないと右へ流れていきます。

また、ベントグリーンの左上方には、サブの高麗グリーンがあります。

このホールは的確な距離感と方向性が求められる、甘く見ると痛い目に遭うショートホールです。

さて、ティーショットは引っかかり高麗グリーンに行きました!

高麗グリーンからベントグリーンへはきつい傾斜です。さらに、ベントグリーンは左から右へ傾斜しています。

これは、ピンに寄せるアプローチは、ロブショットでも止まらない可能性があります。

さまざまなリスクを考えて、どのように対応するかを考える!

何とか最悪でもボギーでは上がりたい!

そのための条件は、グリーン上で止めることでした。

そこで、最もグリーンに乗せる可能性が高いのはどのクラブか? を考えました。

58度を開いてフワっと上げるのが理想的ですが、少しでもトップすれば、大トラブルになり兼ねません!

それならば、「傾斜を転がすアプローチをする」のが、最もリスクが少ないと判断しました。

クラブ選択のポイントと洞察力を生かした判断!

そして、転がすのであればと最もミスが少ないという理由で、最終的に選択したのが“テキサスウェッジ”こと「パター」でした。

転がすにしても、高麗グリーンからベントグリーンに下りる傾斜を読んで、方向を決める必要がありました。

こうして、高麗グリーンのエッジからパターで転がしたボールは、想定通りに斜めに斜面を転がり、ベントグリーン手前の少し上りで、ブレーキがかかりながら、グリーン上に転がりピンの1メートルほど上で止まりました。

結果は絶妙でした。ウェッジを使ったアプローチでは、こうはいかないと思います。

ゴルフでは、洞察力が大事です!

ピンに寄せるアプローチはそのものでしょう!

アプローチでも、傾斜をどのように曲がっていくか? その洞察力がないと、いいアプローチでもピンに寄ってくれません。

こうして、このホールをパーという最高の形で終えました!