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Nick Jagger
グリーンサイドからのチップショット、ピンは抜く?抜かない?
トーナメント中継を観ていると、グリーンサイドからのチップショットを打つシーンで、「ピンを抜きましたよ。カップインを狙ってますね」なんてことを言っていますよね。
本当にピンを抜いたほうが、カップインする確率が高いのでしょうか?
ショートゲームの名コーチ曰く「ピンは抜くべきではない」
グリーン周りからチップインを狙う状況。
このときピンフラッグを抜くべきか、抜かざるべきか。
ピンを抜けば、パッティングと同じようにラインに乗ったボールがコロリとカップインするかもしれません。
しかし、ピンを刺したままなら、ピンに当たって、カップインするかもしれません。
この問題について、「ピンは抜くべきではない」と断言しているのが、ショートゲームで世界一の名コーチと知られているデイブ・ペルツ(写真右)です。
彼はフィル・ミケルソンなど多くのプロにアプローチやパッティングを教えていることでも有名です。
データで分かったチップインの確率
ぺルツは、グリーンにボールを転がし込む雨どいのような装置を使った場合と、実際にプロゴルファーにチップショットをしてもらった場合のデータを集めました。
前者ではピンを刺したままのときのほうが33パーセント、後者でもやはりピンを刺したままのときのほうが18パーセントもチップインの確率が高くなることが分かったのです。
ピンに当たって入る可能性も高い
チップインを狙う以上、少し強めにボールをヒットしなければいけません。
しかし、ピンが刺してあれば、カップをオーバーしてしまうようなボールも、ピンに当たって、そのまま入る可能性が高くなるというわけです。
ペルツによると、ピンを抜いていいケースは、強風でピンが揺れているようなときと、規格外の、普通よりも太いピンをコースが使っているときくらいだそうです。