ライフスタイル
宮下芳雄@プロゴルファー
感情をコントロールする方法とショットを安定させる“行動目標”とは?
こんにちは、JGMセベバレステロスGC所属プロの宮下芳雄です。
12月も中旬に入り、冬らしい寒さが訪れています。
しかしGrigde読者の皆さんは、年末打ち収めラウンドへ向けた準備をしていることと思います。
練習場でスイングを磨き、「いざ年末の打ち収めゴルフ!!」へと鼻息が荒くなっているかもしれませんね!
そこで今回はスイングではなく「ゴルフメンタル」のお話をさせてください。
ショットの前に正しい思考をイメージできているか?
ゴルフメンタルではプレイ中の思考が大切と言われています。
ちなみに思考とは頭の中で言葉を浮かべることです。
例えば「ここのゴルフ場は得意だ!」「このホールはパーが取れる」「自分はラインが分かる」「この傾斜は上手く打てる」などなどです。
当たり前のことですが、ショットをする前にポジティブなイメージを持つことがいいショットを打つためにはとても大切です。
しかし、いざコースでプレイすると頭の中に浮かぶのは悪いイメージ、ネガティブなことが多くなってしまうかもしれませんね!
いいプレイをするにはポジティブなことを頭に浮かべたいものですね!
あなたは感情のコントロールをできているか?
つぎに感情についてです。
感情とは喜怒哀楽のことです。
ゴルフにおいては、「朝一番のティーショットは緊張する」「ミスショットをしてイライラする」「バーディーパットを外してしまいガッカリした」「いいショットが打てて楽しくなった」などが感情のことです。
みなさんもご承知のように、メンタル的には喜怒哀楽を抑えてプレイしたほうがいいと言われています。
そのために多くの方が「深呼吸をする」「冷静になることを意識する」などを実践していると思います。
その他としては「水を飲んだり」「お菓子を食べたり」などの方法があります。
とくに怒ったり、悲しんだりした時に効果があります。
人間は飲み物や食べ物を口にすると気持ちの切り替えができたり、冷静さを取り戻したりすることができます。
例えば18ホールをラウンドする時に、前半のラウンドで本来の調子が出なかったとします。
調子が出なかった9ホール後に昼食を取り終えたあと、ほとんどのゴルファーさんは「後半は頑張ろう!」と自然に気持ちを切り替えることができているはず!
これを9ホール単位ではなく、1ホール単位、あるいはミスショット直後に水やお菓子を口にして気持ちの切り替えをするのです。
自分では気付けない、しかし同伴者は気付いている身体反応!
私も含めてゴルファー自身ではプレイ中に自分がどのようにゴルフをしているかは分からないですよね!
自分では冷静なつもりでも同伴者から見たらあわてて見えたり、イライラしているように感じたりするものです。
具体的にはミスショット後に「下を向いてしまったり」「歩幅は狭くなり歩くのが遅くなったり」「プレショットルーティーンを省略してしまっいたり」など、通常とは違う行動でラウンドをしてしまったりしています。
じつはこのことに気付き、そして修正することでラウンド中でも練習場のようなショットが打てるようになるのです。
ゴルフメンタルでは精神的なことはもちろん、それによって体に現れる、通常とは違った身体反応を直すことも大切なのです。
結果目標と行動目標とは何か!?
最後は結果目標と行動目標についてです。
結果目標という言葉はあまり聞きなれない言葉ですね!
具体的には「250ヤード飛ばしたい」「カップインさせたい」「バンカーから一発で出したい」「池を越したい」など、結果に対して意識をすることを結果目標と言います。
そして行動目標とはゴルフではスイング動作に対して意識することを言います。
つまりゴルフスイングと言う、行動・動作を意識することです。
例をあげると「バックスイングで肩を回そう」「ダウンスイングは下半身を意識しよう」「インパクトでフェースの返しを少し抑えよう」「体重移動に気を付けよう」などです。
じつはラウンド中に結果目標を意識し過ぎるとスイングがスムーズに動かなくなると言われています。
つまりラウンドでは結果目標ではなく行動目標(スイング動作)に意識を高めてラウンドすることが重要なのです。
さらに行動目標については多くのこと意識をするのではなく、1ポイントだけを意識することが大切です。
くわえて、すでにできるようになっていることを意識していきましょう。
できないこと、難しいことを目標にしてはいけません!
ゴルフのラウンド中は結果を意識することなく、スイング動作(行動)を意識することで練習のようなフォームでゴルフをすることができるのです。
皆さんも次回の予定されているラウンドでは「行動目標」を意識してみてくださいね!
必ず練習のようなフォームでイメージ通りのショットが打てるはずです。
ではまた次回Grigdeでお会いしましょう」。