ライフスタイル
Nick Jagger
なぜゴルフの賭けでは「チョコレートを賭ける」というの?
マッチプレーにせよストロークプレーにせよ、ゴルフに明確な勝ち負けがある以上、賭け事(ベット)と無縁ではないのは、ゴルフ発祥のときから変わっていません。
ベットはゴルフのスパイス!?
例えば、最もポピュラーな賭け「ナッソー」は、アメリカ・ニューヨーク州ロングアイランドにあるナッソーという町のナッソー・カントリークラブで生まれた賭け方で、出だしでリードされても、前後半やトータルのスコアで勝負できることから生まれたといいます。
「ベットはゴルフのスパイス」という人は世界中にいて、上達のためにも、プレーが投げやりにならないためにも、少しくらいであれば“握った(※)”ほうがいいという人は少なくありません。
※握る:賭けること
本当にチョコレートを賭けていた時代があったのです
とはいっても、ゴルフが日本に入ってきた当初、ゴルフはイギリスで生まれたジェントルマンのスポーツと考えられていましたから、ベットは今よりもずっとスマートでした。
例えば、ゴルフでは握ることを「チョコレートを賭ける」とよく言いますが、今から50年くらい前までは、本当にチョコレートを賭けていたのです。
実際、当時のゴルフ場の売店や茶店には1枚50円程度の板チョコが置かれていて、これがお金代わりになっていたのです。
ベットはほどほどに、握りは犯罪行為なのですよ
しかし、次第にゴルフが大衆化されると、新しいベットが次々考案されました。
インフレ(?)もあってか、チョコレートでは物足りなくなってきたのです。
やがて売店からチョコレートは姿を消し、今ではクラブハウスのレストランやロッカールームで堂々と現金のやり取りが行われているのが事実です。
言うまでもなく、握りはれっきとした犯罪であることをお忘れなく。