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わたしのゴルフ履歴書〜Vol.6〜アライドアーキテクツ中村壮秀社長

ゴルフ好きな社長にその魅力や業界あれこれをインタビューをする企画「わたしのゴルフ履歴書」第6弾。

今回もゴルフに深く関わってきた社長の登場です!

アライドアーキテクツ(株)の中村壮秀さんは、なんとGDO(言わずと知れたゴルフダイジェスト・オンライン)の設立に参画された経歴の持ち主です!

こ、これはGridgeには波乱のインタビューとなるのか…!?

ゴルフ業界のあれこれについて、Gridge編集部のヒッティとじゅんやあくもちょっと熱くトークに入ってしまいました。

ご紹介してくださった(株)アトラエ新居さんの記事はコチラ↓

中村壮秀(ナカムラマサヒデ)さんはこんな人

アライドアーキテクツ株式会社は、2005年に創業した、生活者と企業との最適な関係を構築するためのデジタルマーケティング支援事業を手がける会社です。

2018年7月より、企業が発信するメッセージに共感し、企業との取り組みを楽しむ生活者を「ファン」とし、このような「ファン」と企業の良い関係性をつくることを目指す「ファン・リレーションシップ・デザイン・カンパニー」として展開しています。

①SNSマーケティング支援
②ファンマーケティング支援
③UGCマーケティング支援

※UGC(User Generated Contents)とは、ユーザーの手によって制作・生成されたコンテンツの総称

国内向け事業では主にこの3つの領域を支援されています。

気になる方は検索してみてね!

ゴルフショップでのバイトがきっかけでどハマり

――(ヒッティ:以下ヒ)ゴルフを始められたのはいつ頃ですか。

大学4年生の時ですね。就職活動が終わると、半年くらい空くじゃないですか。今の子達はだいぶインターンとかやってるけど、当時はなかったしね。

就職するまでバイトしようとしたんですけど、半年限定だとバイト探しも面倒ですよね。それで、知り合いが関内(横浜)のゴルフショップのバイトを紹介してくれて。

その頃はあまりゴルフに興味なくて、むしろ「えーゴルフかぁ」という感じだったんです。

だけど行ったら、すごいハマっちゃって。旅行費を稼ぐためにバイトしてたのが、むしろゴルフクラブを買っちゃって、完全にゴルフにハマっていったんです(笑)。

――ヒ:なるほど。大学卒業間際に、しかもサークルなどに所属しないで始められたんですね。就職してからもゴルフはされましたか?

はい、住友商事に入ったんですけど、そこで企業の大会に出たりしていました。

ゴルフダイジェストからゴルフダイジェスト・オンラインへのつながり

――ヒ:住友商事からいきなりGDOの立ち上げをされたんですか? どういったご縁で?

はい、そうです。不思議なご縁で、話せば長くなるんですが(笑)。

僕は1997年に就職して、GDOが2000年5月に立ち上がります。

僕は大学で理科系の専攻だったので、自分自身も周りもインターネットオタクが多かったんですよ。それでインターネットのビジネスをやりたいなと漠然と思っていて。

97年には、楽天が創業しているんですよ。なので、インターネットでしっかりビジネスする会社ができるんだな、というのを感じた年でした。

そこに可能性を感じたし、住友商事も良いけれども、インターネット分野でビジネスをしたくてしたくてしょうがなくなっちゃったんですよね。チャンスを逃したくなかったんです。

たまたま出向先の人に、ゴルフダイジェスト社に知り合いの方がいたので、紹介してもらったんです。そこで「ゴルフ×インターネット」の事業をしたいという話をしました。

今の仕事こそSNSユーザーのコミュニティを作ったりとかしていますけど、当時からまさにスコア管理とか、ゴルファーのコミュニティを作っていったら面白いんじゃないかと思っていました。もちろんEコマースもね。

でも今も続けられているGDOの石坂社長が、当時もう僕の先にその企てをしていました。それで石坂社長を紹介されて、一緒にやろうということになりました。

中村さんのゴルフライフは

――ヒ:今のプレーのペースはどんな感じですか?

月に1度か2度くらいですね。スコアは平均すると80台後半だと思います。

――ヒ:ちなみにベストスコアは?

ベストスコアは71なんです。なぜか1回たまたま出ちゃったんですよ。

僕これが初めての70台だったんです。でもこんなに良いスコアはコレっきりですねぇ(笑)。

―じゅんやあく(以下じ):クラブへのこだわりは?

GDOにいるときはしょっちゅう……というか自分の好きなスペックを多めに仕入れちゃうんですごく余っちゃうんですよ(笑)。Xシャフトとか売れないから止めてくれない? みたいなこと言われたりしてました。

いろんなメーカーが混ざっています。けっこうぐちゃぐちゃ派(本人談)。

ゴルフ業界、どうしたらいいか?

――ヒ:ゴルフ業界を盛り上げる秘策を毎回インタビューで伺っているんですが。

ゴルフ業界、どうしましょうか(笑)。最近の課題はなんなんですか?

――じ:若者の獲得に失敗していますね。一回やっても楽しくなる前に辞めちゃうっていうのもあるし、経済的な余裕がないとか、車を持っていないとか。

ゴルフって一番最初に「楽しい」って感じるまでの時間が長いですよね。これをもう少し短くしたいですよね。

あと昔は会社で強制させられたじゃないですか。「○○部長杯」とか(笑)。ゴルフ業界的にはあれはよかったですね。

――じ:社会人になったらゴルフを始めさせる仕組みって昔はありましたね。

そうなんですよね。バブル後にその習慣がなくなっちゃったから、ゴルフ人口は減っているんだと思いますよ。

ただ今だとそれは完全にパワハラじゃないですか。今の時代では業務以外で社員のプライベートな時間を拘束するなんてご法度だから、あの仕組みにはもう戻れないですけどね。

――じ:ある意味、今もゴルフをやっている人は本当にゴルフ好きな人だと言えますよね。とはいえ、もっと増えてほしいですが。

でも、これから働き方改革が進んで、都心に住んでいる人ばっかりじゃなくなると思うんですよね。

IT技術が進んで、世界とも簡単につながれるし、東京一極集中じゃなくなると思うんです。東京以外の暮らしやすい都市の時代がくるんじゃないかなと思います。

都心はゴルフ環境が良くないでしょ? 地方はゴルフ場も近くて安いし、1人1台軽自動車を持っているし、ゴルフライフとしては練習場もタダみたいなもんで。

都心からのゴルフという意味では、自動運転が発達すると良いですよね。それが可能になったらすごくハードルが下がるし、ゴルフ業界には追い風になりますよね。

ファミリーでゴルフをしたい

getty

今9歳の息子がゴルフスクールに通っているんです。週末の朝、週1回ゴルフを習いに行っているので、自分もくっついて行って練習してると、それがすごく楽しいんですよ。

子供は2人いるんですけど、下の子も始めるとそれもまた楽しいじゃないですか。うちのオヤジもゴルフするから、三世代でゴルフを楽しめるし。

みんな子供が生まれるとゴルフから離れちゃうから、子供にもゴルフをさせちゃうっていうのが僕が提案するひとつのソリューションですね。

時代の変化でいうと、最近はファミリーというユニットで動く人が多くなってきたように感じていて。

バブル期くらいまでは、男の人は会社人間で、定年してやることがなくなると家族に疎ましがられるというのが典型的だったじゃないですか。だからこそ週末のゴルフが成り立っていたわけですけど。

子供を遊ばせながら親がゴルフをできるような仕組みとか施設とか、もっとゴルフ場にファミリーで行けたりしてもいいと思うんですけどね。

――ヒ:結構ゴルファーって、ああしたらいいんじゃないか、こういうサービスがあったらいいんじゃないかって、アイディアは持っていると思うんです。ただニーズが少なかったりして、事業化には至らないという事案はすごく多いんじゃないかなと思います。

でも、今は少ないニーズでも成り立つようになってくるのが、これからのスマホ時代、ソーシャル時代だと思うんです。

例えばライドシェアのアプリとか、海外ではバスの乗り合いサービスなんかも出てきている。

今までは成り立たなかったサービスが、普通にできるようになってきているので、ゴルフの小さなニーズも実現できると思いますよ。

ゴルフは人との出会いがある

――ヒ:ゴルフの面白いと思うところはどんなところでしょうか?

友だちと乗り合わせて行って、プレーして、会食して、プレー後はお風呂で裸の付き合いをして、また帰りに車で話をして……。

ゴルフって時間が長いと言われるけど、スポーツをして競い合って、会食もして往復で話ができる時間もあって。人間関係を築くのにすごく大事な要素が、ワンパッケージに入るんですよね。

あと僕、将来はクラブライフだと思っていて。クラブライフを楽しんでいるおじさんたちをたくさん知っているんですけど、すごく楽しそうじゃないですか。

ゴルフ場に行ったら仲間がいて。運動もできて。人生100年時代にはすごくいいじゃないですか。

僕がゴルフに出会っていなかったら……仕事を辞めた後どうなっちゃうんだろうって思います。若い頃にゴルフを始めていてよかったなと思いますし、これからの生涯、ゴルフをやっていけるのがとても楽しみです。

出会いもあるし、ゴルフをやっている人って楽しい人が多いじゃないですか。

ゴルフのスポーツじゃない部分の魅力を語りましたが、スポーツとしては……なんか、難しいですよね(笑)。

インタビュー後記

getty

今回もついつい楽しく話し込んでしまいました「わたしのゴルフ履歴書」。

GDOさんのお話など、ここでは書き切れない、興味深いお話も聞くことができました。

ゴルフの話、インターネットの話、ビジネスの話を語ってくださった中村社長。
今後のアライドアーキテクツさんの事業も楽しみです。

私も将来、ファミリーでクラブライフを楽しみたいなぁ(小並感)。

プロフィール

(※写真中央:中村社長、左:じゅんやあく、右:ヒッティ)

【ゴルフ歴】23年
【ベストスコア】71
【クラブセッティング】※2018年8月現在
1W:ピン G400
3W:キャロウェイ エピック
3UT:タイトリスト H2
UT:ピン G400
アイアン型UT: キャロウェイ APEX
アイアン(#5〜P):キャロウェイ APEX
ウェッジ:52度、58度 タイトリスト ボーケイSM
PT:スコッティ・キャメロン デルマー2
【愛用ブランド】J・リンドバーグ

中村壮秀(なかむらまさひで)プロフィール


1974年生まれ。1997年慶應義塾大学理工学部計測工学科(現物理情報学科)卒。1997年住友商事株式会社入社。リテール部門にて新規事業会社の設立、運営を担当。2000年に株式会社ゴルフダイジェスト・オンラインの設立に参画、eコマース事業の統括を行う。2004年執行役員に就任、同社が東証マザーズに上場。2005年、アライドアーキテクツ株式会社を設立し代表取締役社長に就任。2013年11月、東証マザーズに上場。

https://www.aainc.co.jp/company/management//