Gride

ライフスタイル

野村タケオ

ゴルフマン【第81話】自動ティアップ

木曜日のお楽しみゴルフマンの第81話です。

あなたはどんな練習場が好きですか?

【第81話】自動ティアップ

練習場といってもいろんな練習場が世の中にはあります。

都内の住宅地なんかだと、「バッティングセンターか!」ってくらい狭い練習場もけっこうあるし、少し田舎に行けば250ヤードくらいある広い練習場や、何百打席もあるような巨大な練習場、ネットすらないような大自然の中の練習場などいろいろ。

設備だっていろいろです。

もう昭和の匂いがプンプンするような古い設備の練習場もあるし、冷暖房完備で夏も冬もけっこう快適に練習できちゃう練習場もある。

ボールを1球1球自分でティアップするところもあれば、自動で床下からウィーンとボールが出てくる練習場もありますね。

やっぱ自動でティアップしてくれるのって楽じゃないっすか。

特に腰痛持ちの人とかには最適ですよね。

しかしね、あれの欠点はついつい打ち過ぎちゃうこと。

1カゴ何百円みたいな感じだと、ボールがなくなっちゃえばハイ終わりってことでやめられるんですが、自動ティアップだとなかなかそういう訳にはいかない。

だいたいがプリペイドカード方式になっているので、そのチャージ金額がなくなるか、自分でストップボタンをポチッとしないと、またウィーンと床下からボールが出てくる。

もうやめようと思ったらポチッとストップしちゃえば良いんですが、そのタイミングがけっこう難しい。

やっぱね、最後の1球は気持ちいいショットで終わりたくないですか?

ドライバーでもアイアンでも良いんですが、ビシッと気持ちいいショットで終わりたい。

1カゴいくらの練習場だと残り何球かってのは見れば分かるので、最後の1球はかなり気合を入れて打つわけですが、逆に力が入っちゃってけっこうヘボなショットで終わっちゃってモヤモヤした気持ちで帰ることもしばしば。

だけど自動ティアップだと、やり直しが効く!

自分の納得のいかないショットだったら、もう1球だけ打ってみようってことができるんです!

しかしこれが見事にワナにハマっている状態なわけ。

「もっといいショットが打てるんじゃないか?」って、ついついもう1球、もう1球となっちゃって、気がついたら「やめよう」と思ってから何十球も打ってたりして。

恐るべし自動ティアップ。

なので僕は自動ティアップの練習場よりも昔ながらの練習場のほうが好きですね。

自分のペースでゆっくり打てるし。

なんか自動ティアップだと「ほらほら早く打ちなさいよ!」って言われてるみたいで、ちょっと落ち着かない。

で、練習帰りは「最後の1球」が上手く打てずにちょっとモヤモヤして帰るってのが僕のお決まりのパターンなわけです。