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Gridge編集部
全ホールパー3!「Game54」を体験してきました!
こんにちは、Gridge編集長、じゅんやあくです。
ショートケーキとショートホールが好きです、ホールのショートケーキはもっと好きです。
ところで、この写真のスコアカード、どこかヘンじゃないですか?
じつはこれ、先日発表された「Game54」という新しいフォーマットのゴルフプレーで使用されるスコアカードなんです。
既存のゴルフ場を活用しながら、全ホールパー3でプレーするという新しいゴルフプレーの方法(特許申請中)が、「Game54」です。
詳細は以下の発表会の記事に譲るとして、今回、そのプレー方法を体験してきたのでレポートしたいと思います!
全ホールパー3!? 簡単なんじゃない?
全ホールパー3なんて、簡単でしょ!……なんて思うかもしれません。
しかし、一般的なショートコースのパー3とは異なり、普通のパー72のコースをティーの位置を前に出すなどしてパー54として使うので、グリーン周りの難易度は、普通のゴルフと変わらないのです。
初心者やアベレージの人は、パー3の平均スコアのほうが、パー4やパー5よりいいかもしれません。
一方、上級者は一般的に、パー5の平均スコアのほうが、パー3より良くなる傾向があります。
つまり、パー3だけのラウンドを簡単に感じるか、難しく感じるかは、そのゴルファーのレベルによると言えるかもしれませんね。
ちなみに私の場合、普段の平均スコアは85(13オーバー)くらいなのですが、今回は69(14オーバー)だったので、難易度的にはいつものゴルフと同じくらいの感覚でした。
ところでティーグラウンドはどうするの?
「Game54」では、既存のゴルフ場をそのまま使ってプレーします。
ただし、パー4、パー5のホールでは、フェアウェイの途中にGame54用の特設ティーを設け、そこからプレーすることになります。
パー3のホールは、通常のゴルフプレーと同じティーを使用します。
特設ティーは、フェアウェイ幅いっぱいに設定されています。
「平らな場所を探す」「飛球線にバンカーがかからない場所を選ぶ」「木が邪魔にならない場所を選ぶ」など、どのポジションにティーアップすればより有利になるかを考えながらプレーすることで、マネジメントを実戦的に学ぶこともできます。
プレーして感じたメリットは?
ゴルフの大きな魅力のひとつは、ドライバーで飛ばせることだということを否定する人はあまりいないでしょう。
しかし、個人的には、私はさしてドライバーが飛ぶほうでもないし、曲がるし、というドライバーが苦手な人間なので、全ホールパー3というのは楽しめました。
このGame54は、パー3以外のすべてのホールでティーショットが成功したと仮定して、2打目(パー5ホールなら3打目)からプレーできるという言いかたもできるでしょう。
つまり「フェアウェイキープ率が100%でプレーできる」というわけです。
また、通常のゴルフでは、アイアンやフェアウェイウッドでティーアップしてティーショットを打つのはパー3の4回だけという場合がほとんどで、練習場でもあまりドライバー以外でティーアップして練習するということは少ないでしょう(練習場の短いゴムティーでは適当な高さにならないという面もあります)。
それがこのGame54では、18回ティーアップするので、ドライバー以外のクラブでティーアップしてティーショットを打ついい練習になります。
グリーン周りは普通のゴルフと同じなので、アプローチやパッティングの実戦的な練習にもなります。
プレー時間が短くプレー料金も安いので、時間やお金を有意義に使えるというメリットもあります。
以上のようなことを考えると、Game54の普及を目指すワンオンゴルフ協会が力説していた「ドライバーが飛ばなくなってしまった高齢ゴルファーをゴルフ場に引き止める」という効果ももちろんありますが、それ以上に、初心者や初級者がゴルフを覚えたり、ゴルフのスキルアップに活用したりすることの意味のほうが多いのではないかと思いました(もちろんこちらの効果についても言及されていましたが、それほど強調していなかった印象です)。
一方、デメリットは?
デメリットについてですが、ドライバーが好きな人は欲求不満がたまるかもしれませんが、私は正直あまり感じませんでした。
ただし、現在はまだGame54を楽しめるコースが今回ラウンドしたサザンクロスリゾート(静岡県)しかありません。
Game54の普及を目指すワンオンゴルフ協会は、3年目以降には加盟300コースを目指すとしています。
コースとしては、スキマ時間でも営業できる、新規顧客を取り込めるなどのメリットがある一方、同協会に加盟する際にコストがかかるというデメリットもあります。
現代のあらゆるレジャー、エンタテインメント産業は、スキマ時間の奪い合いになっているので、半日から1日がつぶれてしまうゴルフという“重厚長大な”レジャーは、今後ますます敬遠されていく可能性も少なくありません。
そう考えると、9ホールプレーやショートコースなどと同様、このような短い時間で楽しめる新しいゴルフのカタチが普及することは、ゴルファーにとってもいいことだと思います。
今後提携コースが増えていくと思われますので、近くに提携コースができた際は、ぜひプレーしてみてください。
Game54自体を楽しむことはもちろん、通常のゴルフの上達にも役立つことでしょう。