Gride

ライフスタイル

PPK

10年以上のブランクを経て、ゴルフに再チャレンジするということ(42)

家族に、仕事に、そしてゴルフに。

マルチに活躍してくれる車を、至急用意しなければならない。

しかし残価設定ローンを5年で組んでも、軽のクセして月々2万8400円。

ゴルフ復活予算より高い……。

でも、仕事にも使う車は、生活必需品。

ゴルフはまだ早かったのか!?

もう、あきめるしかないのか!?

10年持つ中古を探せばいいんだ!!笑

getty

学生時代に、アルバイトでためたお金で買った30万の赤いスターレットを皮切りに、今までに買った車は全部中古。

それもたいてい30万以内。

最初のスターレットは、当時流行りの赤。

でもこれがまぁひどい車で、赤い塗装がひび割れて、全身べっ甲模様!

そのひどいひびに爪を立てると、赤い塗装がペリッと剥がれ、黄緑になる(笑)。

“カエルみたいな黄緑の上から、売れ筋の赤をテキトーに塗りたくったな!?”

この車、彼女とのドライブ中にマフラーがゴロンと取れて突然暴走族のようになったり(排気音が大きくなったため)、高速道路を走行中にオーバーヒートして前が真っ白になったり、それはもう思い出深い車だった^^;

次も、その次も、シートの下から大量の土砂が出て来る水没車だったり、どこからかちゃぽちゃぽ音がすると思ったらそのうち池の匂いがするようになった雨漏車だったり、そりゃもうひどい車ばかり乗ってきた。

そんな選択を今度こそ変えようと新車にトライしたが、世間知らずというか新車の現実を知らず、車かゴルフかの二択になってしまった。

でも50を過ぎてようやく賢くなってきたのか、ボロ車と新車の中間を取るというアイディアが浮かんだ!笑

“今まで見たいに値段優先じゃなく、中古とは思えないようなキレイで良い車を、そして長く愛せる車を探そう!”

行動開始!

getty

新車ディーラーに行った翌日の日曜日、早朝からまずはネットで現車を見に行ける近隣に絞って検索。

5人以上乗れて、荷物もゴルフバッグもたくさん乗せられる車。

仕事を考えて、色は白かシルバー。

年式は2008年式まで、走行距離10万キロ以内。予算は頑張って50万円まで。

そして、前オーナーがその車を愛してていねいに乗っていたであろう“愛されてた感”をその身にまとう車。

すると、本当に今でも信じられないのだが、自宅からほんの数キロ先のお店に「New」のアイコンが躍る某人気ミニバンが56万円で出ていた!

色は憧れのパールホワイト! 2008年式で走行距離約9万6000キロながら、まだつやのある車体が“愛されてた感”を放つ。

“あ~、これはすぐに売れちゃうだろうな~。でも車両のみでもう6万円も予算オーバーか~”

諸経費入れたらどのくらいになるんだろう?

他にも5台ほどピックアップし、まずはこの車を開店時間に合わせて家内と見に行った。

かーちゃん大興奮!

getty

ずっとミニバンを望んでいたおかーちゃん。

「ゴルフバッグが4本積める? 所有する喜び? なんじゃそりゃ! それでお腹が一杯になるならね!ふん!!」

はい、すみません^^;

「そんなことより、家族全員が快適に乗れて、介護にも使いやすいスライドドアのミニバンが一番いいに決まってるべ!!」

はい、すみません!!m(_ _;;)m

「これいいじゃん! きれいだし、広くて明るい!!」

はい、おっしゃる通りです!!^^;

そんな中、自分も憧れの装備に心を鷲づかみにされていた。

“おぉ!両側電動スライドドア! バスの車掌さんみたいだ!!”

“おぉ! テレビが付いてるじゃん(後で気が付いたが……アナログで見れなかった^^;)”

しかも、前の2人のオーナーの整備記録もちゃんと残されている。

“オイル交換がマメにされてるなぁ”

もう全開で、二人ともこの車に一目ぼれ。

見積りを頼むと、乗り出しは73万5000円。23万5000円もの予算オーバーだ。やっぱりいい車は高い。

“あ~、こんなにいっちゃいますかぁ~。気に入ったんだけど、50万円位で探してるんで、ちょっと予算オーバーなんですよね~。また来ます!”

「あ、お名前だけでも!」

“PPK(仮名)です!”

と、まずは一言ジャブだけ打ってあっさり退却。

ボンネットからゆらゆらと湯気を立ち昇らせながら、最後の力を振り絞って走ってくれる愛車に語り掛け、ハンドルを撫でながら、そ~っと走ってピックアップしておいた他の車も見に行く。

半ば決まっている心を固めるための時間。

“何とかして、今朝の車をコミコミ70万円で手に入れたい! それも3年保証で!!”

夜自宅に戻ると、今朝のお店に電話を入れた。

さぁ、値切るぞ~(笑)。