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ドライバーの「平均飛距離」にこだわることがスコアアップにつながる!
スコアアップを目指すのであれば、ドライバーの「平均飛距離」を上げることが一番の近道と思える記事がありましたので、ご紹介します。
雑誌に興味深い記事
先日、練習場での待ち時間に、そこにあった雑誌を流し読みしていて、ある記事に目を奪われてしまいました(※)。
そこにはアメリカ人のハンデ別のドライバーの平均飛距離が記載されていました。
・ 5以下・・・251ヤード
・ 5~ 9・・・231ヤード
・10~18・・・216ヤード
・19~27・・・196ヤード
・28以上・・・177ヤード
※出典:米Golfdigest「How far do average golfers really hit it? New distance data will surprise you」
このデータを見ていて、いくつかの感想を持ちました。
最初に思ったのは、ある程度予想はできていましたが、実力・スコアと、ドライバーの平均飛距離が比例していること。
次に、思ったのは「あれ、アメリカ人って意外と飛んでなくない?」ということ。
この2つ目の疑問ですが、データの意味をよくよく考えると、その答えに辿り着きました。
ドライバーの「平均飛距離」の意味
「ドライバーどれくらい飛ぶの?」
「うーん、当たれば250~260ヤードくらいですね」
アマチュアゴルファー同士でよく行われる会話だと思いますが、これはナイスショットしか考慮に入っていない内容だと思います。
この調査結果は、あくまでも『平均飛距離』です。
平均ということは、ナイスショットだけでなく、ミスショットも含めて算出されています。
この結果から読み取れる大事なことは、ハンデが多い人(ストレートな言い方をすれば下手な人)ほど、ミスショットの度合いが大きい、ということでしょうか。
チョロしたり、テンプラしたり、当たりが薄かったり、挙句にOBになったり……。
こうしたミスショットの出現頻度が平均飛距離を大きく落とします。
あるホールで300ヤード飛ばしたとしても、次のホールでOBを打ったら、その2ホールでの平均飛距離は150ヤードということになりますからね(OBを含む平均飛距離の算出方法にはその他の方法もあります)。
スコアアップを目指すなら……
もっとスコアアップしたい人が、ドライバーに求める必要があるのは、一発の飛び(ナイスショットした時の飛距離)を伸ばすことより、ミスショットを減らすことです。
そして、当たりがイマイチな時の飛距離を伸ばすことのほうが、はるかに重要だと思います。
要はミート率を上げるということでしょうか。
そうすれば、ミスショットが減りますし、平均飛距離は確実に伸びます。
それに比例してスコアアップにつながっていくというスパイラルに乗ることができます。
ドライバーがバカ当たりしてフェアウェイセンターの残り100ヤード地点まで飛ばしたとしても、それだけではバーディチャンスではありません。
しかしながらドライバーで致命的なミスをしたら、それだけでボギー・ダボ(ダブルボギー)・トリ(トリプルボギー)の道へと一直線になってしまいます。
ドライバーは『攻めるクラブ』という印象を持つかもしれませんが、スコアアップという観点から考えると、『守りのクラブ』なのかもしれないですね。
ラウンドで「平均飛距離」を徹底的に意識してみる
ラウンドでドライバーを使ったホールで、OBやミスショット含めたすべてのショットの実際に飛んだ距離を分子に、使った回数を分母にして、平均を出してみてください。
OBは事実上の2打罰(ルール的には1打罰ですが)になる訳ですから、平均飛距離に与える分子への影響は0どころか、マイナスになってしまいます。
アメリカ人のハンデ28以上の人の平均飛距離は177ヤードという結果がありました。
恐らく、日本人を対象に調査したとしても同じような結果になるでしょう。
もしかすると、日本人とアメリカ人との体格差から考えると、すべて5~10%くらいは飛距離が落ちるかもしれません。
ハンデ28、つまり平均スコアが100前後の人のドライバーの平均飛距離は160ヤードということになります。
要は、6~7番アイアンでも十分に飛ばせる距離です。
言い換えると、すべてのティーショットを6~7番アイアンで打ったとしても、スコアに与える影響は変わらないことになります。
ラウンドでのドライバーの役割
ゴルフの醍醐味がドライバーの飛距離にあることは否定しません。
私も一般のアマチュアゴルファーにしては飛ぶほうで、同伴者からの羨望を受けて気持ち良くなってしまうこともあります。
でも、一発の飛びがスコアに結びつくことは、振り返ってもあまりありません。
良いスコアを出す時は、ナイスショットがいっぱい出るというより、変なショットがない、要は普通にショットができる状態が続く時なんですよね。
調子の波がなく、安定している時が良いスコアにつながります。
ナイスショットよりも、ミスショットを減らし、ミスのレベルを上げる。
2桁ハンデ以上のゴルファーが、ドライバーに求める役割は、それに尽きるように思います。
とことん「平均飛距離」にこだわって、スコアアップに励みましょう!