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ややこしい!?ウォーターハザードに打ち込んだ際の救済ルールを整理!
コースをラウンドしていると、ウォーターハザードに打ち込んでしまうこと(池ポチャ)が、たまに起きてしまいます。
その時にはあわてず、ルールに沿って適切に対処する必要があります。
そこで、想定事例をもとにその対処方法について考えてみましょう。
目次
【想定事例】Aさんはウォーターハザード、Bさんはラテラルウォーターハザードにボールを打ち込んでしまいました
場面は、とあるゴルフ場の9番、140ヤード、パー3のショートホール。
オナーのAさんのティーショットは、チーピンになってしまい、ウォーターハザードにボールを打ち込んでしまいました。
ただし、ボールは池の中ではなく、ウォーターハザード内の草の中にあります。
一方、Aさんはティーショットを大きく右に曲げてしまい、ラテラルウォーターハザードの池の中にボールを打ち込んでしまいました。
この場合、Aさん、Bさん、それぞれの対処方法をルールに沿って考えてみます。
ラテラルウォーターハザードでは、ウォーターハザードに比べて選択肢が2つ追加されます
Aさんの対処方法として、以下の3通りがあります。
(1)ハザード内(この場合は草の中)にあるボールを打つ(無罰)。もし、打てるようなボールの状態でなければ、当然ながらこの選択肢はなくなります。
(2)ティーショットを打ち直す(1罰打追加、ティーアップOK)。
(3)ハザードラインを最後に横切って入った地点(W)とピンを結んだ後方線上の地点(V)にドロップして打つ(1罰打追加)。
一方、Bさんは、Aさんの対処方法に加えて(4)と(5)が追加されます。
(1)ハザード内(この場合は池の中)にあるボールを打つ(無罰)。これは、水切りショットなら別ですが、完全にボールが池に入ってしまった場合は、当然ながらこの選択肢はなくなりますね。
(2)ティーショットを打ち直す(1罰打追加、ティーアップOK)。これは、ウォーターハザードの場合と同じです。
(3)ハザードラインを最後に横切って入った地点(X)とピンを結んだ後方線上の対岸の地点(Y)にドロップして打つ(1罰打追加)。ただし、地形的に打てる場所がない場合は、当然ながらこの選択肢はありません。
(4)ハザードラインを最後に横切って入った地点(X)から2クラブレングス内のホールに近づかないハザード外のエリアにドロップして打つ(1罰打追加)。
(5)ハザードラインを最後に横切って入った地点(X)と等距離にある対岸の地点(Z)にドロップして打つ(1罰打追加)。
ハザード内にあるボールを打つ場合は、クラブをソールする行為、ルースインペディメントを取り除く行為、手やクラブでルースインペディメントに触れる行為はできません。この違反には2罰打が追加されます。
また、自分のボールかどうかを確認するために、ボールを拾い上げる行為はOKですが、付着している泥などを拭き落とすことはできません。
いざというとにあわてることがないように対処方法を理解しておきましょう。
では、2019年改正ゴルフ規則ではどうなるかチェックしておきましょう
今回のケースを、2019年1月1日改正のゴルフ規則に照らし合わせて考えてみましょう。
まず、「ハザード」と言う言葉は使われなくなり、「ペナルティエリア」という広い概念の言葉が使用されます。
これに伴い「ウォーターハザード」は「イエローペナルティエリア」、「ラテラルウォーターハザード」は「レッドペナルティエリア」という言葉に変更されます。
水がなくても「イエローペナルティエリア」や「レッドペナルティエリア」を設定することができます。
次に、「ウォーターハザード」内からボールを打つ場合、ソールすることやルースインディペンデントを取り除く行為はOK(無罰)となります。気にしなくてすむわけですね。
そして、「レッドペナルティエリア」の対岸から打つという選択肢は廃止されます。
ただし、競技委員会はホールから等距離の対岸から打つ(選択肢(5))というローカルルールを採用することができます。
JGAウェブサイト(http://www.jga.or.jp)には、新旧ルールの主要変更点の比較表が掲載されていますので、気になることがあればチェックしてみると良いでしょう。