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プロゴルファー

こせきよういち

キャディもニューノーマル~世界のゴルフ界の面白情報を拾い読み#168

新型コロナウイルスに関する政府の専門家会議がウィズ・コロナの時代の「新しい生活様式」を提言。それにともない、生活のあちこちで「ニューノーマル」が提唱されるようになりました。

ゴルフのプレースタイルにも「ニューノーマル」が登場。「ソーシャルディスタンス」の励行や接触感染予防の対策が取られ始めました。

それはプロゴルフ界でも同様で、今週再開された米ツアー競技「チャールズ・シュワブチャレンジ」では、さまざま対策が実施されています。

しかし、誰もが慣れないことばかり。プレーヤー同様、キャディも戸惑うことが多いようです。

今大会で、キャディにはいったいどのような規制・制限が実施されているのでしょう。

会場入りで待っていたのはPCR検査

「チャールズ・シュワブチャレンジ」では、キャディもコース入りの前にPCR検査を受けなければなりません。そして、陰性が確認されなければ、大会参加ができません。

ここで行われるPCR検査は、インフルエンザの検査と同じ要領で、綿棒を鼻の奥深くまで差し込まれ、粘液をぐりぐりとこすられるのですが、その様子をコリー・コナーズのキャディ=カイル・ビーターズがSNSにシェアしています。

本人はもちろんですが、見ているほうも涙目になってしまいます。

なお、今大会は幸い、出場予定の選手・キャディは全員陰性。無事、ツアー再開試合でプレーできることになりました。

選手・キャディが互いに距離をとってバラバラに

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気温の高いテキサスでの大会のためか、キャディもマスク着用は強制されていませんが、プレーヤーとのハイタッチは厳禁! 代わりにエア・ハイタッチを交わすでしょうか。

また、ソーシャルディスタンス(他の人と1.8メートル以上の距離を取ること)の保持は強く求められます。

ですから、ティーやグリーン上では、選手・キャディがバラバラに立つという、これまで見られなかった奇妙なシーンが見られることでしょう。

いつものトーナメントではキャディもプレーヤーのロッカールームに入ることができますが、今回は立ち入り禁止です。

そして、キャディバッグをロッカールームに置いていく(=ひと晩預ける)ことも今回は禁止なので、キャディは毎日、ホテルに戻る選手のもとへバッグを届ける責任が生じそうです。

モノに触れたら消毒

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大会前には、キャディと選手の「クラブの受け渡し」は禁止されるとの情報がありましたが、今回はそれはないようです。

また、キャディがバンカーレーキやピン(旗竿)に触れることも禁止? という噂もありましたが、それもありません。

ただし、キャディは自分が触れたレーキやピンは戻す前に消毒(消毒液を含んだ布で拭く)することが求められています。

そのためスタート時に消毒剤などが支給されます。また、コースの随所に手洗い所が設置されているようです。

と、キャディはこれまで以上に気遣い、配慮することが多くなりました。彼らがいろいろと戸惑うシーンが中継映像で見られるかも。