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宮下芳雄@プロゴルファー
ゴルフ業界市場が約半分に縮小!?これからどうすればいいの?
こんにちは、ゴルフコーチの宮下芳雄です。
突然ですがみなさん、1992年バブル崩壊前後のゴルフ人口はどれくらいだったかご存じですか?
じつは、レジャー白書によると1200万人とのデータが出ています。
そして、その1200万人が2016年には800万人を割りこんでしまったとのことです。
ゴルフをする人が減ってきているとは感じていましたが、まさか400万人も減ってしまっていたとは驚きました。
目次
ゴルフ場市場は約1兆9000億円→9000億円以下
さらにバブル崩壊前後のゴルフ場市場は約1兆9000億円、それが2016年には約半分の9000億円以下になってしまったそうです。
ゴルフ業界もインターネットの荒波に揉まれて、各地でプレイ代の値下げ競争にさらされています。
練習場市場は3000億円→1200億円
ゴルフ練習場市場は3000億円が1200億円になってしまっています。
ゴルファーが減ってしまったことにより練習場を廃業し、跡地を宅地にしたり太陽光発電所にしてしまった現場をいくつも見てきました。
ゴルフ用品市場は6260億円→3400億円
当然ゴルフ用品市場にも大きな影響がありました。
ゴルフ用品市場は6260億円が3400億円になってしまったとのこと。
つまりこの30年余りでゴルフ業界全体の市場が半分になってしまったのです。
ゴルフレッスン市場も厳しい現状
そして、私にも直接関係があるゴルフレッスン市場は現在、約150億円あると言われています。
現在、ティーチングプロ数は日本プロゴルフ協会、日本女子プロゴルフ協会に加えてその他のライセンス、またはライセンスを持たないプロも含めると約8000人以上いるとのこと。
単純に一人頭で計算をすると約190万円になります。
平均190万円なので、それ以上の収入があるティーチングプロいますが、当然190万円を下回ってしまうティーチングプロもいることになります。
プロゴルファーはよく夢のある職業の一つに例えられることがありますが、この数字を見る限りでは、ゴルフレッスンだけでは生活できない厳しい現状になっていることが分かります。
しかしゴルフ市場にはまだ伸び代がある!?
ゴルフ市場を違う角度から見ると、まだまだ大きなマーケットだと考える方も多くいます。
レジャー白書によるとゴルフ市場全体では1兆5000億円前後の市場があり、そこで働く人は30万人前後と言われています。
その経済波及効果は4兆円と言われています。
効率的なロードマップを作りゴルフ業界を再編成すればまだまだ成長できると考える方も多くいるようです。
その根拠の一つに日本人の中でゴルフをする割合はたった7%だけであること。
つまり、ゴルフをやっていない93%の中に「伸び代」「大きな市場」があると、考えることができるのです。
今後、7%の数字を伸ばすには、ゴルフ業界全体が圧倒的努力をできるか否かによって決まると思われます。
日本プロゴルファー協会倉本会長
また以前、日本プロゴルフ協会倉本会長は、2024年までに「市場規模を2兆円にする」と記者会見で話しています。
ゴルフ業界に携わる者の一人として、とても喜ばしいことです。
微力ではありますが、私も初心者の方がゴルフを楽しく感じられて、何回もゴルフ場へ足を運んでいただけるようになり、結果としてゴルフ人口が増える活動ができるよう頑張ります。