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PAR RUSH 01
ゴルフは突如として乱れる!!〜“いつも80台を目指すラウンド日記”第14回
年が明けてホームコースで仲間と初めて回るラウンドでした。
メンバーの中に、昨年の秋にこのコースの会員になったばかりの、ゴルフ仲間のS君がいました。
これまで、良いショットも打つが大ミスも出て、仲間のコンペでは、なかなか100が切れないゴルフをやっていました。
ところが、今日はこれまでのゴルフとは大違いでした! ……途中までは! ゴルフは本当に筋書きのないドラマです。
今回のラウンド日記は、このお話をしましょう!
最初のティーショットから別人でした!
S君は、これまでもドライバーがナイスショットならば、230ヤード程度は飛ぶというイメージでした。
しかし、この日はこれまで見たことがないくらい、ドライバーが安定していて、ナイスショットを連発していました。
また、以前は大きく右へスライスすることがあったアイアンも、芯を食ったショットを放っていました。
さらにアプローチも寄り、パットも距離感が抜群で、ビタビタと寄せていました。
結構長いパットが入ったりと、すべてがかみ合い、「えっ、本当にS君?」というくらい絶好調! でした。
それでも、途中ではついていないなぁ! というような不運もあり、ダボ(ダブルボギー)やトリ(トリプルボギー)を叩く場面もありましたが、いつもに比べればショットは見違えるほどの進歩と言っていい状態で、前半の最終9番にきました。
このホールはかなり打ち上げで、距離も394ヤードと長いミドルホール(パー4)で、フェアウェイは見えません。
ここで、S君の放ったドライバーショットは、度肝を抜く会心の当たりで、いつも回っている飛ぶ仲間をもオーバードライブするような当たりでした。
行ってみると、ピンまで120ヤード少し。これはすごい!
さらに、この後のセカンドもナイスショットで、ピンに寄っていくのが見えました。
結果は、バーディーとはいきませんでしたが、難なくパーで前半を終えました。
今日は何か違う! ということを感じさせる前半最後のスーパーショット2発でした。
スルーでそのまま後半へ、ここでもどうしたの? というショットを連発!
そのまま、約20分待ちで後半をスタートしました。
そのスタートのミドルホールのティーショットが、これまた素晴らしいショットで、前の組に打ち込むのではないか? とハラハラするような会心のショットで、セカンドはピンまで80ヤードほどのところでした。
この日は、10時40分のこの時間でもグリーンが凍っているところがあり、セカンドは跳ねて奥にこぼれてしまいました。
しかし、この日のS君はここからが違います! この難しいアプローチをピン2メートル程に寄せて、これを入れてナイスパーとしました。
次のショートホール(パー3)はボギーとしましたが、3番のミドルホールはセカンドでミスしたものの3打目を着実に乗せ、少し距離がある下りのパットを強気で打つとこれがズドン! これまたナイスパーです。
そして、次の4番は狭い打ち上げ、打ち下ろしのロングホール(パー5)でしたが、ここは無理せずにボギーで通過しました。
4ホールを終わって、この2オーバーは本人も相当意識したと思います。
しかし、ゴルフはそんなに甘いものではなく、筋書きのないドラマがここから始まりました!
しかし、ゴルフはスコアを意識した瞬間から、欲とプレッシャーとの戦いが始まります!
次の5番ミドルホールのティーショットで、S君の心の変化がショットに影響を与えました。
距離が短いというアドバイスで、ドライバーを5番ウッドに持ち替えたら、この日出たことのないような大きく左に引っかけて1ペナ(ペナルティー)。
その後もミスが続き、このホールはなんと「9」になってしまいました。
次のホールは、気持ちを切り替えるべくドライバーに持ち替えて、好調なショットを目指しましたが、一回崩れたリズムはなかなか戻りません!
その後のショットは、以前のS君に戻ってしまい、ショットが右や左にブレて、やや不運もありましたが、最後まで前半のようなショットが戻ることはありませんでした。
こうして、結果としては平凡なスコアに終わってしまったS君ですが、この日のあの前半から後半の4番までの数ホールは、とても自信になったでしょう。
その後の突然の乱れの原因は何だったのかを自分で分析することできれば、今後のスコアアップに欠かせない経験になることは間違いありません!
今回お話したことは、「そうなんだよ!」と、皆さんも必ず思い当たることがあると思います。
しかし、S君はこういう経験を経て、上達の階段を登れることになると思います!
S君の今後の上達に大いに期待したいと思います!