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10年以上のブランクを経て、ゴルフに再チャレンジするということ(23)

13年振りのホームコースでのラウンドは、大きく右に曲げて始まった。

さて、ボールは見つかるのか?

やっぱりOB?

あった!クロスバンカーさんありがとう!!

getty

あったあった、ありました!

クロスバンカーさんが柔らかく受け止めてくれて、ボールはOBまで行かずに止まってくれていた!

クロスバンカーさんありがとう!!

距離はまだ300ヤード以上残っているが、ボールが浮いていてライも良い。

グリーン方向のフェアウェイには2本の大木があり、そこから馬の背のようなカタチにフェアウェイは登っている。

何とか180ヤード以上打てれば、3打目はその先のほぼ平らなところからショートアイアンで打てる。

実は今回、スプーン(3W)を抜いてある秘密兵器をバッグに忍ばせていたのだが、早速の出番到来だ。

その秘密兵器とは、2004年発売のテーラーメイド レスキュー フェアウェイの7番。23度という大ロフトのフェアウェイウッドだ。

シャフトはNSプロ950FWのS。

このクラブ、練習場で打つと、大袈裟ではなく9番アイアンくらいの高さまで上がる。

そして調子が良いときには左右に良く曲がるが、調子の悪いときに軽く適当に打つと真っ直ぐいい球になる。

今回は練習量も確保できていないし、ロングアイアンはティーアップ限定にして、フェアウェイからはコイツで距離を稼ごうと思っていた。

このクロスバンカーからのショットでは、ダフリは禁物。半面バンカーのあごは高くないので、ハーフトップは大歓迎。

ロングアイアンでのハーフトップはロクに飛距離が出ないだろうが、コイツならむしろちょうどいい高さになるくらいだろう。

朝イチで大きく曲げた後のクロスバンカーからのセカンドショット。

“ボールの赤道よりちょっとでも下に歯(クラブのリーディングエッジ)が入ればいい”というこの安心感は絶大。

2本の立木の上を狙うとハーフトップでいいという安心感が損なわれてしまうので、「ダフリ・トップに曲がりなし」という格言をつぶやきながら、立木と右の林の間を狙ってアドレスに入る。

グリップはゆるゆるに、そっとグリップ。

砂に足を埋めたりせずに力みなくスッと立って、適当にクラブヘッドを左右に振ることだけを心掛けてショット。

“ヒュン!”

するとこれが完璧なショットで、真っ直ぐに低く出ると、ホップするような弾道を描き、ハンディ5のタケシさんからも「おぉ!」と驚嘆の声が上がった。

砂にはクラブが触れた跡はなく、クラブにも砂粒一つ付いてない。

まさに完璧なショットで、残り120ヤード程のフェアウェイをキープ!

やったね!!(実はこれがショット・オブ・ザ・デイでした^^;)

13年ぶりホームコースでの最初のスコアは!?

getty

3打目はばっちり平らなフェアウェイど真ん中から、120ヤードの打ち下ろし。

選んだクラブは53度のアプローチウェッジ(AW)。

グリーンには少し届かないかもしれないが、右手前のバンカーを避けて左目を狙う。

変に欲張って奥にオンするより、手前からアプローチした方が気持ちも落ち着く。

そう思って、AWで軽くごく普通にショット。

これが狙い通りでグリーンエッジから1メートル程の花道。

これを58度のサンドウェッジ(SW)でアプローチして1メートルほどに寄せ、パットも入ってパー!

ホームコース復帰最初のホールを、なんと望外なパーで飾ることができました!

ばんざ~い!!

しかし2番からの3ホールで、なんと……(> <)

望外のパーに、10年以上振りに再会したカオルさんとじゃれていると、タケシさんの「オナーさん、早くしてくださ~い!」の声。

あわててドライバーを抜き、右ポケットのティーをまさぐりながらティーグラウンドへ。

2番は327ヤードのパー4。180ヤード程のところに池があり、その右はOB。昔から苦手なホールだ。

1番で大きく右に曲がったドライバーショットを考慮すると、ここは左の丸い木狙い。
ちゃんと当たれば、曲がっても池は越えるだろう。

でも、もしまっすぐ行ったら木の手前まで行ってしまい、セカンドショットでグリーンが狙えない。

いやそれは以前のイメージで、今の飛距離では左の木の方にいい当たりをしても大して木には近づかないのかもしれないが、やはり気持ち悪い。

今思えば、正解は丸い木の方向へ3アイアンでティーショットが正解だったかも知れないが、この時は“クラブはドライバーでいいのか? どこをどう狙うのか?”と考える余裕もなく、何となく真っ直ぐに伸びた大きな木の上を狙ってティーショット。

するとこれが1番のドライバーよりも曲がって右のOBへ一直線!

暫定球をお願いして1球目よりも右に立って丸い木の方を狙うが、これはもっと大きく曲がって明らかなOB。

そろそろ後ろの組がグリーンを終えるだろうから、ここで前進6打をお願いして先へ進む事にした。

このホール、7オン2パットで9(><)

続く3番のショートホール(パー3)は、左バンカーのさらに左まで曲げ、ハーフトップ&チャックリ&3パットで7!

次の長いミドルの4番は、またドライバーを右に曲げ、3アイアンで暫定球。

ドライバーでの1打目が生きていたものの、ラフに浮いたボールを7Wでだるま落としになってテンプラ。

3打目をどダフリ!

ずっと上り坂の長いミドルホール。

テンプラにダフリでずっと歩いて登り、グリーン周りにたどり着いた時には、息も絶えだえで、4オン3パットの連続7!

2番からの3ホールで、なんと合計12オーバー(><)

5番からの3ホールで急に復活!

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次の5番のミドルホール(パー4)のティーショットで“ここからは飛ばさないように、すべてのショットを1クラブ距離を抑える感じにしてみよう”と思い付き早速実践。

そして見事に、ドライバーで本日初のフェアウェイキープ。セカンドもしっかりオンして2パットのパー。

次の6番ミドルも、フェアウェイキープから70ヤードのセカンドをサンドウェッジで1メートルに付けてバーディー逃がしのパー。

さらにニアピンの7番も、140ヤードをあえて7番のスリークォーターショットで、前の組のハンディ4、ヨシさんの内側に付けてあわやニアピンのパー(タケシさんがさらに内側に付けてニアピン^^;)。

なんだか突然の絶好調で、この3ホールはすべてフェアウェイキープからのパーオンでパープレー。

しかし最後までは続かず^^;

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8番はやや左ドッグレッグの長いミドルホール。485ヤード。

3ホール連続のオナーでティーグラウンドに上がると、左のコーナーを狙ってドライバー一閃!

これがまた狙い通りのところから軽いドローボールとなって、フェアウェイ左サイドをキープ。

距離も出ていて、残りは約190ヤード。

距離的には3アイアンだが、力んでダフるイメージがふとよぎり、少し足りないのを承知で大きなミスの少ない7Wをチョイス。

しかし調子のいいときにはかえって難しくなるのがこのクラブで、これが大きくフックしてしまってあわやOB。

このショットですっかりまた元に戻ってしまい、このホールはダブルボギーの6。

午前の最終9番は485ヤードの池越えのロングホール(パー5)。

このティーショットのドライバーもすっかり元通りで、大きく右に曲がってOB。

このホール9で、トータル18オーバーの54で午前中を終了。

パーを4つも取ったのに54って、どんだけ~!!

(後半へ続く)