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PPK

10年以上のブランクを経て、ゴルフに再チャレンジするということ(19)

記念すべき復帰第一打は、引っ掛けて左の林。

距離も全然出ていない……。

でも、簡単にOBにならない良い林間コースだな〜♪

楽しむぞ〜(^O^☆♪

(以下の画像はすべて、都留カントリー倶楽部公式サイト内コース攻略ガイドブックより)

1番のセカンドショット~ホールアウト

下から脱出用の7番アイアンと、上から脱出用のサンドウェッジ(SW)を持って、左の林で球探し。

あ、あった! ありました。

幸い右前方は開けている。

球を右足の方に置いて、7番で、フェアウェイ目指して小さくパンチショット!

何とかギリギリフェアウェイに届いた。

“よ~しっ!”とばかりに、“禁断”のスプーン(3番ウッド)を抜く。

何せ2003年式のタイトリストのスプーン(980F 15度)ですからね。

ラフからの抜けを重視して“ちっちゃ~い!”んです^^;

芯は小さいしフェイス面も極小だけど、でもその分重心距離も極小で、超~つかまります。

ちょっと“パチン!”と弾くと簡単に左に行くけど、まず右には行かない。

皆そうかもしれないけど、自分も元々が大のスライサーなので、潜在的に右への恐怖を抱えてる。

だから、ビビッて気持ちが小さくなると、すぐ左に行っちゃうんだよね。

そこであえてつかまりを重視して(ダフリのミスを無視して^^;)スプーン。

このクラブで、“左には曲がっちゃダメよ! 右には大きめに曲がってもOKだよ!”の気持ちで振り切れば、朝イチの変なスイングを修正できる&距離も一気に稼げる♪

ま、球に当たればだけど、ね^^;

さて行きますよ~ん! 右に曲げるつもりで振り切れよ~。

“ヒュウン!!”

するとこれがちゃんと当たってくれて、びゅーんと真っ直ぐ!

期待通り一気に距離を稼いで、残り約100ヤード少しのフェアウェイへ!

わ~い!ばんざ~い!!

4打目は残り110ヤードと見て、ピッチングウェッジ(PW)。

これがしっかり当たってくれて、4オン。

でも距離を間違えたのか、スプーンのショットのなごりで振りすぎたのか、大きなベントグリーンの奥いっぱいのところで、ピンまで20メートルはあろうかというロングパット。

ずっと家では1メートルの練習しかしてないし、ショートコースでは高麗芝でせいぜい距離も5~6メートルだったから、こんなのどのくらい打ったらいいかわかんない!

で、結構しっかり打ったつもりだったけど半分ほどしか転がらず、何とか3パットで納めて4オン3パットの7回でダボ(ダブルボギー)。

しかし、スプーンで一気に追い抜いて久しぶりにグリーンで再会したヒロ君とヒデキ君は、そろって8回とな!

優しいねぇ! 忖度(そんたく)感謝(笑)!!

いやらしい4番ショート!

連続3パットで2番もダボ。3番は2パットでボギー。

そして迎えた4番。

打ち下ろしで谷越えのショートホール。渋滞中で2組がティーグラウンドで待っている。

あまりに久々すぎるシチュエーション。

何番で打っていいか、皆目イメージが湧かない。

しかし便利だねぇ、このカート。

GPS付なの?

え~っ!スコアも付けられるんだ~。スゲー!

え? 今はどこでもこんなのが付いてるの?

あぁそうなんだ……どうりで年取る訳だな……。

さてと、ここは157ヤードのバックティーから打たせてもらおう!

前の組のティーショットを見ながら、クラブは6番アイアンと決めた。

打順はオナー(1番最初に打つ事)。

しかしクラブを抜いてティーグラウンドに上がると、ヒデキ君からクレーム!

「本当にバックからやるんすか~? 前にしましょうよ~!」

うむむ……。

“まぁ確かに不遜ではあるが、なんか嫌じゃない? せっかくなのにマットのティーグラウンドからじゃさぁ!? だいいち、谷が目の前だよ?(おれ、高所恐怖症だし……)”

そんな言葉を飲み込んで、ここはかわいい後輩のヒデキ君に従うか……。

せっかくイメージができ上がっていた6番アイアンをしまい、ヤーデージを確認すべくカートを前に出す。

いくつ? 138ヤード? うーん、8番かな? 9番かな?

あ、もう前が終わってるじゃん!

後ろには2組。

バックティーに上がろうとした様子を見ていたであろう後続の前で、オナーでフロントのティーグラウンドに上がる。

決断できないまま、打ち下ろしだからと抜いたクラブは9番。

しかし、なんかアドレスが決まらない。

フェースが左を向いている感じ。

9番だし、これじゃ引っ掛けそうだな。

でも、今から8番に替える訳にも行かないし……。

“もじもじ、もじもじ”
“早く打たなくちゃ”
“よし、行きます!”

ドッターン!

うわ~!最悪!!(><)

そうね……球の右……20センチくらいかな、ダフった所は……涙

マットで跳ねたヘッドが球の上っ面をチップ。

ちょろちょろとゆっくり球は転がって、そっと谷に転がり落ちて行きました。

2番目のヒロ君は左いっぱいにオン。続くヒデキ君は右手前のエプロン(カラー)。

自分は一人歩いて谷に向かう道をとぼとぼと下り、拾えるところにあったOBボールを拾い、前進4打(向こう岸の前進ティから4打目)でプレー再開。

4オン2パットで、トリ(トリプルボギー)。

谷が近いショート、嫌いです。

たくさんの人に見られて打つの、嫌いです。

ヒデキ君、嫌いです。

ヒロシです。ヒロシです。ヒロシです……。

5番、6番のミドルホール

5番はドラコンホール。3番目でティショット。

しかし誰もフェアウェイに行かず、ドラコンは次ホールに持ち越し。

セミラフからPWでのセカンドショットは、超深く入ってヘッドが抜けずチョロ。

このセカンドで、右中指の付け根を捻挫。ゆるゆるグリップの弊害か……。

3打目もチョロで、4オン2パットのダボ。

続く6番はキャーリーオーバーのドラコンホール。

オナーのヒデキ君はここまでドライバーが絶好調で、ここも気合充分!

しかし5番に続いてここもしっかり力んでくれて、飛距離は充分ながら左のセミラフ。

これを見て2番手でのティーショットは、この日初めてドライバーがフェアウェイに行ってくれてチャンス!

3番手のヒロ君は、これまた飛距離は充分ながら左のラフ。

やった~! ドラコンゲット♪

しかしそのセカンドで、ヒロ君にアクシデント!!

自分の5番セカンドでの捻挫のような感じでヘッドが抜けず、右手を押さえている。

駆け寄ると、爪が剥がれて? 割れて? 流血してる!!!

“どんだけ~!?”

と捻挫の自分を棚に上げ、キャディバッグにゴルフ用のバンドエイドを取りに行く。

しかし彼はなんと「感覚が変わるから要らない」と処置を拒否!

再度“どんだけ~!?”

ダイナミックゴールドのX100を刺したブレードアイアンを3番から入れる彼は、ホンモノの変態!^^;

いや、ゴルフを愛する本物の男だった!!

前半終了~

ヒロ君の変態ぶり(いや男前ぶり)に興奮冷めやらぬ中、迎えた7番ショートホール163ヤード。

ここも、誰も乗らなかった4番のキャーリーオーバーで、ニアピンホール。

自分がオナー。

6番アイアンでのティーショットは、この日初めてのパーオンでニアピンゲット! と思いきや、ヒデキ君にその内側に入れられて残念。

ここも3パットしてボギーの自分に対して、「3パットしたらキャリーオーバーだからな~!^^」とのイジりにもまったく動ぜず、しっかり2パットで納めたヒデキ君の完璧なニアピンゲット!

さすがはサブ4ランナー(フルマラソンを4時間以内で走ること)のアスリートだね(関係ないか?笑)。

続く8番、9番はともにボギーで、復活ラウンドの前半を終了。

3パット3回で、スコアは51。

50は切れなかったけど、ゴルフ自体にも慣れてきたし、まぁまぁかな~。

これなら、目標の100切りも充分に射程内!

対するヒロ君とヒデキ君はなんと共に59を叩き、前半は勝利(^^♪

しかし、4本用意してきたスポーツドリンクはすでに3本を消費。

お手洗いで用を足すも、ほぼ何も出ず。

食堂まで向かう足取りは重く、右足のかかとから土踏まずにかけて激痛が走る。

ようやく食堂にたどり着いて席に着くも、まるで食欲はなく、一番軽そうな冷やしたぬきうどんを頼むとヒロ君も同調。

彼もほぼ生気はなく、疲労回復に良いとの触れ込みのサワードリンクを飲み干している。

対するアスリートヒデキは平然ととんかつを食し、ケーキバイキングがうまいぞと勧めてくる。

月イチ42歳のアスリートヒデキが一人気を吐く食堂で、53歳のヒロ君と52歳のPPKは、目標が完走へと、いや、無事な帰宅へと変わりつつあるのを、お互いの目の奥に感じていた……(笑)。

(どうなる後半!?^^;)