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もーりー

家族愛に溢れた人間味が魅力 ~フィル・ミケルソン ~

次々に新星が現れるアメリカPGAツアー。

松山くんも世界No.1にあと一歩のところまで登りつめています。

でもやっぱり一番人気はタイガー・ウッズ。

いろいろ問題はありますが、やっぱりタイガーが復活してもらわないと盛り上がりません。

憎らしいほど強いタイガーの勇姿よもう一度!

そしてタイガー・ウッズと長らく人気を二分してきたもうひとりのレジェンドが……そうフィル・ミケルソンです。

今回はこの稀代のレフティーにスポットを当てたいと思います。

天才レフティー

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フィル・ミケルソン、1970年生まれの47歳。タイガー・ウッズより5歳年上ですね。

ツアー通算51勝、そのうちアメリカPGAツアーで42勝を挙げています。

キャリアの大半をあのタイガーと同時期に過ごしている中でのこの勝利数。

タイガー・ウッズの唯一の対抗馬として人気を二分してきたのもわかります。

天才レフティーと称されていますが、実は右利き。

幼い頃に父親のスイングを正面から見て覚えたため、ゴルフに限ってだけ左打ちになったらしいです。

メジャー大会での実績も申し分なく、マスターズは2004年の優勝を皮切りに通算3回、全米プロも1回、そしてプレースタイル的に難しいと言われた全英オープンも40代半ばにさしかかった2013年に制覇しています。

ただ全米オープンだけには縁がなく、なんと2位が6回もあるのに優勝に手が届いていません。

あと不思議なのが、これだけの実績がありながら世界ランキングと賞金ランキングともに最高位が2位であるというところ。

ただ全米オープンで勝てないところを含めて、タイガーのように憎らしいほどの強さがないところが逆にファンの心を魅了しているのかもしれません。

日本の大相撲でいえば、白鵬がタイガーで稀勢の里がフィルといったところですかね。

積極果敢なプレースタイル

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そんなフィル・ミケルソン。人間としては温厚でとにかく家族思いであり、常に笑顔を絶やしません。

そんな彼ですが、ゴルフに関しては豪快なスイングで攻めまくります。そしてとにかく勝負強いです。

ティーショットはよく右に左に曲げるイメージですが、とにかくそこから信じられないようなリカバリーを見せてくれます。

林の中に打ち込もうが、少しの隙間を見つけると、そこに針の穴を通すようなキレッキレのアイアンショットを披露してバーディーを奪う、みたいな!

正直それができるならティーショット曲げるなよ、と言いたくなりますが、そこがフィルの魅力であり、ギャラリーを惹きつけてやまないところなんですね♪

グリーン横にウォーターハザードがあれば、普通は逆方向に打つもんですが、フィルは違います。

敢えて池の方向に打ち出してそこから球を曲げてグリーンに乗せてきます。

仮に池ポチャしたっておかまいなし。

そこから驚異的なアプローチでチップインなんてことも平気でやってのけます。

世界一のロブショット

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フィルはクラブセッティングでの話題にもことかきません。

ある年のマスターズではフェード用とドロー用の2本のドライバーをセッティングして話題をかっさらいました。

かと思えば別の年にはドライバーを入れずに“3+”のドライビングフェアウェイウッドをセッティングしていたこともありました。

優勝した全英オープンの時もドライバーを抜いて、64度を含めたウェッジ5本セッティングで戦っていました。

まあドライバーがなくても3番ウッドを2回打ってロングホールで2オンさせていましたからね!

そう、ウェッジといえばフィルの代名詞であるロブショットを忘れてはいけません。

とにかくロブショットを打たせたら世界一!

どうみても転がしでしょ、という場面でもロブさせまくりって感じです。

しかもフィルの凄いところは、ロブショットで常にカップインまで狙っているところです。

これがまたここぞの場面でよくカップインするんです!

タイガー・ウッズの超絶パットの数々も伝説ですが、フィル・ミケルソンのロブショットもそれに勝るとも劣らない秘技と言えると思います!

ミケルソンの代名詞“バックフリップ”をご覧ください!

ゴルフ愛よりも家族愛

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最後にナイスガイ、フィル・ミケルソンの家族愛に溢れたエピソードを2つご紹介します。

ひとつめは2009年、愛妻エイミーと実母メアリーが同時に乳がんと診断され、入院・手術することなりました。

そのときフィルは迷うことなくツアーから離れ、妻と母と3人の子供たちに寄り添う決断を下しました。

当時のフィルは39歳。

プロゴルファーとしても脂の乗りきった時期ですし、ましてや世界のトップで活躍しているわけです。

愛妻と実母そして子供たちのお世話を第三者にお願いすることも充分可能な状況ですが、なんの躊躇もなく家族と過ごす時間を選べるなんて、男としてカッコ良すぎですよね。

ふたつめは今年の夏の出来事です。

フィルが喉から手が出るほど欲しいタイトルである全米オープンの初日と長女アマンダの高校の卒業式が重なってしまったのです。

するとここでもフィルに迷いはありませんでした。

全米オープンよりも娘の卒業式を優先すると発表したのです。

全米オープンだけは未勝利で過去6度も惜敗してきたミケルソンが、勝利を渇望しているその全米オープンを「欠場する可能性大」という発表は全米で話題騒然になりました。

そして最終的にフィルは全米オープンを欠場し、アマンダの晴れ姿を見るために卒業式に出席したのでした。

今年で47歳。いくらトッププレイヤーでも年齢を考えればメジャーで勝つことは非常に難しい。

そういう意味では限られたチャンスであり、しかも因縁の全米オープンという舞台を娘のためにいとも簡単に降りることができる。

フィル、いやミケルソン!

あんた凄いよ!! 同じ親として尊敬以外なにも出てきません。

ゴルフの神様、来年の全米オープンはどうかフィルに優勝カップを届けてやってもらえませんかね!!

そう願ってやまない私ゴルフバカなのでした!!