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PAR RUSH 01
上級者とのゴルフの違いはどこに!〜いつも80台を目指すラウンド日記第7回
今回は、名門コースのハンディ8の方に久しぶりにお手合わせをいただきました。
この方からはいつもハンディをもらって戦っており、この日はラウンド6枚(18ホールで6打のハンディ)をもらってスタートの予定でしたが、どうも調子がイマイチで、今日は握らずに(勝負をせずに)ということでスタートしました。
戦いの舞台は東京の桜ヶ丘カントリークラブです。
多摩丘陵にまたがる丘陵コースで、打ち下ろし、打ち上げなど林間コースではあまりない多彩なショットを求められます!
何回も一緒にラウンドしていますが、上級者は本当に何が違うのかを詳細に分析して、自分に足りないものを自覚するラウンドになりました。
なお、この日のグリーンは10.0フィートと本当に速く、パット勝負になる予感がありました。
目次
ドライバーの飛距離差は仕方ないが!
桜ヶ丘CCは丘陵コースで、レギュラーティーからは全長6367ヤードと比較的短く、ドライバーの飛距離差はそれほど苦にならないコースです。
私と上級者の飛距離差はナイスショットで約20ヤードほどです。
これは、確かに大きな差で番手がまったく違います! 私がユーティリティ(UT)で打つ時に、この方はショートアイアンで打つこともあります。
しかし、久しぶりの勝負ですから、何とかしてついていこうと心に誓いました。
この日はアウトからスタートしました。風もなく絶好のコンディションでまさにゴルフ日和でした。
スタートの1番、シングル氏のドライバーは練習で引っかかるんだという言葉通り左でしたが、法(のり)面に当たり左のラフ、私はフェアウェイでここからグリーンに乗せましたが、ここで差が出ます!
◆何とラフから奥に順目という難しいグリーンへナイスショットでバーディーチャンスにつけて、バーディー発進としました。
一方、私はパー発進で最初のホールで1打差という苦しいスタートとなりました!
しかし、その後は一進一退を繰り返す激戦になりました!
この日の私は好調でした!
ドライバーは曲がらずその他のショットはほぼ思い通りに打てていましたし、パットの距離感が抜群で、距離のあるファーストパットをことごとく寄せていました。
一方、シングル氏はドライバーはやや引っかかり気味で何度もラウンドしている私から見ても明らかに不調でした。
しかし、やはりシングル氏は違います!
左の林に打ち込んだ2番ホールでは、このホールではボギーになるな! と思っていたら、木の隙間を抜いて乗せてきました。
そして、パーを拾っていました。これには唖(あ)然で、思わず「すごいですね!」と言わずにはいられませんでした。
3番のショートホール(パー3)でグリーンを外してボギーとしたものの、これでイーブンです。
一方、私は、このショートを寄せワンでしのぎ、パープレーを続けていました。
◆こうして迎えたHD(ハンディキャップ)1の4番ロングホール(パー5)で、シングル氏は3番ウッド(3W)を持ったのです。
左はOBでしたので、引っかかるのを恐れたのでしょう!
これがドライバーと違いナイスショットで、シングル氏は2打目も3Wを使って難なくパーを取りました。
このホールは両者共にパーで、依然としてイーブンです。
続く5番もパーで分けて迎えた6番のミドルホール(パー4)でスコアが動きます。
このホールは距離は370ヤードながらグリーンまでずっと打ち上げて行く長いミドルです。
ここで、シングル氏が2打目をダフってさらに3パットしてダボを打ち、私は無理せずにボギーとして、初めて1打リードしました。
ところが、次のショートでオナーの私はバンカーに打ち込み寄らず入らずのボギーに対して、シングル氏はきっちり乗せてパーとして再びイーブンになったのです。
前半の最後は底力を発揮して、私の自滅もあり振り切られました……
7番を終わってイーブンというのは、私としてはこれ以上ない善戦です。
一方、シングル氏としては、私が予想外の好調なゴルフでグロスで勝負という思いがけない展開だと思っていたでしょう!
そして、8番の短いミドルで再び実力の差が出ました。
私は乗っただけだったのに対して、シングル氏はバーディーチャンスにつけてこれをきっちりと沈めて8番で1打差がつきました。
そして、壁のようにフェアウェイがそそり立つ9番ロングで、私はフェアウェイからの2打目を左の崖を気にし過ぎて右の法面に打ち込み、3打目は出すだけでさらに4打目も引っかかりグリーンを外してアプローチを寄せたもののボギーパットも外して自滅の形で素ダボとなってしまいました。
一方、シングル氏も3打目をミスして、ボギーとしたことを考えれば、最後は流れを自分から向こうにやってしまったという結果になりました。
こうして、前半はシングル氏が38、私が40の2打差で折り返すことになりました。
後半のスタートホールで思いもよらない展開に!
後半は412ヤードの打ち下ろしのミドルからスタートします。このホールで思いもよらない事態が発生しました。
オナーで最初に打ったシングル氏の球は大きくフックしてアウトの9番との崖の方向へ消えて行きました。
一方、私のティーショットはフェアウェイをとらえていました。
さて、シングル氏の球は見つかりましたが、急傾斜のつま先下がりの深いラフに止まっていました。
シングル氏はここから無理をして脱出に3打を費やし、4打目は奥のカラーで、ここからカップを狙ったパットは傾斜を転がり、結局このホールはダブルパーの8となりました。
一方、私は2打目が手前のバンカーに入りましたが、ここからナイスバンカーショットで寄せて、気持ちでパーパットをねじ込みました!
後半のスタートホールを終わって、逆転して逆に2打のリードを奪いました。
前半のパット好調が嘘のような3パット連発が自滅を誘発!
ところがこの逆転で安心したのか、私は次の11番ショートでバンカーに入れ、遠くに乗せて3パットして素ダボとなり、きっちりパーを取ったシングル氏と再びイーブンになってしまったのです。
◆ダブルパーを叩いた次のホールで、きっちり乗せてパーを取る、これこそ切り替えをしっかりやれるシングル! 一方、勝てるかもしれないと心に平常心を失った私の未熟さ。
続く12番・13番はHD4とHD2の難しいホールですが、シングル氏は3パットなどもあり、連続ボギーでしたが、私はここをパーで乗り切りました。
しかし、その後も各ホールで両者は一進一退を繰り返していました。
私のショットは引き続き好調でしたが、前半あれほど良かったパットのタッチが合わなくなり、3パットでボギーとするホールが多くなりました。
最後の詰めの甘さを再び露呈してドローに!
残り2ホールとなる17番を迎えた時点で、シングル氏は7オーバー、私は4オーバーで3打差でした。
17番は2打目が結構な打ち上げのミドルで、オナーのシングル氏のティーショットはフックして左の法面下で前方の木がスタイミーで刻み結果はボギー、一方私はフェアウェイから乗せましたが後半3つ目の3パットでボギーになってしまいました。
いよいよ最終となる18番は約400ヤードの砲台グリーンのミドルで、シングル氏は2打目を外しパーパットも入らずにボギーとなりました。
しかし、私はというとフェアウェイから2打目がフックしてバンカーに入りこれを寄せ切れず、ほぼ平坦だと思ったファーストパットがオーバーし返しも外して、後半4回目の3パットで素ダボになってしまいました。これは痛かった!
後半はシングル氏が45、私が43、トータルでは83で分けになりました。
私は善戦かもしれませんが、シングル氏の大ミスに助けられた結果で喜べる内容ではなく、後味の悪い内容になりました。
◆今回、「シングル氏のショットを正確に把握しながら、『上級者と自分との違いは何か? を考える』」をテーマにラウンドしましたが、分析すると以下になります。
◎「ショットの精度の差は些少だが、ショットが曲がった時のリカバリーの精度」
◎「バーディーが取れるゴルフ〜勝負所で決して逃さない!」
◎「大叩きをした後の切り替えはさすがだ!」
◎「決してショットが好調ではないが、何とかスコアをまとめるメイク術!」
◆結論……グロスでドローとなりましたが、分析をした通りたまたまシングル氏の調子が悪かっただけで、その差は歴然でした。
この差を埋める努力をしていきます!