Gride

gettyimages/679396652

ライフスタイル

アビ

状況別コースマネジメント ティーショット応用編

前回、ティーショットについての心構えを記事にしましたが、今回はちょっとした応用編になります。

応用編と言っても、読み進めていけばわかると思いますが、特別なテクニックが必要なわけではありません。

事前に情報を整理して、頭の中はできる限りシンプルにしてショットを打つことが、スコアをまとめるための鍵と言えるかもしれません。

状況その1.打ち上げホールの場合

ティーショットは練習場とほぼ同じ環境でプレーできる唯一のエリアと言えます。

そのため、アドレスのミスを防ぐことが最優先となりますが、打ち上げ・打ち下ろしのホールは見た目の印象が大きく変わってしまうため、スイングのミスを引き起こしやすくなります。

強い打ち上げホールの場合、ティーインググラウンド自体も左足上がりになっている場合があります。

平らに見えても、全体の景色との錯覚でそう見えるだけの場合もありますので、要注意です。

その上、ホール全体が見た目の印象もあって、目線が上向きになるため、いつもより右肩が下がってしまいます。

重力に引っ張られ、普段よりバックスイングが大きく、逆にフィニッシュが小さくなりがちで、体重が右足に残ったままということになり、結果としてプッシュアウトや、それを嫌がったチーピンが起こりやすくなります。

なので
・できるかぎり、平らなところで打つことを心がける
・目線は意識的に下げるようにする

高さが出ないと距離は稼げませんが、高さはスイングではなく、ロフトが出してくれると信じて、フィニッシュまで一気に振り切りましょう。

状況その2.打ち下ろしホールの場合

今度は打ち上げホールとは逆で、ティーインググラウンドは微妙に左足下がりになっていることが多いと言えます。

また目線が下がってしまいがちになると、打ち上げの時とは逆にバックスイングが浅くなり、左足への体重移動が早くなる傾向が出てしまいます。

結果として「こすり球」になって、スライスが出やすくなります。

また、着弾点が低いことにより、ボールが空中にある時間が長く、風の影響を受けやすいので、いつもよりスライスが助長されてしまいます。

対策としては
・目線は下げずに少し意識的に上げるようにすること
・インパクト後のフォローを低く出すイメージで振り抜くこと

……ちなみに、どうでもいい情報ですが、人よりも弾道が高い私は打ち下ろしが大嫌いです。

打ち下ろしだからといって大して距離が稼げる訳でもないので、「早く(ボールが)落ちて!」といつも願っています。

状況その3.ドッグレッグホール

理想は「逆球(ぎゃくだま)」で攻めることです。

つまり、左ドッグレッグの場合はフェードを、右ドッグレッグの場合はドローで攻めると、絶対に大けがはしないでしょう。

ただ、両方の球筋を打ち分けるのはアマチュアには簡単ではないですね。

ドッグレッグホールは、ショットを打つ前に最低でも以下の2つは頭に入れておきましょう。

まず、何ヤード以上打ったら突き抜けるのか。

せっかく安全なフェアウェイを目がけてナイスショットをしても、向こう側の林まで打ってしまっては、元も子もありませんね。

そして、ショートカットする場合は、最低何ヤード必要なのか。

少しでも距離を稼ぎたいという考えがよぎると、ショートカットしたくなります。

林に入れてしまうというトラブルだけでなく、距離が足りないと木が邪魔になって2打目が打てなくなってしまうので、そこも頭に入れておく必要があります。

いずれにしても、基本的には何度も回り慣れているコースじゃない限り、見えているゾーンに打つのが無難ですし、結果として大ケガしないで済むと思います。

林に入れてしまうと、いろいろトラブルが起きますし、体力的にもメンタル的にも結構疲れます。

ナイスショットすることだけがゴルフじゃない

ゴルフはいつもナイスショットできる訳ではありません。

特にドライバーはミスが起こりやすいクラブですから、ミスショットの可能性も視野に入れて、ティーショットからマネジメントしていきたいですね。