ライフスタイル
PPK
10年以上のブランクを経て、ゴルフに再チャレンジするということ(12)
ゆるゆるグリップで、ブランコのように力を入れず、自然落下を待つワンレバースイング。
ひたすら日々それを繰り返す。
割とうまく打てる日もあるが、どうにもならない日もある。
どうにもならない日は、フック8割、シャンク2割。
こりゃダメだ、と右手1本で打つ。うまく打てる。
今度は左手1本。
ダフリとスライスは減って当たる確率は上がってきたが、フックとシャンクが治らない。
左がダメなことははっきりしてるが、倉本先生の教えを実践しているつもりなのに、何がいけないんだろう?
これが実力だったのね。
以前やっていた頃も、ミスは引っ掛けフックかプッシュスライス。
どちらも大ケガをするミスで、ベストスコアの75で回った時でさえ、1発右へあわやOBというプッシュスライスを打っている。
そうした悪いスイングでも、月に2回のラウンドと週に2回の打ち込みで何とかなっていたわけだ。
当時1500円で3時間も打たせてくれた練習場はなくなってしまったし、そもそもそれだけ打てる体力もなく、今や2カゴで腰が悲鳴を上げる。
ラウンドも月1が精いっぱいの予定。
ゴルフ慣れで付けていたメッキが剥がれ、真の実力を毎日目の当たりにする日々。
クラブを遅らせてきて、ピッとヘッドを返す打ち方。
タイミングが合えば良く飛ぶが、少しゆるめば左へ大曲がり。
それを警戒すれば右へ出てさらに大きく右へ曲がる。
気持ちの揺れがそのまま表れてしまう打ち方。
でも、PPKという名前に込めた想いを実現するには、必要な遠回り。
これを克服しなけりゃ、諸々限られた中でシングルになんてなれるわけない。
死ぬまでゴルフをずっとやり、その真の愉しみを味わう。
気がつけば、良い仲間と、身体とお財布の健康を得ていた。
振り返れば、笑顔の家族に囲まれていた。
そんな未来を、この年になってからでも追い求めて行く。
そのすべてのイメージが、ゴルフにはある。
どれだけ掛かるか見えないけど……諦めない!
右ではできるのに!
右1本で打ってる時の感覚を観察する。
ブーン、ブーンと、ブランコのような動きができている。
クラブが重く感じる。
その重さを常に感じている。
このクラブのトルク感がなくなるリズムの時に大きいミスになる。
さて左。
左はクラブが軽く感じる。
クラブの重さを感じて、右のようにブーンブーンと振れてない。
力も入っている。
振るリズムが途中で変わる。
クラブの重さが活かせてない。
ずっとやっていると何発かうまく打てた。
右に変える。
もう一度左に変える。
もうできない。
〇〇っっ!(お下品なので伏字、笑)
そして開眼!(2度目^^;)
いろいろと、あーでもない、こーでもない、とアレンジを加えながら、右手1本と同じように左手1本でも打つにはどうしたらいいのかを研究する。
クラブヘッドの重さを感じられるように、少し浮かせてアドレス。
グリップは超~ゆるゆる。と言うか、ほぼ持ってない。
グリップのゴムの摩擦で引っかかっているだけのような感じ。
そして、グリップにはそのまま力を加えず、身体の回転で引っ張って動かす。
ブランコを揺らすように、ブーンブーンとトルク感を感じながら振る。
そしてここに、開眼その1の「右に向いたトップのカタチのまま、いきなり“ヘッドだけを”振る!」をアレンジして加えてみた!(第6話参照^^)
【トップでの右肩の高さをキープしたまま、ブーンと下へ振る!】
おぉ!
引っかからない!
シャンクもしない!
真っ直ぐ、高く上がる!
結果として(開眼その1のように)右向きの体勢を保ちながらのダウンスイングになるのだが、「右を向いたまま打つ」というイメージではパターをどうやって打ったらいいか混乱した。
でも、これなら統一してできる!
パターで試してみても、大丈夫。
まっすぐ打てる。いやむしろ、パターも芯を食うぞ!
やった~~~~(その2^^;)
よし、この感じであと1カ月練習して、コースに出るぞ~!!