Gride

gettyimages/106623596
getty

ライフスタイル

PPK

10年以上のブランクを経て、ゴルフに再チャレンジするということ(12)

ゆるゆるグリップで、ブランコのように力を入れず、自然落下を待つワンレバースイング。

ひたすら日々それを繰り返す。

割とうまく打てる日もあるが、どうにもならない日もある。

どうにもならない日は、フック8割、シャンク2割。

こりゃダメだ、と右手1本で打つ。うまく打てる。

今度は左手1本。

ダフリとスライスは減って当たる確率は上がってきたが、フックとシャンクが治らない。

左がダメなことははっきりしてるが、倉本先生の教えを実践しているつもりなのに、何がいけないんだろう?

これが実力だったのね。

getty

以前やっていた頃も、ミスは引っ掛けフックかプッシュスライス。

どちらも大ケガをするミスで、ベストスコアの75で回った時でさえ、1発右へあわやOBというプッシュスライスを打っている。

そうした悪いスイングでも、月に2回のラウンドと週に2回の打ち込みで何とかなっていたわけだ。

当時1500円で3時間も打たせてくれた練習場はなくなってしまったし、そもそもそれだけ打てる体力もなく、今や2カゴで腰が悲鳴を上げる。

ラウンドも月1が精いっぱいの予定。

ゴルフ慣れで付けていたメッキが剥がれ、真の実力を毎日目の当たりにする日々。

クラブを遅らせてきて、ピッとヘッドを返す打ち方。

タイミングが合えば良く飛ぶが、少しゆるめば左へ大曲がり。

それを警戒すれば右へ出てさらに大きく右へ曲がる。

気持ちの揺れがそのまま表れてしまう打ち方。

でも、PPKという名前に込めた想いを実現するには、必要な遠回り。

これを克服しなけりゃ、諸々限られた中でシングルになんてなれるわけない。

死ぬまでゴルフをずっとやり、その真の愉しみを味わう。

気がつけば、良い仲間と、身体とお財布の健康を得ていた。

振り返れば、笑顔の家族に囲まれていた。

そんな未来を、この年になってからでも追い求めて行く。

そのすべてのイメージが、ゴルフにはある。

どれだけ掛かるか見えないけど……諦めない!

右ではできるのに!

getty

右1本で打ってる時の感覚を観察する。

ブーン、ブーンと、ブランコのような動きができている。

クラブが重く感じる。

その重さを常に感じている。

このクラブのトルク感がなくなるリズムの時に大きいミスになる。

さて左。

左はクラブが軽く感じる。

クラブの重さを感じて、右のようにブーンブーンと振れてない。

力も入っている。

振るリズムが途中で変わる。

クラブの重さが活かせてない。

ずっとやっていると何発かうまく打てた。

右に変える。

もう一度左に変える。

もうできない。

〇〇っっ!(お下品なので伏字、笑)

そして開眼!(2度目^^;)

getty

いろいろと、あーでもない、こーでもない、とアレンジを加えながら、右手1本と同じように左手1本でも打つにはどうしたらいいのかを研究する。

クラブヘッドの重さを感じられるように、少し浮かせてアドレス。

グリップは超~ゆるゆる。と言うか、ほぼ持ってない。

グリップのゴムの摩擦で引っかかっているだけのような感じ。

そして、グリップにはそのまま力を加えず、身体の回転で引っ張って動かす。

ブランコを揺らすように、ブーンブーンとトルク感を感じながら振る。

そしてここに、開眼その1の「右に向いたトップのカタチのまま、いきなり“ヘッドだけを”振る!」をアレンジして加えてみた!(第6話参照^^)

【トップでの右肩の高さをキープしたまま、ブーンと下へ振る!】

おぉ!

引っかからない!
シャンクもしない!
真っ直ぐ、高く上がる!

結果として(開眼その1のように)右向きの体勢を保ちながらのダウンスイングになるのだが、「右を向いたまま打つ」というイメージではパターをどうやって打ったらいいか混乱した。

でも、これなら統一してできる!

パターで試してみても、大丈夫。

まっすぐ打てる。いやむしろ、パターも芯を食うぞ!

やった~~~~(その2^^;)

よし、この感じであと1カ月練習して、コースに出るぞ~!!