ライフスタイル
野村タケオ
ゴルフマン【第14話】キャディの音無さん
水曜日のお楽しみ、ゴルフマンの第14話です。
あなたはどんなキャディさんが好きですか?
【第14話】キャディの音無さん
最近はめっきりキャディ付きのラウンドをすることが少なくなりました。
そもそもキャディ付きでしかラウンドできないコースってのが減ってるってこともあるし、キャディさんを付けるかどうかを選択できる場合は、だいたいキャディ無しにしちゃうしね。
やっぱキャディフィって高いし、キャディさん無しでもラウンドはできるし。
残り距離やコースレイアウトがわかるコースナビ的な道具やレーザースコープとか便利なものもあるしね〜。
しかしですよ、僕はキャディさんと一緒にラウンドするのもけっこう好きです。
ボールを拭いてくれるとか、ラインを読んでくれるとか、そういうことは特に期待していないんだけど、楽しくおしゃべりしながらラウンドするのが好きなんですな。
キャディさんにもいろんな人がいますが、やっぱ明るくて、僕のおやじギャグにも上手に反応してくれる人がいいですね〜。
それで可愛い子だったら文句無し(笑)
今まで僕についてくれたキャディさんで記憶に強く残っている人が数人いるのですが、一人は超ベテランのキャディさん。
もうね、確実に僕が生まれる前からキャディをやってるような人。
おそらく70歳は超えてるであろうそのキャディさんは、さすがにコースのことは隅から隅まで把握してるのでアドバイスは的確。
しかもこれまで数え切れないくらいのゴルファーを見てきただろうから、僕の実力なんて1ホールもプレーすればお見通し。
まだ若かった僕は完全に上から見られてる状態でしたね。
だから僕が遠くから「7番くださ〜い」なんて言っても、「ほれ」とカートのところから動かずにクラブを差し出すのみ。それを僕がそそくさと取りに行くわけです。
茨城のあるコースでついたキャディさんは当時で言う「ガングロギャル」
かなり日焼けで真っ黒な上に、金髪で青いカラーコンタクト。
近くの高校を卒業して最近キャディになったところって話でしたが、かなりインパクトがありましたね。
さすがにまだラインは読めなかったし、コースレイアウトもコース図を見ながら説明してました。
見た目はチャラかったけど、一生懸命やってたし、喋ってても楽しかったので、僕的にはなかなかいいキャディさんでした。
今頃はいいキャディさんになってるかな〜。
最後に埼玉でついてくれた超ラテン系のキャディさん。っていうか、本当に南米の人で、日本語はそこそこ話せるんだけど、とにかく明るい。
ミスショットしても「ダイジョーブヨ、ツギハウマクイクネ〜!」とめちゃくちゃポジティブ。
いいショットの時には「ワーオ!サイコーネー!」ってな感じ。
おかげで一日中楽しくラウンドできたし、スコアもちょっと良かったような・・・。
せっかく高いお金を払ってキャディさんについてもらうんだから、一日気持ちよくラウンドさせてくれる楽しいキャディさんに当たりたいもんですね。