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ドレスコードを考えてみた

TPOに応じて身なりを整えるのは紳士淑女の振る舞いとしては当然のこと。

ゴルフ場でのドレスコードについては昔からいろいろ言われている一方、少し度を越えた感覚が働き余計な規制が働くこともあると、私は感じます。

一般的に言われているドレスコード

ゴルフ場に行くときはジャケット着用。

プレー時には、襟付きポロシャツ(TシャツNG)+チノパン等(ジーパンNG)

シャツの裾出しはNG

等々、ゴルフをしない人からすると堅苦しく感じるかもしれません。

でも、これはマナーであり、約束事です。

約束事

名門といわれるゴルフ場に行く時は、私はジャケットを持っていきますね。

何かのコンペの時もジャケットを持っていきます。

しかし、プライベートでのラウンドで、平均的なクラスのゴルフ場(この評価も難しいのですが)に行く時はジャケットは持って行かないことのほうが多いです。

寒い時はブルゾンやダウンジャケットを着ているので、さすがにジャケットは着てないですし、また夏はそもそもジャケットを着なくてもいいというお知らせが大体のゴルフ場で見受けられます。

プレー時のTシャツやジーパンは論外です。

ポロシャツにチノパンが動きやすいし、ハードルが高いドレスコードでもないと思います。

面接に行くときはスーツを着ていくし、草野球するときにはユニフォームを着ますよね。

さすがにTシャツとジャージではしないでしょ。

マナーです。

約束事です。

シャツの裾出し

4年ほど前に、埼玉県のあるゴルフ場に行った時のこと。

そこは名門といわれるところで、競技に出るために行きました。

会計をしようと貴重品ロッカーから財布を出していた時に、ゴルフ場の人にシャツの裾出しを注意されました。

その場では素直に応じましたが、一方で自分の中に生まれた感情としては、普段着で裾出しするのは今や当たり前の格好であり、裾を出すことが“見苦しい恰好”とは言えないと。

裾出しに対する固定観念が名門ゴルフ場にはあるのでしょう。

このようなゴルフ場の昔からの考えを守ることを「伝統」とする姿勢は、一概に正当なものではないと感じました。

確かに、そんな規則があるゴルフ場に行くなと言われればそれまでですが……。

本質を捉えること

私は、ドレスコードに真っ向から反対しているのではなく、あまりにも偏った感性によるものはいかがなものかなと思うのです。

そんな中、以前に行った福岡のゴルフ場でドレスコードのついての注意書きがありました。

上記写真です。

プレー時の格好について、裾出しを前提にデザインされたシャツであれば、裾出し自体は問題ないとのこと。

この基準は、とてもいいことだと思います。

今やシャツの裾出しは“見苦しい恰好“ではないです。

現に女子プロゴルファーはほぼシャツの裾出しをしています。

このゴルフ場は、“裾出しをするにしても見苦しい恰好はしないでね”と言っているわけで、一律に裾出しをダメなものと捉えない感性はとてもいいと思いました。

時代の流れと世間一般の感性

数年前、男子ツアーでカーゴパンツや迷彩柄はNGという規制が設けられました。

カーゴパンツは作業着みたいだとか、迷彩柄は軍隊や戦争を連想する等という理由で禁止されたように記憶しています。

私個人としては、カーゴパンツ=作業着、迷彩柄=軍隊・戦争という短絡的な発想をする人の思考回路がいかがなものかと思います。

ホームセンターで買った本物の作業着を着ているなら論外ですが、ゴルフウェアブランドのデザイナーがデザインしたものでしょ、そのカーゴパンツは。

迷彩柄もデザイナーの下で作られたウェアのはずなのです。

じゃあ、女子プロのへそ出しやノースリーブ、ミニスカートは、品性として……という議論にもつながらないといけないと思うんですよね。

でも女子についての議論は起きないのです。

偏った価値観、ひとりよがりの価値観がそこには存在していて、それを声が大きく権力を持っている人が言っている側面もあると思います

ファッションの感性はいつも変わり続けていて、ある一定のラインを越えなければ、変化をある程度は受け入れるべきではないかと思います。

でもこの“ある一定のライン”が人によって違うのも事実で、それが問題を難しくしているのではないでしょうか。

男子ツアーでの裾出しや短パンも認める時が来ていると私は思います。