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いよかん
原点を追いかける、ゴルフ旅の巡礼リスト
長引くコロナ禍の影響で、若者を中心にゴルフの人気が一気に高まりました! アウトドアでのスポーツは、過密な屋内と比べ安全に楽しめるからです。GOTOキャンペーンのおかげで、昨年はたくさんのゴルファーが、ゴルフ旅に出掛けられたと思います。
訪問したいゴルフ場のリストを作り、休暇のたびごとに遠出の予定を立て、1つ1つクリアしていく楽しみは、ゴルフ場を実際に訪れゴルフをプレーしている時間だけにとどまりません。
リストを眺めるたびに、これから訪れるコースへの期待感や、訪れたコースの懐かしい思い出に包まれ、毎日が幸せに満たされるからです。
そのような、ゴルフ旅の巡礼リストのオススメを、こちらでご紹介していきます!
目次
ゴルフ旅でスコアの呪縛から自由になろう!
ゴルフの楽しみは、技術を向上させてスコアを減らすだけではなく、倶楽部や道具の歴史を知ったり、コースやクラブハウス、展示物などを、訪れた先々で見学することにもあります。
ひとたびそこに気付くと、260年続いているR&Aの呪縛から解き放たれ、本当の意味での“ゴルフの原点”を訪ねる旅が始まります。
ゴルフ旅のコース巡礼リストにはいろいろあり、歴史の深いコースを順番に巡るもの、特定の設計家のコースを残らず踏破するもの、県内のゴルフ場をすべて訪問するものなど、それぞれです。
巡礼リストにはどのようなものがあるのでしょうか?
最古のゴルフ場へ行こう! その巡礼リストは?
数あるゴルフコースの巡礼リストの中に、設立年度が最も古いゴルフ場ばかりを巡るものがあります。
最古のゴルフ場巡りの中で、コースの数が少なく比較的挑戦しやすいのは、地区の最古巡りです。7つのコースを訪れれば達成できます。以下がそのリストです。
以上、7コースです。
どちらのコースもホームページを見るだけで、気持ちが高揚してきませんか?
最古のゴルフ場を巡る、予約の際の注意点は?
「7つの地区最古のゴルフコース巡り」のリストには、紹介のないビジターが予約を取ることが難しいコースもあります。
まず、関西地区最古であり、日本でも最初にできた兵庫県の神戸ゴルフ倶楽部では、往復葉書でビジターのプレーを受け付けてくれています。
その方法がホームページに案内されていますので、ぜひ挑戦してこの日本最古の比類なきコースを体験してほしいです。
また、リストの中で東京ゴルフ倶楽部と名古屋ゴルフ倶楽部については、メンバーのゲストとして訪問することが必要になります。
ゴルフ仲間のご縁を頼りに、ぜひともたどり着いていただきたいです。
最古のゴルフ場を巡る、巡礼リストは1つではない
“最古”のリストには、現存するゴルフ場だけを入れるか、すでに閉鎖されているゴルフ場の跡地も入れるかの違いにより、複数のバージョンがあります。
実際にプレーできるゴルフ場だけではなく、すでに閉鎖されている古いゴルフ場の跡地を訪れ、古いコース配置図を片手に、元のホールの形跡を探したり、ホールの跡を順番に“プレー”して楽しむ、“横綱級”のゴルフコースマニアがたくさんいます。
ゴルフを“エア”プレーするだけでも楽しめるのだそうです。
昨年、兵庫県の鳴尾ゴルフ倶楽部を訪問した前日に、甲子園球場の近くにあったという競馬場の跡地を訪れました。
そこが、鳴尾ゴルフ倶楽部の跡地なのだそうです。ゴルフ場があった形跡らしきものは見つけられませんでしたが、交番のおまわりさんがとても丁寧にその歴史について話してくれました。
また、各地区の最古を決める際には、いつをそのゴルフ場の設立年とするかにも諸説があります。
例えば、中国・四国地方の最古が、岡山霞橋ゴルフ倶楽部ではなくて、広島ゴルフ倶楽部だと言う方もいます。
何が正しくて何が違っているかは解釈の違いです。自分なりにそれを調べることも、旅の楽しみの1つです。どこのゴルフコースを訪れたいかは、“自分の自由”なのです。
47都道府県ゴルフ場制覇☆基本編☆
誰もが思いつくメジャーな踏破リストは、47都道府県制覇です。北海道から九州、沖縄まで、すべての都道府県のいずれかのゴルフコースを1つ以上訪れるというものです。
実際にプレーしたかどうかをカウントの基準とする場合には、少なくとも47ラウンドする必要があります。毎日移動しながらゴルフを続けていれば、計算上では47日間で達成できます。お仕事をリタイアされているシニアゴルファーの方には特におすすめです。
お休みや旅費をやり繰りしながらゴルフ旅に出掛け、全都道府県を制覇している方達が、全国に1000人くらいはいらっしゃるのでしょうか?
全都道府県制覇は、訪れるコースの選択肢が多いため、数ある巡礼リストの中では制約や障害が少ないです。
どなたでも目標を決めて、コツコツと長い年月をかけて挑戦できるので、達成したときの充実感はひとしおかと思います。
47都道府県ゴルフ場制覇☆上級編☆
先にご紹介した47都道府県のコース巡りには、さらに難易度が高い上級者向けのマニアックなリストがあります。それは、全都道府県それぞれの最古のゴルフ場を訪れるというものです。
最古のゴルフ場のリストを、できることならばこちらにご紹介したいですが、元よりそのリストを作ること自体が難しく、そこにコース巡礼の醍醐味があります。
書籍などの出所により、ゴルフ場の設立年度が違っていることもしばしばあります。
また、できてから場所を移転しているコースについては、倶楽部の設立年度とコースの移転年度のどちらを採用するかの違いもあります。
例えば、茨城県には戦前に作られて一度閉鎖され、後に再生され6ホールのゴルフ場となった大甕(おおみか)ゴルフクラブがあります。これを茨城県の最古とし、各県の最古のリストに入れるかどうかは、リストを作る人の考えによります。
全都道府県の最古のゴルフ場巡礼を目指していらっしゃる方の“最古リスト”に、どこのゴルフ場が入っているかがとても気になります。いらっしゃればぜひ教えてほしいです!
戦前のゴルフ場で、ゴルフの本質に迫りたい!
ゴルフを散々プレーして、技術の向上があまり感じられなくなると、“ゴルフ道”としての本質は何かを問う時がいずれ訪れます。ゴルフの本質は何かを、歴史を追って調べてゆく方がたどり着くのは、歴史の古い戦前のゴルフ場です。
戦前のゴルフ場のリストには、約30のコースが含まれます。“戦前”を何年に設定するのかによる違いがありますが、一般的には昭和25年以前に設立されたゴルフ場で、現存する約30のコースをくまなく訪れる巡礼リストがあります。
“約”30なのは、例えば室蘭ゴルフ倶楽部が現在の場所に移転したのは戦後であり、それをリストに入れないという考えがあります。一方で、跡地であるイタンキ浜を訪れて、“戦前の”コースを訪れたととらえる人もいます。
戦前のゴルフ場巡礼リストの参考サイト
ゴルフ場ランキング倶楽部のサイトには、いろいろなゴルフコースのランキング情報が掲示されています。その1つが、「全国ー歴史の古い名門ゴルフ場ランキング」です(下記リンク)。
それを手掛かりに、ご自分の好みを加えながら、自分だけの巡礼リストを作ってはいかがでしょうか?
歴史にリスペクトのあるコースは、同じ一度のプレーの充実感の度合いが、漫然とプレーする普段のゴルフとはまったく異なり、期待を裏切りません。
戦前のゴルフ場への巡礼を続けていると、同好の方々とお目にかかる機会にも恵まれます。戦前のコースのリストにあるゴルフ場すべてを踏破されている方もしばしばお見かけします。
もっとすごいのは、戦前のコースすべてを2度ずつ訪れ、3巡目だという方にもお会いしました。
それらの方々と、訪問先のリストのゴルフ場についてお話することも、旅ゴルフの楽しみと言えます。
旅ゴルフのススメ、まとめ
ゴルフの原点を追いかける、旅の巡礼リストについて、おさらいします。
・スコアの呪縛から開放されよう
・原点を訪ねて、ゴルフ旅に出掛けよう
・7つの地区最古のゴルフコースを訪れよう
・47都道府県のゴルフコースを踏破しよう
・戦前のゴルフコースは、期待を裏切らない
以上が今回の内容でした。
さて、ゴルフコースの巡礼リストには、特定の有名な設計家のコースを順番に訪れるというものもあります。井上誠一や上田治、赤星四郎・六郎、R.T.ジョーンズJr.、デズモンド・ミュアヘッド、ロバート・ボン・ヘギーなどです。
それらについては、またの機会にご紹介したいです。最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。
旅先のゴルフコースで、いつか皆さまとご一緒させていただくのを楽しみにしております!