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PAR RUSH 01
ラウンドでのショット不調は、どう立て直す?新ラウンド日記第32回
皆さんの中にも、「ショットが不調で、スコアもこのままでは大変だ!」という経験があると思います。
ゴルフの経験が長く、回数もそれなりにこなしている方なら、何とかしなければならないと考えるでしょう。
しかし、そう簡単にショットの不調が治るわけではありません。立て直したいと考えれば考えるほど、深みにはまり、事態を悪化させてしまうこともあります。
今回は、どのようにショットの不調を立て直したか、それを振り返って考えてみます。
目次
ショットの不調はどこから始まるのか? その原因は何か?
そもそも、ショットの不調は、突然やって来ることも少なくありません。
例えば、朝のドライビングレンジでの練習ではそれほど悪くない感触で、普通の状態のショットだったと感じても、スタートホールでミス、それも大ミスのショットだったりすると、頭の中はいきなりパニック状態となってしまいます。
振り返って考えると、ショットが不調になった要因は、「失敗したくない、少しは良いところを見せたい」などの心の持ち方が引き金となり、その結果「スイングが早くなる」ことで、ミスが起きると考えられます。
このようなパニックの状況でも、とりあえずは目の前のショットに集中することが必要ですが、何であのような大ミスをしてしまったのか? と、それを引きずります。
そして、集中できないままに、その後のホールも、何となくいつものショットが打てずに、つまらないミスを繰り返します。
そのような状態でも、何とかボギーなどでしのいでいくことができれば、少しずつ本来のショットが打てるようになっていくかもしれません。
これがダボ(ダブルボギー)が続くようだと、心の中の整理ができないままに、スコアは大叩きの様相になってきます。
まだこれなら、1ホールでの大叩きのほうが心を整理する余裕があるかもしれませんが、ダボのオンパードは本当に辛い状況になります。
もがけばもがくほど、その不調から抜け出せなくなる! なぜだろう?
例えば、ダボが続き、パーどころかボギーも取れないような状況が続くと、心が折れて自分がどうすれば良いのか? と、悩むことになります。
しかも、そんな時には、ショットも自分ではいつも通りにスイングしているのに、いつも通りの球が打てずに、「なぜだろう」と首を傾げることがあるでしょう。
そして、このような時には、各ショットのつながりも悪くなり、アンラッキーなキックなども出て、さらにショットの不調による傷口を悪化させることも少なくありません。
今回も、そんな様相を呈していました。
行ってはいけないところに打ってしまい、スコアをさらに悪くさせることになっていました。
最悪の状態から抜け出せずに、ホールはすでに5番を終わっていました。
「今日は、最悪の状態だ。何とかしなければ!」しかし、前半の残りは4ホールで、難しい難関ホールも控えていました。
こうなったら、「1つ1つのホールで、最善を尽くしてプレーすることしかない!」と、自分に言い聞かせました。
そのきっかけは、「え、そんなこと!」というものだった
さて、このようなショットの不調はどのように治すことができるでしょうか?
これは、相当な上級者ならそれほどの不調に陥ることはないかもしれませんが、普通のゴルファーなら、当たり前のようにあります。
ラウンドの途中であれこれとスイングを直すことはしませんが、そもそものミスショットの原因が明確ではないこともあり、なかなかそれを直すことは難しいと思います。
しかし、ラウンドの途中、ふとしたキッカケで突然ショットが良くなることもあります。
今回は、6番のロングホール(パー5)でした。
ドライバーは一応当たりましたが、それほど良いショットではなく、距離も出ませんでした。ただ、2打目のライはやや左足上がりで、3番ウッド(3W)を使うには比較的やさしいライとなり、これを絶好の位置へ運びました。
そして、ピッチングウェッジの3打目はナイスショットでバーディーを狙える位置にナイスオンでした。このパットは入らずにパーに終わりましたが、この3Wのナイスショットがゴルフの不調を治したと思います。
不調から脱出するキッカケとなった3Wのショットは、ボールのライの安心感、それまでのポイントを意識し過ぎた狙いを大きめに取れたこと、そしてスインクで1ヶ所だけ意識をしました。
不調が嘘のように好調なショットに! でも落とし穴もある
この1ショットで、劇的にショットは良くなり、その後は大きなミスをせずに前半を終えました。
そして、後半はスタートから、別人と思われるくらいのショットメーカーとなったゴルフを展開しました。
特に、劇的に変わったスイングのポイントを意識することで、これまでミスすることもあった、3Wや長いユーティリティなどのショットが完璧になりました。
このポイントとは、「フォローを低く出す」という1点でした。
しかし、不調から一転して変わった、この好調なショットをスコアに結び付けるためには、落とし穴にも注意することが必要です。
好調になったショットは、1つのキッカケで不調に陥るかも? と、用心することです。
そのために、無理にピンを狙わずに、手前の花道でもOKぐらいの気持ちでプレーしました。
そして、これが結果として寄せワンにつながり、パーを積み重ねる不調の前半とは別人のゴルフになりました。
今度は、その好調を維持するために、こんなことを考えた!
最終ホールも目前に迫った上がり3ホールを迎えて、相変わらずショットは好調を維持していましたが、やや不得意なホールを迎えました。
慎重にクラブを選択して、スイングの注意するポイントを頭に入れて振り抜きました。
何と、このホールでは見たことがないようなスーパーショットで、グリーンをとらえました!
こんなことで、ショットが劇的に変わるんだ! と自分でも驚いて、グリーンに上がりましたが、狙えるバーディーチャンスでした!
横の難しい傾斜で入りませんでしたが、楽々パーを奪取して最後まで崩れることなくプレーを続けました。
上がり3ホールは、本当に無理せずに、手前でも良いぐらいの気持ちでプレーしました。しかし、それが結果として、ナイスショットになったり、リスクを避けた外し方になったりと噛み合わせ良くラウンドできました!
最終ホールは無理して寄せワンを狙わずに、きっちりとボギーに収めて後半は久しぶりの2オーバーとなりましたが、1日を通して、不調のショットを治すために苦労したことが、頭をよぎりました。
これで不調がなくなるほど、ゴルフは甘くありません! しかし、ラウンド途中で、何とか立て直すことができたことは、今後の自信になると考えています。