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koji
あなたは残り3ホールで自分のスコアを計算しますか?
ラウンドの際に、通常は各ホールのスコアをスコアカード等に記録しています。
終盤のホールになると、そこまでのスコアからそのラウンドのトータルスコアも大体予想がつきます。
そこで皆さんは、残りホールが少なくなった時点でスコアを正確に計算しますか?
そして“残りのホールのスコアが○○であれば90切り”といったように目安にしているスコアへの条件を明確にしますか?
15番ホール終了時点でのスコア
例えば15番ホールを終了した時点でスコアを計算して、“残り3ホールで2オーバーなら90切り”といったように、目安にしているスコアに届かせるための残りホールの条件を明確に計算しますか?
皆さんの中でも、ラウンド終盤にスコアを計算する人とラウンドが終了するまでスコアを計算しない人に分かれるはずです。
次のショットで何をすればいいか明確になる
残り3ホールで、その時点のスコアを計算することのメリットを考えてみます。
例えば、90切りをいつも目安にゴルフをしている人は、15番ホールまでのスコアを計算することで残り3ホールのスコアがいくつであれば89になるかを明確に認識することができます。
“残り3ホールを2オーバーであれば89”
このようにはっきりと基準を作ったほうが、それぞれのショットにより集中できるのではないかと思います。
もちろん通常でもいい加減にプレーすることはないですが、一打一打への意識の持ち方が違ってくるのではないでしょうか?
また、残りホールを2~3オーバーでも90切りを達成できることがわかれば、例えばグリーンを狙うショットの際に木が邪魔になっていても果敢に攻める必要がないとわかるので、ボギー狙いに気持ちをすぐに切り替えることができます。
つまり、設定したトータルスコアを達成するために、目の前の一打をどうすればいいかを明確に判断することができます。
スコアを意識するとショットが乱れる!?
一方で、残り3ホールの時点でスコアは計算しないという人の考え方は、ラウンド途中では余計な情報を入れたくない、余計な情報が入ることでショットが乱れるということではないでしょうか。
スコアをはっきり意識すると自分にプレッシャーをかけることになるので、あえてラウンド終盤にスコアを計算しないという人も、皆さんの周りにいるはずです。
たしかに、“残りホールを2オーバー以内で収めれば90切り”といった状況で、スコアを意識してショットが乱れて目標を達成できなかったという話を何度も聞いたことがあります。
「右に池がある」、「左サイドはずっとOB」等と意識したら余計に球が行ってはいけない方向に行くという状況とよく似ていると思います。
つまり余計な情報を入れないで、純粋に目の前の一打に集中したいということなのでしょう。
私の考え
私は、“スコアを計算する派”です。
理由は、ゴルフをプレーするにあたりスコアを意識しないなんてありえないからです。
トータルスコアの目標を設定してゴルフをしているので、スコアを意識しないなんて考えられません。
ラウンドの終盤のみならず、前半ハーフの終盤でもスコアを計算します。
ラウンド途中でスコアを意識しないという人の言う「目の前の一打に集中したい」という考えが理解できません。
そもそも目の前の一打に集中しないことなんてないと思うのですが……。
もちろんスコアを意識して、欲が出ることもあるでしょう。
しかし、ゴルフをするにあたり、スコアカードにスコアを記入している時点でスコアを意識しているのです。
スコアを常に把握できていれば、これからのショットで何をすればいいか明確になるのと同時に、する必要がない無謀なショットも明確になると思います。
プロはスコアボードを確認する!?
トーナメント中継を見ていると、優勝争いをしている選手がスコアボードを確認しているかどうか、ラウンド解説の人が言う場面があります。
“自分がトップに立っているのか?”
“2位との差は何打離れているのか?”
“トップに追い付くにはいくつ伸ばせばいいか?”
このようなことを確認しながらプレーする選手とまったくスコアボードを見ないでプレーする選手に分かれるようです。
スコアを確認する選手は、間違いなく優勝争いの相手の動きを見て自分が何をするべきか判断しているはずです。
プロの試合の場合、優勝争いをしている相手が同じ組にいるとは限りません。
別々の組の選手が優勝争いをしているなら、スコアボードを見ないと駆け引きができないでしょう。
しかし、以前フォン・シャンシャン選手が優勝した時、18番ホールのウイニングパットを入れるまで、自分の順位を知らないということがありました。
フォン・シャンシャン選手は、徹底して自分の順位を確認しなかったのだと思います。
スコアをどれだけ意識するか?
目の前の一打に集中する。
ゴルフをする上でとても大事なことです。
でもその集中する過程において、情報得ることで集中する人とそうでない人がいます。
プロでも分かれるのだから、どちらが正解というわけではありません。
このような2つの意見があることは確かなので、そのような観点からプロのトーナメントを観戦するのも楽しいと思います。
また、自身のラウンドにおいても、スコアを細かく意識する場合とそうでない場合でプレーにどう影響するかを試してみると、新しい自分を発見できるかもしれません。
極端なことを言うと、スコアを付けずにラウンドして、ホールアウトして初めて自分のスコアがわかるようなことができたら面白いかもしれません。