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野村タケオ

ゴルフマン【第171話】恥ずかしいやつ

金曜日のお楽しみ、ゴルフマンの第171話です!

恥ずかしい経験をしてゴルフってのは上手くなるもんです!

【第171話】恥ずかしいやつ

ゴルフをやっていると、いろいろなうれしい場面があります。

もちろんバーディ取ったりするとかなりうれしいわけですが、寄せワンが決まった時とかもかなりうれしいです。

そこまでのことでなくても、例えば同組の中で一番飛んだとか、ショットが曲がったのに土手に当たってグリーンに乗ったとかね。

僕がかなりうれしいのは、パットの時に読み通りの曲がり方をしてカップインした時。

もうこれはかなりの快感です。

それがダボパットだったとしても(笑)。

こういうふうにちょこちょこと良いことがあったりするからゴルフってのはやめられないわけです。

よ〜く考えてみると、絶対にうれしいことよりも悲しいことや辛いことのほうが多いんだけどね。

うれしいこと、辛いことがあるわけですから、ゴルフにはたまに恥ずかしいこともあります。

大ダフリしたり、チョロったりとかってのは当然恥ずかしいのですが、ミスショットってのは誰にでもあることだし、ある程度は仕方がないもんです。

しかし、そういうミスではなくても恥ずかしいことってのはあるもんです。

マーカーを右に動かしてもらったのに、さらにその右をボールが通過した時はかなり恥ずかしい。

しかもそのボールがカップインしたりするとさらに恥ずかしい。

これはまず打ち出し方向がまったく狙った方向とは違うということが恥ずかしいのですが、さらに読みがまったく違ってたというダブルで恥ずかしいわけです。

パットした瞬間に「引っ掛けた〜」とか言ったのに、カップど真ん中から入った時も相当恥ずかしい。

「言わなきゃよかった〜」って思いますよね。

最後に僕がよく味わう恥ずかしいやつの話。

オナーでティーショットを打った時に、かなり手応えがあって、弾道も良くて、自分的には満足な当たりが出たりすると、ついつい「よっしゃー! 今日イチ!」って言っちゃうんですよね。

なのに、後から打った3人がサクッと僕のショットより飛ばしたりして、めちゃ恥ずかしい思いをするんですよ。

俺の「今日イチ」返してくれ……みたいな。

そんな時は小声で「でもちょっとだけトウに当たってるんだけどね」とか言って自分を慰めます。

まあでも、いい大人になって、普段の生活では味わえないようないろんな感情を楽しむってのもゴルフの良さなんじゃないでしょうかね。