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PAR RUSH 01
ショットをミスした!〜ここでダボを防ぐ対処のポイント!
ゴルフにミスはつきものです。ゴルフというゲームは、ミスのゲームだと思います。一流のプロでも、ミスをします。アマチュアゴルファーがミスをしないはずがないのです!
しかし、ミスをした後、それを引きずらないのがプロですし、ズルズルとそれを引きずってしまうのがアマチュアでしょう。
特に、ショートホール(パー3)やミドルホール(パー4)では、1回のショットミスが、ダボ(ダブルボギー)の危険につながります。
今回は、実際のプレーの場面でのミスの発生と、その後のダボを防ぐ対処法のポイントを考えます。
目次
ショートホールで、2回のミスはダボ確定になるが……
ショートホールのミスは1回しか許されません。1回のミスはカバーすることができますが、2回ミスすると、ボギーでは終われずに、ダボになる危険性が高くなります。
しかし、簡単にダボになってしまっては、スコアを作ることはできません。
2回ミスしても、何とかボギーで上がれるように、まだ望みを捨てないで、頑張ることです。
ショートホールで2回のミスをして、何とかボギーでしのいだ状況は、こんなケースでした。
距離は138ヤードでほぼ真っすぐなショートホールです。
左手前と右のサブグリーンの手前にバンカーがあり、グリーンの左奥、右奥にもバンカーがある、狙いが難しいホールです。
グリーンが小さいために、ベントの本グリーンと高麗のサブグリーンの間を狙っていくのが、スコアメイクに必要です。
しかし、真ん中の狭い花道を狙ったショットはドローがかからずに、サブグリーン手前のバンカーに入りました。
2打目は、グリーンまでの距離もなく、ピン奥には行きたくないバンカーショットでした。このバンカーショットがトップ気味に入り、ボールは本グリーンとサブグリーンの間に止まりました。完全なミスショットです。
ここから寄せないとボギーはありません。
ここは、パターを持ってアプローチしました。この選択がグッドで、ピンそばに止まりました。ダボの危機から、何とかボギーでしのぎました!
ショートホールで、左横からのアプローチがショートした! ダボのピンチ!
次のシチュエーションです。
このショートホールは、距離は120ヤード弱と短いのですが、グリーンが小さく手前が落ちていて、エッジでもOKというわけにはいきません。しかも、ボールを上げて止める必要があり、上にはつけたくないという難しいホールです。
アイアンショットはいい感じでしたが、わずかに左にキックして、坂を落ちてしまいました。横からは、大きく切れるスライスラインの、距離感が難しいアプローチになります。
やや下りながら切れていきますので、打ち過ぎるとかなりオーバーします。
少し上げて、できればスピンを効かせたいという58度のアプローチは、エッジに落ちて、手前に戻ってしまいました。これは、完全にダボの危機です!
そこで3打目は、仕方なくパターを使いました。これが絶妙で、入ろうかというアプローチになり、ボギーでしのげました。
しのいだ3打目でまたウェッジを使っていたら、あそこまでは寄せらなかったと思います。
ドライバーが右のラフ、木がスタイミーで微妙なショットが?
次にパー4での場面です。
このホールはフェアウェイが左傾斜していて、フェアウェイのやや右へ打った球も、傾斜でフェアウェイセンターまで来ます。また、フェアウェイの左には深いバンカーがあり、ここに入れると出すだけになってしまいます。
従って、狙いはフェアウェイの右サイドになりますが、右へ逃げ過ぎて、右のラフに行ってしまうこともあります。また、グリーンがまんじゅう型でとても難しく、できれば花道から攻めたいホールです。
この日のドライバーショットも右のラフでした。この右ラフに打つと、目の前に大木があり、スタイミーになることがあります。
行ってみるとやはりスタイミーで、木を避けると花道は狙えずに、左手前のバンカーに入ります。悩んだ結果、無理をせずに木を避けて、バンカーの手前にレイアップしました。
しかし3打目は、バンカー越えのまんじゅうグリーンへのアプローチで、決してやさしいウェッジショットではありません。
しかし、これを選択したのですから、自信を持ってショットしました。
結果は、寄せワンも狙える距離に寄りました。結果は入りませんでしたが、一歩間違えばダボになるところでしたので、レイアップは正解でした!
ドライバーが左のラフを転がって、少し林に入ってしまう! これは出すだけか? 他の方法は?
最後の場面の紹介です。
ドライバーが少しフックして、左ラフの方向へ飛んでいきました。グリーンシーズンならラフで止まるところですが、刈り込んだうえに季節的に芝の勢いも弱くなってきていて、林の入口付近まで転がってしまいました。
右の高麗グリーンなら少しスタイミーですが狙うこともできますが、左のベントグリーンでは、相当フックをかけないとグリーンを狙えません。
出すだけにするか? 思い切ってフックをかけてみるか? 悩むところです。
ここは賭けに出ました。
距離はまだ150ヤード程度残っていて、手前が少し下がっているので、傾斜に沿って転がれば乗る可能性がありました。そのような状況がなければ、賭けには出なかったと思います。
上手くフックがかかったショットは計算通りに、手前の傾斜のエッジに落ちて、グリーンに乗って転がりました。賭けが、今度はバーディーチャンスになりました!
私がそもそもドローヒッターだったことが、この状況で最高のショットを打つことができたのだと思います。
しかし、このショットはそうそう簡単に打てるものではないと思います。
今回は、実際のラウンドでのダボの危機の対処法でしたが……
今回ご紹介したのは、上手くしのげた場面です。
いつもいつも上手くいくわけではありません。ゴルフにミスはつきものですから、しのげない場面にも多々遭遇するでしょう。
でも、それでも良いんです! 様々な厳しい場面を体験すれば、そこはスコアに影響しますが、その経験が必ず次に生きます。
ゴルフは、厳しい場面を体験することが、上達につながることになると思います。厳しい場面では、いろいろと考えて対処しましょう。それが次に生きる術を教えてくれます。
今度似たような場面に遭遇しても、しのいでスコアを維持したいものです。