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野村タケオ

ゴルフマン【第142話】池越えホール

木曜日のお楽しみ、ゴルフマンの第142話です。

OBの近いホールや池越えホールは緊張しますな~。

【第142話】池越えホール

ゴルフ場にはいろいろな罠というかハザードがあるわけで、ゴルファーはその設計者が仕掛けた罠を上手くかいくぐっていかなければいけないわけです。

しかし、どうしても白い杭や池が見えたりすると緊張してしまうもの。

普通に考えれば、少々当たりが悪くても池を越えるような番手を持っているのに、なぜか力んでしまって大ダフリしちゃって池ポチャとかね。

やっぱゴルフはメンタルが大事なんですな。

そんな時によくゴルファーがやるのが、池ポチャやOBをしてもいいように汚いボールに変えること。

やっぱボールって高いですから、きれいなボールをなくしちゃうともったいないしね。

僕もまだ初心者の頃にはやっていました。

意外と汚いボールに変えた時のほうが気楽に打てたりして、結局いいショットになったりなんてこともあるんですよね〜。

ゴルフって面白いもんです。

でもね、あるメーカーの方に聞いたのですが、傷付いたボールって空力の関係で平気で10ヤードくらい飛距離が落ちたりするらしいので、本来なら越えているはずの池も傷付いたボールのせいで池ポチャなんてこともあるらしいです。

なので、本当はそういう場面でこそちゃんとしたボールを使うべきなんだとか。

そう言われても、新しいボールで池越えなんてプレッシャーがハンパないですよね。

そこで僕は考えたんですが、安いボールを池越えように買っておくってのはどうでしょうか?

1ダース2000円もしないボールってあるじゃないですか。

そういうボールを買っておいて、ヤバイホールではそれを使う。

高いボールをなくしちゃうってプレッシャーからは解放されるし、傷付いたボールで飛距離が落ちちゃうこともないし、かなりいい作戦なんじゃないかと。

しかしね、ゴルフボールってなんであんなに高いんだって思いますよね。

1球800円くらいのボールもあるし、よく使われている人気のウレタンカバーのボールなんかも1球600円くらいはします。

1番ホールでいきなりOBなんか打ったら、それだけでランチ1回分くらいの値段になっちゃうわけ。

僕はボールの開発センターを見学させてもらったことがあるのですが、そりゃもうすごい研究がされていました。

ディンプルの形状や深さ、カバーやコアの素材など本当にいろいろと研究されている。

あれだけの人材と研究開発費をかけているのなら、1球600円くらいになるのは仕方ないのかな〜と思いました。

だって強度のテストで、一日中壁にぶつけられてるボールとか、カバーのテストなんだろうけど、青汁にずーっと浸けられているボールとかあるんですよ。

あれを見ちゃうと、大事に使わないとな〜と思うわけです。