ライフスタイル
Yanagi@TPIトレーナー&ドラコンプロ
「色」が「筋肉」に与える影響――勝負服は何色がいい?
みなさんはウェアやゴルフグッズを選ぶ時、どのようにして選んでいますか?
タイガー・ウッズのように「赤」で勝負でしょうか?
それとも毎回いろいろなコーディネートを楽しんでいますか?
今回は「色」が「筋肉」に与える影響についてご紹介します。
参考文献:『図解雑学よくわかる色彩心理』著:山脇惠子、ナツメ社、2005.10
無意識的に脳に与える「色」のチカラ
私たちの体は光や色に対して筋肉が反応するようにできています。
1910年にシュタインという人が実証し、この筋肉の変化を「トーナス変化」と呼びました。
「トーナス変化」は、色に対する効果は視覚からの影響ではなく、光線から無意識的に受けているものですので、コントロールすることができません。
もちろん、好きな色、嫌いな色で、ポジティブにもネガティブにも心は動きますが、光線による筋肉への影響は反射的なものなのです。
「青」いトラックを走れば記録更新?
最近、青色の陸上トラックが増えてきたと感じませんか?
実際に、日本にある約470ヶ所の公認陸上競技場のうち、30ヶ所ぐらいが青色になってきているそうです。
この背景は、青色トラックを使用した2009年世界陸上ベルリン大会で、世界新記録2つ、大会新記録5つ更新されたことがきっかけだと言われています。
国際カラーコンサルタント協会の資料によると、「青」の光線によってセロトニンの分泌が促進され、その結果安心・集中を高めるという効果があると示されています。
「赤」が、興奮するのに対して、青色には、脈拍・呼吸・瞬きの数が減少し、リラックス効果と集中力アップが期待されます。
「青」は「ゾーン」に入りやすくなる色と言えそうですね。
ベストパフォーマンスを発揮するにはどんな色を選べばいい?
通常の筋肉の状態を数値で23とすると、各色の光線に対する筋肉の変化は
赤:42
橙:35
黄:30
緑:28
青:24
という値になります。
数値が小さいほど筋肉が弛緩している「リラックスしている」状態で、反対に数値が高くなるほど、興奮状態を表します。
自分が落ち着いた気分のほうがパフォーマンスを発揮できるのか、それとも少し興奮状態のほうがいいのかによって、選ぶべき色は変わってきます。
アマチュアの場合は力みによって出るミスが多いと思いますので、個人的には「青」がオススメですね!
「トーナス変化」を上手に利用し、ベストスコア更新を目指しましょう!