ライフスタイル
Gridge編集部
わたしのゴルフ履歴書〜Vol.14〜株式会社トラストリッジ大場義之社長
ゴルフ好きな経営者のゴルフライフを覗く企画「わたしのゴルフ履歴書」第14弾。
今回は、株式会社ウィルゲートの藤原執行役員(Vol.10)からご紹介いただきました、株式会社トラストリッジの大場義之社長です!
株式会社トラストリッジは、「世界を笑わせよう」を企業理念に、レシピ動画やグルメニュースを配信するライフスタイルメディア「macaroni(マカロニ)」の運営、広告配信事業、メディアコンサルティング事業を行っているIT企業です。
そんな会社を率いる大場義之社長のゴルフ観、どのようなものなのでしょうか?
目次
大場義之(オオバヨシユキ)さんとはこんな人
「食べることが大好き」という大場社長は、会社を始める時にライフスタイル領域でB to C事業をやろうと決めていたそうです。
そこで自身の趣味が料理と食べ歩きだったこともあり、最も情熱が注げると思った「食」の領域でサービスを開始。
最初に作ったグルメサービスは上手くいかなかったが、そこからピボット(※)して「macaroni(マカロニ)」を立ち上げたとのこと。
※スポーツなどで軸足を中心に体を回転させることから転じて、ビジネスで方向転換や方針変更、事業内容の転換を行うことを指す
新卒時にはネット系の広告代理店に入社し、ゴリゴリと営業をしていたそうです。
ただ、当時の時代背景もあり、2割の人たちは成果を出せる人で自由に仕事を楽しんでいたが、残りの8割の人は成果が出せずに、毎日怒られて萎縮しているような状態でしたとのこと。
「運良く自分は目をかけてもらって仕事が楽しいと思えたが、本当はもっと多くの人が能力を発揮して活躍できるような仕組みや会社があるべきだと思った」ことが起業を考えた最初のきっかけだそうです。
実際に訪れたオフィスは、風通しも良さそうで、若い人たちが生き生きと働いているように見えました!
ゴルフ好きの父親に対する親孝行のつもりが……
――ゴルフを始められたきっかけは?
もともと父がゴルフ好きで、年間60~80ラウンドくらいするような人で、練習場には無理やり連れて行かれたりはしていました。
で、5年前くらいから、父もいい年になってきたので、「一緒にゴルフに付き合ってあげるのも親孝行かな?」と思い始めました。
その5年前のお盆にいっしょにコースに行ったら、ゴルフって意外と面白いな、と思ってしまって……。「ミイラ取りがミイラに」じゃないですけど、私がハマってしまったという次第です。
以前にも父とは一回くらい行っていたと思うのですが、そのときはハマらなかったんですよね。年齢的なものでしょうか、5年前に行ったときに、ハマっちゃいました。
――いまは年間何ラウンドくらいされているんですか?
30くらいですね。それほど多くないですね。
――毎回ゴルフ好きの社長にインタビューしていると感覚が狂いそうで、30ラウンドと聞くと一瞬「少ないな」って思いそうになるのですが、冷静に考えると、普通のゴルフ好きのサラリーマンと比べても、多いです(笑)。
そうですよね(笑)。なので、あえて行き過ぎないようにはしています。
「わかっているのにできない」がゴルフの魅力
――ゴルフの魅力ってどんなところにあると思いますか?
ありがちかもしれませんが、理屈がわかっていて、再現できそうなのに再現できないところですかね。
「こうやって振る」ってわかっているのに、脳と体がリンクしないというか……。それが練習することによって徐々に合わさっていく……みたいな作業を積み重ねていくところが僕は好きですね。
――レッスンは受けられていますか?
ちょくちょく受けていますね。月2、3回くらい。
――それはけっこうやっていますね。
いまは、「仕事以外でもっともまじめにやっているのはゴルフ。……以上!」みたいな感じになっています。
「仕事・ゴルフ・食べ歩き」で、僕のいまの人生はほぼ完結しています(笑)。
――雑誌やレッスン動画はご覧になりますか?
一応見ますけど、ほどほどにしています。でも、いろいろなスイング理論ややり方を比較的柔軟に試してみたりしています。
「まあ、いいでしょう」が魔法の言葉
――ゴルフと仕事の共通点として思うことは何かありますか?
さっきの話にもありましたが、理屈がわかっているのに上手くいかないというのは、まさに会社と同じだと思います。
組織の作り方、事業の作り方とかって、一応理屈はわかっているんです。それを実行することがなかなか難しい。
私たちもメディアを運営していますが、記事の作り方ひとつ取っても、マニュアルもあるし、理屈はできているけど、すべてを納得のいくクオリティで仕上げることが難しいことは、皆さんも普段仕事をしていて理解できるのではないかと思います。
これをどう克服していくかというところが、僕はプロセスに燃えるほうなので(笑)、ゴルフも仕事も、どうしたら上手くいくかあれこれ考えたり実行したりというのが、楽しいんでしょうね。
――ほかには何か仕事とゴルフのつながりはありますか?
やはり、クライアントさんでも代理店さんでもゴルフをやる人は多いので、話のネタのひとつという意味でも、ゴルフは確実に使えるスキル、ツールですね。
また、ゴルフでも仕事でも失敗したり上手くいかないときはありますが、そんなときゴルフでのメンタルの整え方が仕事と共通しています。それは「まあ、いいでしょう」という考え方です。
たとえOBを出しても「これは必要な1打だった」みたいな(笑)。すべてを肯定していく感じです。
仕事でトラブルやミスがあっても、「まあ、いいでしょう。死にはしないでしょう」と。こういう考え方のほうが、リラックスできるというか、次の“1打”は切り替えて打てるんで、ゴルフでも仕事でも、ミスを引きずらないようにできますね。
「まあ、いいでしょう」は魔法の言葉です。ゴルフでも、仕事でも。
毎年目標を立てて(ここ数年は停滞中?)
――いま、平均スコアはどれくらいですか?
85くらいですね。
――ゴルフ歴5年でそれはすごいですね。私(Gridge編集長・じゅんやあく)が20年くらいやっていてそれくらいなのに……。
毎年、目標というかマイルストーンを決めて取り組んでいるんです。1年で100を切る、2年で90を切る、という具合に。
ただ、いまベストが80なのですが、ここ1、2年70台が出せなくて停滞しています。前半30台とか出て「おっ」と思うと後半46とか叩いちゃったり……。
90切ったらアイアン替えるとか、85出したら何を買うとか、自分にごほうびをあげるんですね。
今度70台が出たらセットを全部替えようと思っているんですけど、80をいつまでも切らないから、全然替えられなくて(笑)。
本当は、最新のクラブだったり、自分に合うものを探して使ったりしたほうがスコアは良くなるとは思っているんですけど、「いや、まだ自分のスキルが追いついていないから」とか思っちゃうんですよね。その辺、無駄に自分に厳しい(笑)。
カギは「ゴルフのサブスク」化?
――いつもみなさんに聞いているのですが、いま苦境が伝えられているゴルフ業界の活性化について、何か秘策はありますか?
実は、会社が大きくなったら、ゴルフ場を経営したいと思っているんです。
やっぱりゴルフが好きなので、ゴルフ業界を見ていると「いまのままじゃアカンなぁ」とは思っていて……。
ゴルフは最初のハードルが高いですよね。ギアも高いし、アパレルも高い。なので、それこそゴルフのサブスク(リプション)みたいな、「月1万円でクラブもウェアも借りられて、コースも行ける」みたいな手軽さがあればなぁ、とは思いますね。
取材後記
「パー5のティーショットがすごく上手く行った場合、2打目は思い切って2オンを狙いますか? それともレイアップしますか?」という質問をしたところ、「よっぽどライが悪くない限りは狙いますが、できるだけアイアンでいきたいです。あんまり飛ばすことや乗せることを目的としないで、パーで上がれればいいわけですから」とのこと。
会社もゴルフも「マネジメント」という言葉を使いますが、本当にマネジメントスキルが高い人なんだなぁ、と感じました。
ベストスコアは80とのことでしたが、こういう考え方ができる人は、すぐに70台が出ると思いました!(謎の上から目線)
プロフィール
【ゴルフ歴】5年
【ベストスコア】80(ハーフ38)
【クラブセッティング】(2019年7月時点)
1W:タイトリスト 913D(Tour AD GT-6)
5W:タイトリスト 913D(ディアマナ B70)
4UT:キャロウェイゴルフ XR(N.S.PRO 950GH)
アイアン(5~PW):スリクソン Z765(MODUS 3 120)
ウェッジ:市川アイアン(52度、58度、MODUS 3 WEDGE)
パター:スコッティキャメロン セレクトニューポート2
ボール:タイトリスト PRO V1x
【愛用ブランド】ニューバランス
大場義之(おおば・よしゆき)
1981年生まれ、山形県出身。趣味は食べ歩き、料理、ゴルフ、マンガ。新卒でインターネット広告代理店に入社し、1年後にベンチャー企業の立ち上げで広告営業に従事、2008年8月に株式会社トラストリッジを設立。経営と同時に営業、マーケティング、動画ディレクター、人事なども経験し、現在の管掌領域はコーポレートとマーケティング。