ライフスタイル
Nick Jagger
湿度が高いと、ボールが飛ばないと言いますが……これって本当?
梅雨に突入しましたね。ゴルファーにとっては、嫌なシーズンです。
雨だと飛距離も落ちるし……なんて思っている人も多いでしょうね。
空気が重いから、ボールが飛ばない
湿度の高い日は、こんなことを言うゴルファーがいますね。
「空気が重たいから、飛距離が出ない」
確かに、「空気が重い」=「空気密度が高い」と解釈すると、この発言は間違いではありません。
空気の密度が高くなれば、空中を飛ぶボールが受ける空気抵抗は大きくなりますが、飛距離が落ちるのは当然でしょう。
そのことは、気圧の低い高地では空気が薄くなるため、空気抵抗が減って、飛距離が伸びるということでもよくわかります。
実は湿度が高いほうが飛距離は出る
ところが、決定的に間違っていることがあります。
それは、湿度が高いと、空気密度も高くなるということです。
事実はまったく反対で、湿度が高くなると、空気密度は低くなるのです。
その理由は、湿度が高いと、それだけ空気より比重の小さな水蒸気が増えますから、実は、湿度が高いほうがボールはよく飛ぶのです。
飛ばないような気がするのは思い込みに過ぎない
理屈はともかく、どうして湿度が高いと、飛ばないような気がするのでしょうか?
それは雨上がりなど、湿度が高い時は、芝が湿っているためにランが普段よりも出なかったり、ダフった時などは抵抗が強くなるため、その分だけ飛ばないからです。
あるいは、雨が振っている場合は、レインウェアなどで体の動きが悪くなって、ヘッドスピードが落ちるからです。
もう1つ、メンタル面では気分が乗らないプレーになるからというのも大きな原因でしょう。
湿度が高い日は飛ばない、それは単なる思い込みなのです。
さあ、この事実を知ったあなた、これからは梅雨や夏の湿度の高い日でも「よし、飛ぶぞ!」と思ってプレーしてみましょう!