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kiyomatuゴルフ塾

実際にボールを打つ時の練習場とコースでの違いについて(内的要因編)

普段落ち着いて行動している時に、ハプニングが起きました。さて、あなたの行動は?

1.何かわからないけどあわてて対処する。
2.冷静になり、分析してから対処する。
3.呆然と何をしていいかわからない。

どう対処するかは、性格や慣れで変わってくるのでしょう。

練習場であわてている人はあまりいません。

コースでは1、3の状態になることが多いのです。本人はそんな心理状態になっているとはまったく思っていません。

だから、危ないのです。

コースに行くと自分の中の時間軸が速くなる。それがスイングのテンポに影響を与える。これは多くの人に見られます。

なぜコースだと時間軸が変わるのか?

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いろいろな要素はあると思いますが、一番の要因は環境が変わることだと思います。

もし、練習がコースの芝からできて、毎日2ホールでも回ればその環境が普通になり時間軸はそう変わらなくなるでしょう。

でも、そんなことは不可能。

では、どうすれば練習場とコースで時間軸が安定するのでしょうか?

練習場では、フルショットは自分の思っているスピードの70%ぐらいで仕上げる。

スピードについて何も考えずにフルショットの練習をしていると、常にマックスの状態でスイングを作っていることになります。

コースでは少し速くなるのを想定して練習するのです。

コースに行く日は朝起きた時から普段よりゆっくり行動する。特に歩くスピードに気を付ける。少し緊張していることを意識する。

私は昔、試合に行く車の中の音楽も決めていました。これがどう影響を与えたかは実際にはわかりませんが……。

もう1つ。コースで自信を持つこと!

根拠のない自信でもなんでもいいのです。天狗になるのではありません。自信を持つことによって、周りが見え普段の自分の時間軸になりやすいのです。

他にも方法はあると思います。

大事なのは、時間軸が変わるということを知っておいて行動をすることが大事だということなのです。

コースでどんなことを考えていますか?

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よく考えたら、コースでスイングのことを考えている。

これは、練習をそれなりにしている人によく見られます。この考え方はコースではあまり良くないのです。

肘をこうする、バックスイングはここ、等々。確かに、何かに注意することも大事なことです。

ただ、このような考え方は練習場でやることなのです。

練習場で上手くいったことを考えていないと、コースではできないと思うのですね。

そんなことはないです。でも、全部成功するかと言えばそれもないでしょう。

内的要因の多くは考え過ぎ。

これは、直接動作に影響します。ここで大事な考え方があります。

ゴルフというスポーツは確率のゲームなのです。

練習場で自分が納得するボールが打てる確率が60%だとすると、それがコースでは30%。

このようなことが起こるのがライの状態を含めた外的要因と自分の中にある不安などの内的要因なのです。

練習場で60%の人がコースで50%上手くいく人を見たことがありません。この割合は次のように変化すると考えています。

練習場で60%までは、コースでの成功率はその半分。
練習場で70%は、コースで40%の成功率。
練習場で80%は、コースで60%の成功率。

このように、練習場でできる割合が上がればコースでできる割合も比率として上がっていくのです。

その比率を左右している1つの要因が性格なのですが……。

緊張すると上手くいくタイプ? そうでないタイプ?

どのみち、性格を変えるなんてことはできません。

とにかく、練習場で打てる確率を上げる! 自分で考えた割合のミスを容認する。

このように確率を元にした考えを学習していくのです。

それを続ければコースで打てる割合も増えてきます。

コースではどう考える?

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人間の行動パターンとして、思ってることが結果として成功すれば納得する。思ってもいないことで成功しても、どこか納得できないということがあります。

コースで自分ができることは、スイングだけです。

その結果としてボールがどこかにあるのです。

失敗したショットがグリーンに乗ったら「ラッキー!」と思って次に向かう。

「失敗だからなぁ」なんて思わない。そういう考え方がゴルフには合っているのです。

迷うことなく決断することです。合っているかどうかは打ってみないとわからないのです。

どう打つかを決断して、迷うことなくスイングする!

本当に難しいことです。

でも……。

練習場はあくまでスイングを作る場所。コースはゴルフというゲームを楽しむ場所。

このような考え方も試してみてください。

次回は練習場での注意点です。