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競技ゴルフのススメ 団体対抗戦の代表選手選考会

今回は、倶楽部対抗戦・企業対抗戦・自治体対抗戦などの公式な団体の対抗戦に関するお話です。

公式な組織・団体の代表選手が各チーム数名ずつラウンドし、合計スコアから組織・団体の勝敗を決するゴルフ競技会です。

組織・団体に所属するすべてのゴルファーの中の代表ですから「ゴルファー数千人の中の数人」という人数比でしょうか? かなりの狭き門です。

一方で、どの組織・団体においても、競技ゴルフができる人なら誰でも、ゴルフチームに入会できて、代表選手選考競技会に参戦できる、という仕組みなっているはずです。

今回は「組織・団体内のゴルフチームと代表選手選考競技会」に関するお話をご紹介します。

私の履歴書

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アマチュアのゴルフの愉しみ方は星の数ほどあるでしょう。けれど「組織・団体内のゴルフチーム」という経験は珍しいだろうと思います。

今回は最初に私自身の参加歴と戦歴を書いておきます。

(1)ゴルフコース(ゴルフ倶楽部):とある1つのゴルフ場の正会員になっています。ハンディキャップが2つほど及ばず、「団体(組織)内のゴルフチーム(研修会)」に参加できていません。残念! 切られてます!

(2)会社(企業):社員数が数千人の会社に勤務しています。「組織・団体内のゴルフチーム(全社ゴルフ部)」に参加して、「代表選手選考競技会」にも参戦しています。

上級者が多数いるので、私の腕前ではブービー争いが続いております。「末席を汚したまで」という言葉が謙遜になってない!(実態その通り)というネタになっています。

(3)地方自治体 : 人口約2万人という首都圏内の田舎街に居住しています。「組織・団体内のゴルフチーム(ゴルフ協会)」に入会し、「代表選手選考競技会」にも出席しています。

田舎街では現役世代(60歳未満)で競技ゴルフをする人は少ないため、「ほぼ毎年無投票当選!」で、一般の部の代表選手に選出していただいてます。

市町村対抗戦にも出させていただいています。とてもありがたいことです。感謝しています。

このように、2つのゴルフチームに入会しているので、代表選手の有力候補者や運営事務局員が考えていることは、概ね把握しています。

下手でもチーム入会&代表選考競技会参加で全員にプラス効果

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実際に代表選手に選ばれている人は、ハンデ5以下の高い腕前を持つ競技ゴルファーです。

非常に高い腕前ですから、普段から競技ゴルフをたくさんやっている人であっても「自分はそんな腕前ではない、無理に決まっている、有力候補者様に迷惑をかけたくない」という遠慮をして、代表選手選考競技会に参加しない人も多いようです。

ところが、このような遠慮をして代表選手選考競技会に参加しないでいるのは、実はむしろ、自分、自分と同レベルの他のゴルファー、有力選手候補、ゴルフチーム事務局、組織全体、という5者全員にとってマイナスなのです。

代表選手選考競技会に参加するための最低限のハードルは、競技ゴルフができること、つまり、競技ルールに則ってコースをホールアウトしてスコアカードを提出できること、でしかないですよね。

どんなに腕前が下手でも、とにかく代表選手選考競技会に参加したならば、5者全員にとってプラスに働きます。

5者のそれぞれへのプラス効果をお伝えします。

(1)自分:少なくとも、上級者と競技のラウンドをするという貴重な経験ができます。出場すると決めた時点で、ゴルフ(練習)へのモチベーションは嫌でも高まります。

(2)自分と同レベルの他のゴルファー:自分程度の腕前でも出場している人がいると分かれば、自分も出場しようという前向きな気持ちになります。

(3)有力選手候補:実質指定席で毎年代表選手に選ばれているとしても、より多くのゴルファー達の中から選抜されたのであれば、より高い誇りとより高いモチベーションを持って対抗戦に望めます。

(4)ゴルフチーム運営事務局:選出された代表選手が高いモチベーションを持ってゴルフをしてくれて、対抗戦で好スコアを出してくれることを望んでいます。

代表選手選考競技会への参加者が多ければ、新たな有力選手候補が発掘されるかも? という期待も広がります。

(5)団体・組織全体:ゴルフチームが対抗戦で好成績を収めれば、組織全体の士気が上がります。ゴルフチームがオープンかつ公正に運営され、組織内で盛り上がりを見せている、というだけでもプラスの効果はあるのです。

参加選手の胸の内から垣間見える社会の縮図

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ここで少しダークサイドかもしれないお話を挟みます。

団体(組織)内のゴルフチームに入会し、団体対抗戦の代表選手を志す競技ゴルファー達。

彼らと交流してみて、彼らの胸の内(本音)を勝手に推察すると、「多種多様」であることが分かりました。

もちろん、その人の腕前が代表選手になれそうか否か、によるところは大きいのでしょうけど。

・腕前が高いので他薦されてしまった人
・単純に自分が対抗戦に出場したい人
・団体(組織)の中の下部組織(自分の職場・集落など)の代表者感覚な人
・団体(組織)への貢献意欲・責任感が強い人
・団体(組織)帰属意識はさておき、他のメンバー・仲間と共に成長したい人

などなど。

これらの本音、実は、仕事や地域活動に対する各個人の姿勢と一致していたりするのかもしれません。ゴルフチームは社会の縮図に見えます。

社会(団体・組織)全体から見たら、競技ゴルファーは純粋・素直・真面目な人が比較的多い、と私は感じています。

ゴルフチーム運営事務局の腕の見せ所

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チーム運営事務局の最大の仕事は、代表選手選考競技会のレギュレーション設定でしょう。

コース選び・ティー位置の決定・ラウンド数(選考段階数)などを適切に決定します。

ある程度絞られた人数から今年の代表選手を最終的に選考するラウンドに関しては、「対抗戦と完全に同じレギュレーション(コース・ティー位置)」で行うチームが多いようです。

「対抗戦で好成績を出す(他のチームを上回る)」のがチームの目標なのですから、「対抗戦の時に(本番で)良いスコアを出せる(出せそうな)人」を代表選手に選ぶのが自然です。

異論も出難く、落選した人も出場選手を心から応援できます。

チーム運営事務局のもう1つの重要な仕事は、強化施策の実施でしょう。

例えば、プロゴルファーを呼んでレッスン会を開催する、数日間集中的に練習するための合宿を開催する、などが考えられます。

チーム運営事務局員は、「参加選手達の本音」も推察して、チームの一体感を高められるように、常に必死に頭を悩ませているようです。ありがたいことです。

おわりに

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社会人として日常生活を過ごしている以上、誰もが何らかの組織・団体に所属していますよね。

所属している組織・団体の代表選手にはほど遠いとしても、代表選手選考競技会に出場するならば、自分の身の回りの人(自分の職場やご近所さんなど)は、少しは自分のゴルフを応援してくれるでしょう。

競技ゴルフの道は、本来、自らのゴルフを己一身だけで極めようとする孤独な道。私ごときでもその覚悟は持っています。

でもやっぱり、自分以外の誰かから応援されて、その人達のために好きなゴルフを頑張れる、これはプロアマ関係なく、幸せなことだろうと思います。

「One for All, All for One!」

公式団体対抗戦、および、ゴルフチーム内での切磋琢磨という日々の中に「競技ゴルフの真髄」があるように思います。

今すぐ、所属している団体・組織のゴルフチームに入会、代表選手選考競技会に参戦して、「人生の縮図・社会の縮図」を体感しましょう!