Gride

ギア猿

Gridge編集部

11月の『ギア猿』は人気企画、トラブルショットをサルベージ!

番組らしからぬ(?)実用性で人気の企画「トラブルショットをサルベージ!」。

今回は、ギアの知識も生かしながらトラブルショットに対応するという、まさに『ギア猿』ならではの内容となっています!

前回はQPさん(関雅史プロ)伝説のやらかしもありましたが、はたして今回は?(過去回はゴルフネットワークプラスでチェックしてね!)

ゴルフネットワークの人気番組『GOLF BRAINナナハチ78』風ワーストボール対決も実施しました!

ゴルフはミスをしたら、次の次のショットで取り返す

最初のシチュエーションは、距離を残したラフ。

左ドッグレッグのパー5(ロングホール)の2打目で、ピン方向に林があり直接狙っていけず、ライもつま先下がりという状況です。

ここで検討した選択肢は、

①フェアウェイに出す
②木をかすめ越えで狙う

の2つでしたが、華丸さん(博多華丸・大吉)は木の右ギリギリを狙って140ヤードほど先のフェアウェイを8番アイアンで目指すという、やや安全志向な策を選択。

しかし、実際に打った球は無情にも正面の木に当たって力なくフェアウェイへ……。さすが一流の芸人は求められている結果を出します。

「コンペじゃなかったら」という言い訳をして「本当なら6番アイアンで低い球で150ヤード先を狙います」と打つと、今度は葉っぱにかするも本人的には狙い通りの結果に。

ただ、ここで「実際は120ヤード弱しか飛んでいない」という突っ込みが入ります。

そこで、どうせ120ヤードしか飛ばないのならということで、完全に林を避けたフェアウェイ方向にピッチングウェッジで打つことに。

結果ナイスショットで、フェアウェイのいいポジションに置くことができましたが、実はこれが大正解。

QPさん「ゴルフはミスをしたら、次のショットではなく、次の次のショットで取り返す。これは常識ですから」。

「この選択肢はなかった」という華丸さんですが、ここはパー5の2打目で距離を稼ぎたい、1打を争っているという状況ならと聞くと、QPさん「バーディを獲りたかったらフックを打ちます」と回答。

そこで6番アイアンでチーピン気味にフックを打つというデモンストレーションを実践。

「つま先下がりでスタンスを逆ハの字に構えると、クラブをインに引きやすくなって球がつかまる」という豆知識を披露したところで実際に打ってみると、フックが掛からずボールは反対側の林の中へ……。

しかし、そこはプロ。“泣きの1回”で見事成功させました。

華丸さんも試してみると、しっかりフックを打つことができ、「いいことを教えてもらった」と満足気。

ここでクラブコーディネーターの鹿又芳典さん「自分だったら9番で上から狙います」と発言。

実際に打ってみると、しっかり林越えに成功。「左に向くと左足上がりになるから球も上がりやすくなる」と鹿又さん。

華丸さんも試してみましたが、林を越えることができず。しかし、どの木に当てても必ずボールはフェアウェイに戻ってきていました。

ラフとの境目は、ラフに入っていると思え

2つ目のシチュエーションは、フェアウェイとラフの境目。180ヤード先にはバンカーがあるという状況です。

華丸さんはトラブルだと思っていない様子で、「余裕でスプーン(3W)」という回答。打ち方も「普通」。

しかし、実際に打ってみると、ボールは力なく右のラフへ……。“お約束”のミスショットに、現場は拍手喝采です。

もう一度打ってみると、今度はナイスショット。

1球目と2球目、何が違ったのでしょうか。

鹿又さんによると、違いはヘッドの入り方。

1球目は、ラフ側のアウトサイドからヘッドが入りミスになったが、2球目はしっかり上からヘッドが入ったのでミスにならなかったと解説。

QPさんも「ボールがラフにかかっている時点で、ラフからのショットと同じ感覚でクラブ選びをする」と指摘。この場合は、3番ウッドではなく5番ウッドのほうがいいということです。

さらに深いラフとの境目の場合は、5番ウッドかユーティリティかという選択になるということで、ユーティリティで打ってみると見事ナイスショット。

鹿又さんは「実際にはラフでスピン量が減るのでランが出て、そこまで飛距離は落ちない」と解説。

ラフは甘く見ず、思っているよりも少しロフトのあるクラブを使ったほうが良さそうです。

フェアウェイウッドを軽く振ればスライスする

3つ目のシチュエーションは右サイドのラフで、ピンまで300ヤード、グリーン方向に木があってスタイミーという状況。木を避けるラフからのショットです。

ラフがあってスライスはかけづらいはずですが「(自分は)ナチュラルスライスだから」という華丸さん。「本当は9番アイアンが正解だと思うけど、距離があるので本当はユーティリティで打ちたい」と、ユーティリティで距離を稼ぎつつ、スライスで木を避ける作戦。

しかし、これが大成功!

とはいえ、『ギア猿』的な正解はというと「(反対サイドの)バンカーまで届かないクラブ。フライヤーしても入らないクラブがいいから、やっぱり9番アイアンが正解」(鹿又さん)。

QPさんは「ライ次第だがフェアウェイウッドもあり。オーバースペックのクラブを使うとつかまらないように、持っているフェアウェイウッドが“オーバースペック”になるくらい軽く振ると、球はつかまらずに右に行きます。ただし、ボールが浮いていることが絶対条件です」と裏ワザを伝授してくれました。

アゲインストでは低いフックが有効

4つ目のシチュエーションは、強いアゲインスト、ピンまで160ヤードという状況。

「ボールを右足寄りに置いて……」と華丸さんが打った球は、やや噛み気味だったものの、しっかりと低い弾道で花道へ。

鹿又さんがどうやって打とうとしたか華丸さんに聞くと「ハーフショットで、パンチショットみたいに横から入れるイメージで」と回答。

すると鹿又さん「低い球を狙ってパンチショットというと、上から鋭角にクラブを入れようとする人が多いんです。ただ、上から入り過ぎるとインパクトロフトが変わってどれだけ飛ぶかわからない、ちょっと手前に入るとダフる。華丸さんは、横からと言っていた割には、上から入っていました」と指摘。

QPさんは「振ると球はどんどん高くなってしまうので、ハーフショットは大正解。ボール位置も右に置くまでは正解だったが、いざ打つときに体が右に移動してセンターで打ってしまっていた」と解説。

「右に置いたまま打ってください」と言われて改めて打つと、見事ナイスショット。

加えて「アゲインストでスピン量を減らしたいのだから、フックを打つのも手」とQPさん。「これもインサイドの低い位置からクラブが入ることになるので、結局アゲインストでやっちゃいけないのはクラブを上から入れること」と結論付けました。

ラフとの境目はラフに入ったつもりで

最後のシチュエーションはグリーンエッジとラフの境目。ボールが砲台グリーンから転がり落ちて、グリーン周りのラフに寄りかかっているような状況です。ピンまでは10メートル、下りのラインです。

華丸さんは「57度をパターのようにロフトを立てて打つ」という決断。

いざやってみると、あわやチップインかというナイスアプローチ。

しかし、自分の判断が正解だったかどうかわからない華丸さん、「説明しながら実際にやってみて、僕より寄せてみてください」とQPさん、鹿又さんにプレッシャーを掛けます。

鹿又さんは60度のウェッジを手にし、「ラフに寄りかかっているということは、僕のイメージだとラフの中に入っているのと同じ。抜けが良くなっているだけ。だから、ラフに入っているつもりで普通に打ちます」。

結果、見事華丸さんより内側に寄せ、説得力ありました。

一方QPさん「同じです」と一言。しかし、「いま、(予選の)カットライン上です。どうします?」と聞かれると、58度を手に「僕は、開きます」。

「芝の抵抗があるものだと思って、飛ぶバンカーショットのようなイメージで打ちます。100点目指して」と打った球は、下りのラインを予想以上に止まってしまってだいぶショートする結果に。

ちなみに、最初に打とうとした54度で再度チャレンジすると、しっかりと寄せました。

ここでやっちゃいけないのは「パターを選ぶこと」。「ラフでどれくらいヘッドが減速するかわからないから、距離感が合わない」とし、実際に華丸さんが試してみると、やはり大オーバーしてしまいました。

禁断のウェアメーカー同士のコラボが実現!

今回はギア猿商品開発部もありました。

ゴルック編集長のジャック高橋さんが登場し「オリジナルブランドを作ります。ただし、鹿又さんはCLUNK、QPさんはFIDRAとウェア契約されているので、他社さんのウェアは着づらい。そこで、この2社でコラボをお願いしました」と、大胆な発言。

ブランド名は、華丸さんの“めんたい”から“M”、そしてお2人が契約する両ブランドの頭文字を取って“MCF(メンタイクランクフィドラ)”。

なんと両メーカーからOKをもらい、鹿又さんもQPさんも心置きなく着られるウェアになりました!

第1弾は2024春夏となります。期待して待ちましょう!

“GOLF BRAIN ナナハチ78”風対決!

すべてのショットを2回打ち、“ワーストボール”を選択していきながらプレーするゴルフネットワークの人気番組『GOLF BRAIN ナナハチ78』。

今回のトラブルショット対策の実戦編として、『GOLF BRAIN ナナハチ78』ルールを採用してのホール対決を行いました。

ティーショットは3人とも緊張のせいか1球目を失敗し、その1球目を選択することに。

鹿又さんは右のラフ、残り175ヤード。QPさんは右のフェアウェイバンカー、残り140ヤード。華丸さんは左の林に入れ、残り210ヤードという状況です。

華丸さんの2打目、木の枝がかなりせり出しているため低い球でしか狙えない状況。

鹿又さんQPさんの2人がやや笑いをこらえながら見守る中、「低い球を打ちたいから」と3番ウッドを手にした華丸さん、先ほどのフックの打ち方を再現しようとしましたが……。

失敗を想定していた2人をあざ笑うかのように見事なリカバリーショットを披露! しかし、もう1球ナイスショット打たないと次につながらないのがこの“ナナハチ”ルール。

すると2球目、期待通り(?)にすぐ前の枝に当て、近くのバンカーの縁の上という大トラブル!

鹿又さん、ラフからの1球目は7番アイアンでフライヤーを利用してナイスオン! しかし2球目は大きく左に曲げるミス! 当然3打目はこちらの球を選択することになります。

QPさんはバンカーから。140ヤードを8番アイアンで狙います。

1球目はややトップ気味の当たりで距離が出ず、有無を言わさず“採用”。2球目はナイスオンだったので、これがワーストボールの怖さです。

華丸さんの3打目、「習ってないやつ」という、右足だけバンカー内に入るライからのショット。

「グリーンまで届かせたい」と26度のユーティリティを握った1球目、距離は稼げたもののボールは左のラフへ。2球目はボールの手前を叩いて大ショートし、こちらを選択する羽目に。

QPさんの3打目はラフから残り75ヤード。2球ともナイスオンさせるものの、やや遠くに乗せた2球目を採用。

華丸さんは左ラフからの4打目。2球ともナイスオンさせたものの、2球目は1ピンだったので1球目を採用。

鹿又さんはグリーン左のラフから3打目のアプローチ。60度で柔らかく寄せた1球目はベタピン、しかし採用されたのはだいぶオーバーした2球目となりました。

いよいよグリーン上の勝負となりました。ワーストボール方式なので、2回ともカップインさせないとスコアが確定しません。

鹿又さん、ロングパットの2球目を見事カップインしますが、採用するのはショートした1球目。

QPさんも2球とも入らず、短いボギーパットが残りました。

ボギーパットの華丸さん、1球目は見事寄せるも2球目をややオーバー。しかし、この難しい返しのパットを2球連続で沈め、なんとかダブルボギーでホールアウト。

約1メートルのボギーパットを残した鹿又さん、なんと2球目を外すミス! 華丸さんと同じダブルボギーにしてしまいました。

約50センチのボギーパットをヒヤヒヤながら2球連続で決めたQPさんが見事勝利しました!


もともとはツアープロの練習方法だったというこのワーストボール方式、どこかで試せるコースがあるといいですね!

今月の放送予定は以下の公式サイトでご確認ください!