ギア猿
Gridge編集部
7月の『ギア猿』は華丸のゴルフ偏差値をサルベージ!シニアプロへの道!?
皆さん、先月の『ギア猿』は覚えていらっしゃいますでしょうか。
そう、“華丸、タイでプロになる”企画です。
意外とハードルの低い(!?)タイのシニアプロテストですが、そこに向け、まずは現在の実力を診断しようということでテストを実施してみました。
長年ゴルフ番組のMCを務める華丸さん(博多華丸・大吉)の実力やいかに!?
試験の内容は?
今回の試験は、ティーショット、ユーティリティ、アイアン、ウェッジ、パターの5科目。
クラブ選びの過程からショットの結果までを、同じく番組MCのQPさん(関雅史プロ)とクラブコーディネーターの鹿又芳典さんの2人が最大10点満点で採点します。
自分のクラブのシャフト、把握してる?
最初の科目はティーショット。
ここではドライバーでのティーショットを対象としますが、QPさんが華丸さんに使用ドライバーやロフト、装着シャフトなどについてインタビュー。
これまでも、ギアに対する意識があまり高くないことがたびたびあった(『ギア猿』MCなのに!)華丸さん、果たしてこの科目を無事クリアできたのでしょうか……と思ったら、やっぱり自分のクラブのシャフトを間違えます。
気を取り直してティーショットを打とうとする華丸さん、「シチュエーションは朝? 昼?」と2人に尋ねます。
その心は、と問い質すと「朝ならドライバー、昼ならスプーン」との答え。
339ヤードと距離のないパー4なので、昼なら方向性が良く安定しているスプーンを使用するとのこと。
ならばと、ドライバー、スプーンで1球ずつ打つことになりました。
「最近飛ぶようになったんですよ」と言って放たれたステルス2 HDのドライバーショットは見事ナイスショット! 見込み距離を260ヤードと言ってから打ったそのティーショットは、距離・方向性ともにバッチリ!
そして、以前の収録で「運命の1本!」と出会ったステルス2 HDのスプーンもこれまたナイスショット!
何とか減点したい2人の採点者たちからも「言うことないなぁ」と感嘆の声。
しかし、その採点は……。
まずはドライバー。
鹿又さんはまさかの7点。3点減点の理由を聞くと、ショットは10点だったが、クラブ選択の際にホール距離ではなく、コース形状でクラブを選ばなかったということ。
QPさんは8点。こちらの減点理由は、朝イチのショットに対する配慮がなかったから。
一方、スプーンのティーショットについて。
鹿又さんは9点。10点と書こうとして止めた理由は、「距離を尋ねたときの答えがあいまいだったから。得意クラブなら飛距離の把握を正確にしてほしい」というもの。
QPさんは9.5点。「ほぼ減点はないけど、風は考慮に入れたい。少しでも風の配慮をしてほしかった」。
完璧なショットを2回続けたのに減点されてやや不満顔の華丸さんですが、テストは続きます。
フェードの飛距離の把握とライの確認が大事
2番目の科目はユーティリティショット。ピンまで170ヤードというシチュエーション。
先ほど同様、使用クラブについて尋ねるQPさん。「ローグ」ですと華丸さんは答えましたが……。
さて、左のバンカー側からフェードでグリーンを目指すという華丸さん。
そこに「どういう打ち方で?」「キャリーはどれくらい?」と2人の採点者から矢継ぎ早に質問が来て、しどろもどろに答える華丸さんでしたが、実際に打ってみるとフェードはしたもののだいぶショート。
2球目は、1球目がショートして力が入ったのか、引っ掛けのミスショット。
鹿又さんの採点は5点。「1球目はナイスショット。ただし、フェードで打つことを踏まえて距離を計算していなかった。2球目は届かせようとして振りにいってミスショット。自分のユーティリティの正確な飛距離を把握していない」ことが減点の対象。
QPさんの採点は4点。「まず、『ローグ』ではなく『ローグST』」と、自身の所有クラブをしっかりと覚えていないことについて減点。さらに「ギリギリのクラブを持っていると力んでダフる」「ライを確認していない。つま先下がりは自然にフェードするから、フェードを狙うとさらにショートしやすくなる」「グリーン周りのバンカーへのケアが足りない」と数多く指摘。
そこで華丸さん、赤点からの追試でもう1球打つことに。
「左バンカーの右端を真っすぐ狙えば、勝手にフェードしてくれる。乗ったら儲けもんくらいの感じで」と放たれた1打は、しっかりつかまったナイスショットでグリーン左に外れてしまいました。
それでも「やるべきことをしっかり整理してからショットに臨んだので振り抜きも良くなって飛んだ。さっきよりは高得点」と2人の採点者も満足しました。
高評価を期待したはずが……
3番目の科目はアイアンショット。
シチュエーションはピンまで145ヤード、つま先下がりのフェアウェイです。
2人の採点者から激しく突っ込まれながら二転三転して導いたマネジメントプランは、7番アイアンでグリーン左サイドからフェード。
「なぜ?」の問いに「右からドローで狙ってショートしたらバンカーにつかまるけど、左からならショートしても花道だから」と、なかなかいい感じの答え?
打った結果、ドローでナイスショット! 当たりが良過ぎたせいかグリーンオーバーしてしまいました。
「本当は8番だったんですよ」とのことで、8番アイアンに持ち替えて再度チャレンジ。
こちらもナイスショットだったものの、グリーンまでわずかに届かず花道。しかし本人は満足気なご様子。
アイアンのテストはもう1問。
今度はピンまで150ヤード、やや深いラフというシチュエーションです。
「ラフだとロフトが寝ているクラブのほうがいいと『ギア猿』で学んだので8番アイアンです」という華丸さんに「なんで?」とQPさんが聞くと「抜けるから」と華丸さん。
しかし、状況と狙い方を尋ねられると「花道が空いていて真っすぐ狙えるから、低く転がす感じで7番に替えます」と、使用クラブを変更します。果たしてこれがどう評価されるのか……。
結果、見事に花道を使ってグリーンオンに成功!
高評価を確信し、自信満々に採点を待つ華丸さんでしたが……。
鹿又さんは、なんと3点の低評価。減点理由は「クラブ選びに『本当なら』はない」「7番と8番でキャリーが変わらず、クラブ選び、スイング、縦距離が曖昧」「ラフから引っ掛けのリスクが高いクラブと打ち方を選択」と辛らつな内容。
QPさんは4点。「フェード狙いでドローと、狙いと実際の球筋が真逆」「風向き的に不利なフェードを選択したこと」「ラフからのショットでつま先下がりを確認していない」「ラフでフライヤーをまったく意識していない」と、こちらも辛口の評価。
あまりの採点の厳しさに華丸さんもしょんぼりですが、「ラフからは短い番手のほうがいい」と1年前の収録とまったく同じことを教わり、9番アイアンに持ち替えて再度ラフからのショットに挑戦します。
結果左につかまりバンカーでしたが、最初からこちらの選択をしていれば点数は7、8点だったと採点者の2人。
「つま先下がりでミドルアイアンでランニングアプローチをするって、一番難しい」という鹿又さんに「だってゴルフは転がせって青木(功)さんも言ってたじゃないですか」と反論する華丸さんでしたが、「それはグリーン周りの話じゃないですか」とQPさん。
華丸さん、しょんぼりしながら次のテストに向かいます。
本日3回目のアレも見逃す!
4つ目の科目はアプローチショット。残り30ヤード、やや深めのラフからというシチュエーションです。
これも実は、1年前に同じことを番組内でやっていますが、果たして華丸さんは思い出せたのでしょうか。
鹿又さんとQPさんが状況をチェックしようとグリーンに上がっていくのを見ると、おもむろに付いていく華丸さん。カンニングです(笑)。
「ロフトを寝かせてパターのように打つ。1年前にQPさんに習った、一番簡単なヤツをやります。グリーンエッジから1ヤード入ったところにキャリーさせて、後は惰性でトロトロと」と宣言。
果たして結果は……まさかの2度打ち!
気を取り直してもう1回打つと、少しショートしたもののまあまあの結果に。
評価のほうは……。
鹿又さんは、“甘めで”5点。「キャリーで狙うポイントが難し過ぎる」「弾道を含めた打ちたい球のイメージができない」という講評。
QPさんは6点。「打ち方は良かった。けど、悪い癖で状況を把握しない。今日3回目のつま先下がりも確認していなかった」「グリーンのラインも読んでいない」と指摘。
追試は、状況確認も狙いも完璧だったのですが、まさかのグリーンに届かず。
再追試で、ようやく合格がもらえました。
QPさんがまさかの高得点!?
最後の科目はパター。10メートル弱のパッティングです。
カップ1つのスライス、やや下りと読んだ華丸さん。グリーンの速さを尋ねると少し重めとのことだったので、カップ左にやや強めで狙うことにしました。
ファーストパットは予想よりスライスし、ややショートしましたが、残りをしっかり沈めました。
果たして評価は?
鹿又さんは9点。「歩測や状況判断、アドレスしてから打ち出すリズムなど全体的に良かったが、カップを外した場合のボールの位置をイメージしてほしい」という点で1点減点でした。
QPさんは9.5点。「素晴らしかったが、ラインを傾斜の先から見てほしかった」ということで惜しくも0.5点の減点でした。
QPさんから「傾斜が最も下った地点からラインを見ると傾斜の具合が確認しやすい」とアドバイスすると、華丸さん「いまのアドバイス、9.5点」と大絶賛。
これは知らない人も多い、有益なテクニックではないでしょうか。
ライの状況確認が重要!
最終的な採点はご覧の通りとなりました。
自信があるものとないものの評価がそのまま出た、と振り返った華丸さん。
「低評価だった3科目はいずれもライや状況がとても大事なシチュエーションで、それをおろそかにしている感じ」とQPさん。
「これまでは距離と方向、風ばかり気にしていた。地べたは最後にしていた。これからは気を付ける」と華丸さん。
「ラフの回とかでも、これまで散々言ってきたんですけどね」と鹿又さんが言うと「なんでやろ、聞いてなかった。そんなに真剣に取り組んでいなかった」と反省しきりの華丸さんでした。
皆さんも、ショットの際にはライなどの状況確認をしっかりするようにしてくださいね。
今月の放送予定は以下の公式サイトでご確認ください!
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