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ギア猿

Gridge編集部

12月の『ギア猿』は、クラブのありがたみをサルベージ!クラブ5本で3ホール対決!

今月の『ギア猿』は、クラブのありがたみをサルベージ! ……なのですが、「それってどういうこと?」と思う人も少なくないと思います。

ゴルフクラブには、1本1本それぞれにいろいろな役割がありますが、そこにありがたみを感じよう! ということのようです。

そのありがたみをより感じやすくするために、クラブ本数を5本に制限して3ホール対決を行います。

はたしてどんなことになるのでしょうか。

今月は他にも、鹿又さん主催の試打会レポートや、年末恒例ギア猿的ニュースの振り返りもあります!

苦手クラブを必ず入れた5本で勝負!

事前にアンケートで答えた苦手クラブとパターを含む計5本のクラブを選択して、3ホールのストローク対決を行います。

残りの3本をどう選ぶかがポイントです。

ちなみに3人の苦手クラブは、クラブフィッターの鹿又芳典さんがドライバー、華丸さん(博多華丸・大吉)が3番ウッド、QPさん(関雅史プロ)が5番アイアンとのこと。

熟慮の結果、3人のセッティングは以下のように。

華丸さん:3番ウッド、ユーティリティ(26度)、8番アイアン、57度、パター
QPさん:2番ウッド、5番アイアン、8番アイアン、54度、パター
鹿又さん:ドライバー、ユーティリティ(24度)、8番アイアン、56度、パター

いざ、ラウンドスタートです!

1ホール目から5本ルールに苦しめられる3人!

1番ホールは347ヤードのパー4、全体的にやや打ち上げのホールで、グリーン手前にはガードバンカーが配置されています。

華丸さんは苦手な3番ウッドでティーショット。当たりは悪くなかったものの、カート道で跳ねてフェアウェイ左サイドのバンカーへ。

鹿又さんは苦手なドライバーでナイスショット! 残りが8番アイアンの距離になる狙いです。

QPさんは2番ウッド。250ヤードくらい打って、残りを54度で打てる100ヤードくらいを目指しましたが、なんと苦手ではないクラブで華丸さんより飛んでいないというミスショット!

QPさんの2打目は残り175ヤード。苦手な5番アイアンでしたが、グリーン左まで持っていきます。

鹿又さんは注文通りの残り151ヤード。8番アイアンで狙いましたが、少しあたりが薄く若干ショートしました。

華丸さんはフェアウェイバンカーから、残りは打ち上げの155ヤードです。ユーティリティを短く持って狙いましたが、ボールはまたもやバンカーへ。

華丸さん3打目、得意のバンカーから残り30ヤードです。番組でマスダゴルフの増田さんに作ってもらったオリジナルウェッジの57度を持ちますが、なんと大ダフリでバンカーから出ませんでした! しかし4打目はナイスアウト。「本当なら54度だったのに……」と、5本ルールに苦しめられます。

鹿又さんは15ヤードのアプローチを56度でナイスアプローチ。

QPさんは「58度で打ちたいシチュエーション」で54度を使わされ、大きくショート。

結果、1ホール目は鹿又さんパー、QPさんボギー、華丸さんトリプルボギーとなりました。

策士、策に溺れる?

2ホール目は打ち下ろしのパー3、133ヤードです。事前にプレーするホールがわかっていればクラブ選択も変わっていたかもしれませんが……。

打ち下ろしを入れると113ヤード、3人ともちょうどいいクラブがないという状況です。

オナーの鹿又さん、56度でできるだけ飛ばして2打目も56度でアプローチする作戦で、見事グリーン手前まで運びます。

QPさんは「右から回してドローで……」とプロらしいカッコいいことを言いながら54度で狙いましたが、ドローがかかり過ぎ、最もやってはいけない左のバンカーへ入れてしまうという痛恨のミス。

華丸さんは8番アイアン。もちろんそのままでは大き過ぎますが、ここでティーイングエリアの先端から2クラブレングス下がり、さらにティーを高くして距離を出さないという頭脳プレー。そして、少し大きかったものの見事ナイスオン!

2打目地点。鹿又さんは予定通り56度でアプローチですが「普段なら60度」というシチュエーション。しかし、見事なロブでOKの距離に寄せました!

一方QPさんはバンカーで大目玉! しかも54度しかない状況。案の定バンカーから出ず、もう一度バンカーショットを強いられ、今度はグリーンを少しオーバーして奥のカラーまで飛んでしまいました。

1人ワンオンに成功した華丸さんはバーディーパットを無難に寄せます。

QPさん、4打目のアプローチが行き過ぎたものの、返しのパットを入れ何とかダブルボギーでホールアウト。

華丸さん、鹿又さんはパーでホールアウトしました。

パー5でQPさんが見せるも……

最終ホールは左ドッグレッグの481ヤードパー5。

ここまで2人に3打差を付けパープレーの鹿又さん。逃げ切りのために苦手なドライバーを封印しようとしたら2人からクレームが……。仕方なく持ったドライバーでしたが、結果突き抜けて右の林へ。

華丸さんも苦手な3番ウッドで挑戦。テンプラ気味の打球だったが運良くショートカットに成功し左のラフ。

QPさんは2番ウッドで注文通りのドロー、残り230ヤード地点まで運びます。

鹿又さんの2打目、残り290ヤードですが「打ち上げを入れて320ヤード。160、160でいい」という作戦でユーティリティ(24度)でショット。しかしこれがトップし、少し距離を残しました。

華丸さんは残り280ヤードを8番アイアン。「賢い!」という声が外野から聞こえます。ラフに負けて少し距離は出なかったものの、フェアウェイに置きました。

QPさんは残り230ヤードでしたが、8番アイアンできっちりレイアップ。

鹿又さんの3打目、173ヤードをユーティリティ(24度)。クラブとしては少し大きいですが、絶妙な力加減でナイスオン!

華丸さんは残り163ヤードをユーティリティ(26度)。右手前にショートしますが、アプローチ用のクラブはあります。

QPさんは残り90ヤード。54度を上手くコントロールして打ちましたが、とりあえず乗っただけという感じ。

華丸さん4打目は残り35ヤードを57度で狙いますが、わずかにショート。

鹿又さんのバーディパットは惜しくも少し外れました。

QPさんのバーディパット、ラインに見事に乗り、カップイン! ……かと思ったらカップをなめてバーディならず。

華丸さんは5オン2パットのダブルボギー、鹿又さんは短いパーパットを外してボギー。

3ホールの結果は、鹿又さんが1オーバー、QPさんが3オーバー、華丸さんが5オーバーとなりました。

5本ラウンドでは、使いたいクラブが使いたい時に使えないというクラブのありがたみを知ったと同時に、苦手クラブでも腹を決めて打てば意外とナイスショットが打てるということがわかりました。苦手クラブは、意外と“気持ちの問題”なのかもしれません。

今年の大試打会から注目のギアを一挙ご紹介!

今年も30社以上が集まった、鹿又さん主催の「ゴルフショップマジック大試打会」。注目のギアを紹介します。

形はまったく同じ、素材が違うアイアンヘッド/ロマロ

なんと、まったく同じ形状なのに、素材が違うという2機種のアイアンヘッドが登場。

それぞれS20CとS25Cという軟鉄鍛造製で、性能も同じだが、打感が異なります。軟らかいといわれるS20C性能ほうが打感も軟らかいとのこと。

「ボールがくっついて離す感覚が好きな人はS20C、ちょっと硬い音がしてどういうインパクトをしたのかわかりやすいのが好きな人はS25Cがおすすめ」(鹿又さん)

ヘッドやウェイトの色をオプションでカスタマイズ可能なドライバー/カムイワークスジャパン

ヘッドのクラウンをド派手なカラーリングにしたり、ウェイトの色をカラフルにしたりといったカスタムをオプションで対応可能なドライバーです。

しかも、納期は約1週間という早さ!

自分が乗っている車と同じ色にしてくれ、なんていうオーダーもあるそうです。

人気パターのステンレスバージョンが登場/マスダゴルフ

『ギア猿』でもおなじみのクラブメーカー、マスダゴルフからは、名器「STUDIO-2」のステンレスバージョンをご紹介。

従来のモデルとほぼ同じ形状だが、フランジ部分がより直線的になり、より真っすぐのイメージが出しやすくなっています。

新社長がおすすめする小振りなフェアウェイウッド/ムジーク

番組にも何度か登場している梨本博之氏が代表取締役社長に就任したムジークからは、ヘッドが小振りなフェアウェイウッドOn The Screw DF2 HEAVENをご紹介。

鹿又さんも7番ウッドで長い間愛用しているというこのクラブ、ヘッドが小振りなため、バンカーでもラフでも傾斜でもどこでも使えるため手放せないと言います。

番組初登場! サンディエゴ発のウェッジメーカー/JPゴルフ

かつてタイトリストやイーデルゴルフでデザイナーを務めていた、ジェイムス・パトリック氏が立ち上げたのが“JPゴルフ”です。

世界最高を追求し続けたというウェッジは少しお高く、ヘッドのみで税抜き7万9000円となっています。

独特なソール形状は、「ダフっても前に行く」ほど抜けがいいそうです。

未発表の新作ドライバー&アイアンを発見!/EPON

現在EPONで展開しているAFシリーズとは別カテゴリーとなる、未発表のプロトタイプのドライバーとアイアンを初出し!

アイアンはバックフェースにカーボンを貼り、トウ側にウェイトを2つ挿入しているという凝った作り。

ロフト設定は寝ているのに「飛ぶ」というこのアイアン、中身は秘密とのこと。

ドライバーはヘッド後方にウェイトを4ヶ所装着。クラウンにはカーボンを採用し低重心化を図っています。

ドライバーは慣性モーメントが大きく、「ヘッドが真っすぐ動く」という鹿又さんの感想。

2023年2月頃発売予定とのこと。要チェックだ!

バウンスで左に行きづらいユーティリティ!/ラズルダズル

ソールのトウ側の部分にバウンスを付けることで、必要以上に引っかからなくしたというB3 Ut。

微妙にバウンスをねじって付けることによって、フェースターンを助け、直進性の高い弾道を実現しているという。

後方のウェイトポートには5~15グラムのウェイト(2.5グラム刻み)を自身の好みに合わせて装着できます(標準は10グラム)。

2022年振り返り反省会!

最後は、2022年を振り返り、ギア猿的な出来事をそれぞれが発表。

鹿又さん「(ギア猿)コンペができなかった」「ドライバーが当たり年」という2点。

QPさん「また落ちた……ティーチングプロ選手権で直前パター変更がウラ目に……」。

華丸さん「先生はTikTok」「所(ジョージ)さんがギア猿見ている!」。

……というわけで、来年は「華丸がハマったTikTokerを探せ」「ギア猿コンペwith華丸」「所さんとアッツい人選手権」などの「やりたいこと」が出てきました。はたしていくつ実現するでしょうか?

皆さんもぜひこの機会に、『ギア猿』的な出来事を振り返ってみてください!

今月の放送予定は以下の公式サイトでご確認ください!