ゴルフクラブ
モハメドアリモト
【最後のひと転がりで球足が伸びる!転がるパター使ってますか?】☆失敗しない、クラブ選びのヒント教えます。
『Never up, Never in』『届かなければ、決して入らない』
そう! パターの教訓でよく言われる言葉です。
ラウンド中『あと、ひと転がり分転がってくれればカップインしたのに……』なんていうのは、よくあることですよね!
当店にもラウンド後、そんな悔しい想いをされた方々がパターの調整にいらっしゃいます。
パターの1打はとても大切ですもんね!
普段からお客様のパターを拝見させていただいて気付いたことで、『パター名手』はたいてい『良く転がるパターを使っている』ということがわかりました!
そう、3パットをしないことで有名なルーク・ドナルド選手は、ネオマレット型のよく転がるパターを使用しているんですよね!
そこで、今回は【『よく転がる』『球足が伸びる』パターの選び方】をご紹介したいと思います。
パターが苦手な方や、打ちミスにお悩みの方には特にご参考いただけると思いますので、今回も最後までお付き合いいただきますよう、よろしくお願い致します。
では、はじまりはじまり……。
目次
その1、よく転がるパターとは?
僕が今回お話ししたい『良く転がるパター』とは『順回転(縦回転)がかかりやすい』ということを意味しておりまして、ただ単に「重量や長さがあるパターで球足が長くなりますよ」的なお話ではございません。
では、その順回転とはどんな転がり方をするか? というと、「横回転で球がブレずに、真っすぐに転がっていく球筋になるような回転」を意味します。
この転がりが方向性と『最後のひと転がり』『伸びる球』に結びつくわけです!
では、『重たいパターや全長が長めのパターであれば、よく転がるのでは?』という話に戻ると……。
確かに総重量が重いパターや、バランスが大きく出てるパターや、中長尺パター等は、重さの効果でスイング中、インパクトでボールに伝わる運動エネルギーも大きくなり、その結果、転がるし勢いの良い球にはなります。
しかし、それだけでは方向性が伴わず『転がるけど、方向性が……』と感じる方や『距離感が合わずオーバーし過ぎる』という、逆効果な悩みにつながります。
『届かなければ入らない!』は当然なことですが、重いパターでただ単に強く転がすだけでは、今回の『最後のひと転がり』には結び付きませんので、ご承知ください!
その2、順回転が掛かるパターの秘密は、ロフトにあり
ご存知の方も多いかとは思いますが、パターにも他のクラブ同様にロフトが小さくついています(種類によって例外もあります)。
大体のパターには2〜4度程のロフトがついており、この工夫のおかげで、パターはボールをヒットした直後にバックスピンがかかり、少しだけ跳ね上がります(目には見えにくいですが)。
そして、ボールは地面に着地した瞬間にバックスピンがほどけて、順回転に変わります。
その結果、球足の長いストロークを生み出すわけです。
ウェッジでのランニングアプローチのショート版とでもいえば、イメージしやすいかもしれませんね!
そして、ヘッドのストローク軌道をアッパー軌道に打ち出すことで、より順回転のかかり具合を良くすることができます。
これらの打ち方は、プレーヤーの技量もさることながら、クラブ自体から得られるイメージや振りやすさも大きく関係してきます。
最近人気のパターは、どのモデルも上記で説明したような構造はもちろん備わっており、比較的球足が伸びる(順回転)構造になっております。
ですから、ご自分のストロークで上手く縦回転を打てるパターを探すということがポイントですね!
その3、ネオマレットパターは、順回転がかかりやすい!
プロアマ問わず人気の、テーラーメイドの「スパイダーシリーズ」やオデッセイの「2ボール」に見られるような『大きめサイズのネオマレットタイプパター』。
これらの特徴は、2つあります。
1つ目は、サイズが大きいことによるヘッド挙動の安定性。
2つ目は、インパクトの際にフェース面がアッパー軌道に入りやすく、アッパー軌道に打ちやすいという点です。
これはドライバー等でも同じ工夫がなされていることですが、ヘッドの後方(フェースとは反対側)の比重を重くしてやることによって、インパクトからフォローにかけてフェースが上を向きやすく、自然と縦回転がかかりやすい構造になっているためです。
また、デザインの工夫もあります。
2ボールにみられるようなストローク中のヘッド残像が、打つ人の視覚に残りやすく、パッティングラインをイメージしやすく、ヘッドを『真っすぐ引いて真っすぐ出す』ストロークのしやすさにつながっております。
ヘッドを真っすぐテークバックできれば、後は、ヘッドがオートマチックに理想的な軌道を描く、というスグレモノです。
安定したヘッド挙動とラインをイメージしやすいデザインは、ネオマレットが『やさしく、扱いやすい』と呼ばれている由縁(ゆえん)です。
その4、フェースミーリングでも縦回転をかける効果あり
最後に、いくらネオマレットが安定性がよく縦回転をかけやすいといっても、パターは打つ人の感覚が一番影響するクラブです。
ですので、大きなヘッド形状ではなく、操作性の良いピンタイプやL字タイプのパターが好みという方には、フェースの「ミーリング加工」によって順回転をかけやすくし、転がりをよくする工夫がなされたパターも存在します。
フェースのミーリング形状によって、バックスピンとは逆の理論のようですが、インパクト時にボールをつかむギア効果を生み出し、順回転を生み出すような優れた機能を持つパターもあります。
これなら、操作性の良い小振りな形状でも、ミーリングの効果によってブレの少ない安定したパッティングが期待できます。
他にも、ヘッド素材(ソフトステンレス等)による柔らかさで、ウェッジのように球がフェースに乗っかるようなイメージを演出し、ラインを出しやすくしているようなパターもあります。
総括すると、これらのパターが結果『転がりの良いパター』という評価につながっており、打つ人の用途に応じて、形状を選び、より順回転のかかりやすいパター選びをしていただければ失敗はないでしょう!
その5、今回のまとめ
いかがでしたか?
今回は、パターの転がりに大きく関係している「順回転」についてご説明させていただきました。
プロも、このパッティングでの順回転については、意識してストロークしているようです。
よく、プロのパッティングをテレビ中継等で観ていると『カップに吸い込まれる』ように入っているように感じませんか?
球の勢いは、ユックリでカップ手前で失速して止まりそうに見えるのに、コロコロと伸びてカップに吸い込まれていく!
この、転がりの秘密は実は今回お話した『順回転』が大きく関係してたんですよね。
しかし、この順回転でのストロークはなかなか難しく、クラブの助けが必要になるというわけです!
パターに悩みをお持ちで、『いつもあと少しで……』なんて悔しい想いをされている方は特に今回の内容を参考にしていただき、ご自分に合った『順回転でストローク し・や・す・い』パターを探してみてください!
きっと、好結果が期待できるはずですよ!
では、今回も最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。
〜最高の1打とその次のステップのために〜
また次回まで・・・
押忍・感謝