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Gridge編集部

ユーティリティ難民の華丸さんに捧げる!新作ユーティリティをサルベージ!

数年前から番組MCの2人・関雅史プロ(QPさん)と鹿又芳典さんから散々「セットの中で浮いている」と言われ続けてきた、華丸さんのユーティリティ。

そんな華丸さんが、長年愛用してきたユーティリティを福岡に送り、新たな相棒を見つけるのが今回の新作ユーティリティのサルベージです。

実は、セットの中でユーティリティだけ極端に重い(軽い)という人は、アマチュアには意外と多いのです。

皆さんも放送をご覧になったら、ぜひ自分のユーティリティをチェックしてみてください。

それでは新作ユーティリティ、ご紹介していきます!

RMX VD ユーティリティ(ヤマハ)

アイアンのようなスピン性能を持たせるための重心設計と形状を施した1本。同シリーズのウリの寛容性と飛距離性能も備えています。

試打クラブは#U5(ロフト25度)。

華丸さんは「音」に驚いた模様ですが、「ヤマハだから」と言われて納得。メーカーが言うように、しっかりとバックスピンが入るユーティリティのようです。

G425 ハイブリッド(ピン)

高MOI(慣性モーメント)のヘッドで、“ブレないヘッド”を実現。フェースをソールとクラウン部まで拡大した“フェース・ラップ・テクノロジー”で、最大のたわみと初速を実現しています。

試打クラブは#5(ロフト26度)。

構えた瞬間「いい顔」と華丸さん。「どういうところが?」と聞かれると一瞬答えに窮しましたが、どうやらフェース面のデザインが当てやすそうということらしいです。

ミスヒットにも強く、その点も「ピンらしい」クラブと言えそうです。

ステルス レスキュー(テーラーメイド)

ドライバー試打の時には1番のお気に入りだったのが、このステルス。しかし華丸さん、その時の記憶があまりないようで、新鮮な気持ちで改めて試打してみました。

試打クラブは#5(ロフト25度)。

実際に打ってみると、トータル飛距離178ヤード、最高到達点22メートルとナイスショット。バックスピン量は少し少なめでしたが、球の高さで止められそうです。

“ステルス”との相性の良さにレギュラーMC陣も舌を巻きました。

ローグST MAX FAST ユーティリティ(キャロウェイ)

ローグSTシリーズで最も軽量で振り抜きのいいシリーズが、このMAX FAST。ドライバーでもおなじみのJAILBREAK(ジェイルブレイク)テクノロジーやA.I.デザインフェースを搭載した、ハイテク満載の1本です。

試打クラブは5H(ロフト24度)。

ナイスショットを連発した華丸さん。どうやらFP値の小さいユーティリティとの相性が良さそうです。

TSi1 ユーティリティ(タイトリスト)

ヘッドの低・深重心化とウルトラライトウェイト設計により、フェースの広範囲でのボール初速アップと高い打ち出し角を実現したというTSi1 ユーティリティ。

タイトリストと聞くと、上級者向けと思われるかもしれませんが、こちらは幅広いレベルのゴルファーが使えるユーティリティになっています。

クラブの顔と球筋の関係、大事なのはFP値!

今回、華丸さんに構えるたびに「顔はどうですか?」と聞いていた鹿又さん。実は、ユーティリティの顔と弾道には深い関係があるようで……。

この時、大事になってくるのがFP(フェースプログレッション)値。

この数字の大小によって、球の高さや構えやすさに影響してくると鹿又さんは言います。

一般的には、FP値が大きくなると弾道は高くなり、左方向へ飛びづらくなります。

一方、FP値が小さくなると、アイアン感覚でラインが出しやすくなり、強い球が打ちやすくなります。

なので、自分に合うユーティリティを探すには、自分がウッド類が得意なのか、アイアン類が得意なのかを考えるといいでしょう。

最近アイアンが得意だという華丸さん、試打結果の良かったローグST MAX FASTのような、ややグースの付いた、FP値の小さいユーティリティとの相性がいいみたいですね。

ユーティリティでどのロフトを入れるべきか?

ユーティリティ選びで悩むもう1つの点は、どのロフトを入れればいいのかということ。

今回華丸さんは「5番アイアンをバッグに入れていないので、185ヤード打てるユーティリティが欲しい」という要望。

試しに自分の6番アイアンを打ってみると、大トップして115ヤードしか飛びませんでした。

ユーティリティのメリットは「こういうミスが出にくい」(鹿又さん)ということで、華丸さんも「23度と26度を買う!」と決意したようです。

しかし、フェアウェイウッド同様、ヘッドスピードによってしっかりと高さを出して打てる限界がユーティリティにもあります。

QPさんによると「ドライバーのヘッドスピードが華丸さんくらい(42、43メートル/秒)だったら、「25~26度がストライクゾーン。23度がギリギリ」とのことでした。

ユーティリティのシャフト選び、どうすればいい?

お便りコーナーは東京都の「マスターズのマキロイ マジやばい」さんから(ペンネーム!)。

“ユーティリティのシャフトについて質問です。ギア猿でも「アイアンとの繋がり」でシャフトを選んであげるようにと、聞いたことがあります。が、いまいちピンときません。どういうことでしょうか?”

鹿又さんも「一番難しい」というユーティリティのシャフト選び。

アイアンに寄せるか、フェアウェイウッドに寄せるかによっても選び方は変わってくるというが、重量的には以下の原則を守ってほしいという。

ウッド<ユーティリティ≦アイアン

つまり、アイアンよりは少し軽く(最低でも同じ)、フェアウェイウッドよりは重いシャフトを選ぶということ。

こうすることで、ユーティリティが入っても全体の流れを損なうことなくクラブセッティングができるのです。

意外とこれができていないアマチュアゴルファーは多いです。ぜひ一度、ご自身のクラブセットを見直してみては?

また、飛ばしたい人はカーボンシャフト、安定感を求める人はスチールシャフトを選ぶといいですよ(もちろん、上の原則を守りながら)。

球の高さは番手によって違う?

華丸さん、鹿又さんに「ピッチングウェッジと8番アイアン、球の高さが高いのはどっち?」と聞かれて「ピー!(ピッチングウェッジ)」と即答していましたが……実は違うのです。

鹿又さん曰く「グリーンを狙うクラブは最高到達点がすべて同じ高さになっているのが理想」とのこと。

なぜかと言うと、同じ高さまで上がることで落下時に角度が付いて、グリーンで止まりやすくなるから。ちなみに、42~43度の角度で着弾させることができれば、一般営業のコースのグリーンなら止めることができるとのこと。

最近ではショップや練習場の計測器などでもショットの落下角度を調べられる場所もあるので、気になる人はぜひ調べてみてください。

今回の収録も雨にたたられた、“雨男”のQPさん。ギア猿×BRIEFINGコラボのシューズケース付きカートバッグには欠かさずレインウェアを用意しているとのこと。

残りわずかとのことなので、気になる人は下記ギア猿公式サイトでチェック! 今月の放送予定もここで確認できますよ!