ゴルフコース・練習場
PAR RUSH 01
神奈川県「磯子カンツリークラブ」“(隠れ)名門コース”を紹介するシリーズ〈後編〉第41回
前回に引き続き、磯子CCを紹介するシリーズ、今回は後編です。
前編では、磯子CCの歴史やクラブハウスなどの施設を中心にご紹介しましたが、今回はそのコースについてご紹介します。
それでは、後編をスタートしましょう!
目次
コース全体の造りは?
基本的には丘陵コースで、少し大きなアップダウンがあります。
打ち下ろしや打ち上げが交互にやってきて、乗用カートでなければ少し辛いなぁと感じるかもしれません。
また、スコアカードを見てびっくりしたのですが、ホールハンディキャップ(HD)の記載がありません。
念のために公式サイトも確認しましたが、載っていませんでした。
さらに現在、2グリーンを1グリーン化したホールがあり、他にもグリーンの芝の張り替えも行っていて、途中でコース改造中のホールもありました。
距離は全体的に短めで、今日はやや長めのPグリーンでしたが、全長はバックティーでも6512ヤードでした。
ただし、距離が短いと侮るとなかなか手強いコースで、痛い目に遭うと思います。
アウトコースの特徴&難しさ その①
ブラインド&ドッグレッグのホールが多く、方向取りが難しいアウトコースでした。
また、打ち上げの左足上がり、打ち下ろしの左足下がりが多いため、ライに合わせたスイングが求められます。
グリーンも1グリーン化で「えっ!」というぐらい大きい上に、段差もあり難しいグリーンになっていました。
距離は、バックティーでも全長は3277ヤードで、それほど長いという印象はありませんでした。
5番441ヤードのミドルホール(パー4)は、磯子CCで一番長いミドルで、ティーショットが打ち上げになり、左に打つと2打目でグリーンが狙えなくなります。
確実にピンポイントに運ぶショットが必要です。
7番406ヤードのミドルホールも、打ち下ろしから打ち上げになる、フェアウェイがS字のホールです。
2打目でグリーン面が見えないため、かなりの距離が必要となります。
アウトコースの難しさ その②
3番514ヤードのロングホール(パー5)は、距離的には普通ですが極端な右ドッグレッグで、特にPグリーンは90度以上に曲がっていて、ティーショット、2打目をピンポイントに運んでいく必要があります。
ユニークなのは、8番306ヤードのミドルホールで、距離は短いのですが、両側のフェアウェイバンカーとグリーン手前のガードバンカーに囲まれたバンカーだらけのホールです。
インコースの特徴&難しさ その①
インコースの全長は、バックティーで3225ヤードと、アウトコースとほぼ同じです。
アウトコースと同様にアップダウンが続きますが、極端なドッグレッグはありません。
距離的にも、400ヤードを超えるミドルホールはありませんが、打ち上げの390ヤード前後のミドルホールは、厳しいホールでしょう!
また、ショートホール(パー3)が160〜175ヤードと長めで、その上に風が大きく影響します。
打ち上げや打ち下ろしが続くので、アウトコースと同様に、なかなか平らなライで打てません。
14番515ヤードのロングホールは、元々ミドルを改造してロングホールにしています。
やや右ドッグレッグで、2打目は軽く打ち下ろしていきますが、その後は打ち上げで厳しく、アンジュレーションがきついグリーンが待っています。
16番ショートホールは、磯子CCの中で最も高い地点にあり、周りの林がほとんどないので、風の影響をまともに受けます。
距離も175ヤードと長いため難しいです。遠くにランドマークタワーが見えます!
インコースの難しさ その②
17番553ヤードのロングホールも、吹きさらしの中、打ち下ろしのティーショットが鍵となります。
2打目は打ち上げでグリーン面が見えません。このホールのグリーンもアンジュレーションがあり、手前からが定石でしょう。
最終18番391ヤードのミドルホールは、ティーショットでやや打ち下ろして、グリーンまで打ち上げになります。
距離があり、手前のバンカーが効いているため、とても難しい2打目になります。
何となく難しいという印象を持つコース、それが磯子CCでした!
磯子CCは、接待用の箱庭のような簡単なコースと思って行ったのですが、とんでもありません。なかなか手強いコースでした。
バックティーからでも6500ヤード程度で、距離的にはそれほど問題はないと思いますが、アップダウンがきついのとドッグレッグが多いため、コースを知っていないと攻め方に迷いが生じて、攻めると守るが的確にできない、そんな難しさがあると思いました。
同伴者も初めてプレーして、「何となく難しいですね!」とコメントしていました。
機会があったらリベンジしてみたいです。