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ゴルフコース・練習場

PAR RUSH 01

神奈川県「相模カンツリー倶楽部」“隠れ名門コース“を紹介するシリーズ第26回

今回ご紹介するコースは、隠れ名門ではなく、立派な名門コースです。

神奈川県では、程ヶ谷ゴルフ倶楽部に次いで名門と言われるようなコースです。

あの、相模原ゴルフクラブが、ゴルフ場名に「相模」を一部利用した名称にしようとしたら、相模カンツリー倶楽部からクレームがついて、現在の相模原ゴルフクラブという名称になったという逸話もあるほどです。

ちなみに相模カンツリー倶楽部を“旧相模”、相模原ゴルフクラブを“新相模”と呼ぶようです。

それでは、名門「相模カンツリー倶楽部」を堪能してきましたので、早速ご紹介しましょう!

すでに、開場から86年が経過している歴史あるコースです!

相模カンツリー倶楽部の開場は、昭和6年〈1931年〉です。その2年前に小田急・江ノ島線が開通しています。

倶楽部の最寄り駅である中央林間駅は、小田急・江ノ島線、東急・田園都市線が乗り入れて、とても交通の便利なところです。

しかも、こんなに便利な駅から歩いて行けるゴルフ場なんて、とても信じられません!

でも、これは事実です。

駅北の踏切を渡ると、その道路は、行き止まりの道のように見えます。

そうなんです。その行き止まりが、相模カンツリー倶楽部です。

コース設計は赤星六郎で、その処女作のコースです。

その後、我孫子GCを設計しています。赤星は、その当時「私自身が抱いている夢と理想の表現であると思っている」と語っていたそうです。

しかし、コースは、中央部がゆったりしているのに、周辺が窮屈と言われたため、平成になってコース改造を行っています。

コースのほぼ中央の少しだけ高台にした場所に、クラブハウスが建っています。

クラブハウスは平屋で、各ホールが見渡せるようになっています。

レストランの入口は木製のドアで、往時を偲ばせます。このクラブハウスにいると、別世界にいるような錯覚を受けます。

コースは林間コースらしく、途中行って戻ってを繰り返すホールもあります。

この、コースの特徴の一つとして、我孫子GCと同じ赤星六郎の設計のため、フェアウェイバンカーが多く、それらはグリーンに向かって、アゴが高いことが挙げられます。

ティーショットでは入りやすく、グリーンに向かっては出し難いというものです。

次に、距離が短い分、グリーン周りはバンカーが囲んでいるホールが多いことです。

グリーンは2グリーンで「ペンクロス」と「サウスショア」(それぞれベント芝の種類)となっていて、サウスショアのグリーンの方が距離は短くなっています。

これも珍しい造りです!

相模CCはキャディマスター室が別棟に独立して、アウトの脇に建っています。

その前に練習グリーン、その先にアプローチ練習場、ドライビングレンジがあります。

アウトコースの造りは?

キャディーマスター室の建物の脇に、1番のティーグラウンドがあります。

ほぼストレートなホールですが、サウスショアのグリーンはやや左になります。

2番ミドル(パー4)、3番ショート(パー3)、4番ロング(パー5)でクラブハウスに戻ってきます。

ここから、クラブハウス前を横切ると、5番ミドルホールです。このホールはストレートなホールですが、レギュラーティーでも429ヤードと長いハンディキャップ(HD)1のミドルです。

右の林のすぐ向こうに住宅が迫り、左にはバンカーが3つ連なっています。

さらに、バンカーを越えても左には大木があり、左に打つとスタイミーになります。このホールは寄せワン狙いが賢明です。

このあとは、比較的短いホールが続きますが、フェアウェイバンカーが狙いを狭め、さらに砲台グリーンを取り囲む多数のバンカーで、プレッシャーがかかるショットを求められます!

最終ホールはやや左ドッグレッグで少し打ち上げていくミドルです。

サウスショアのグリーンは2段グリーンで、難関です。

インコースの特徴は?

インコースは、158ヤードの池越えショートで始まります。

グリーンはややうねりがあり、乗っても難しいパッティングが待っています。

インコースも11番ミドルと、12番HD2・425ヤードの長いミドルを除けば、短いホールもあります。

しかし短いホールは、必ずティーショットが入る頃合いの距離に、フェアウェイバンカーがあり、これに入れるとグリーン方向にはウェッジでしか出せません。

また、インコース中盤はコース外側のOBラインが近くなり、一部のホールはフェアウェイが狭くなります。

HD2の12番以外にも、HD4の15番ミドルも狙いが狭くてプレッシャーがかかるティーショットとなります。

さらに、HD8の17番ロングはやや打ち上げて、左にドッグレッグしていくホールで、2打目の方向を確認して打たないと、右のOBラインに要注意です。

最終18番は距離の短いロングですが、フェアウェイバンカーが横に口を開けて、さらにグリーン手前のバンカーの先には横に2段の難しいグリーンが待ち構えていて油断できません。

距離は短いのに?難しい!

サウスショアグリーンを使った場合のホール全長は、5921yです。

この距離だけを見れば、「簡単じゃないか!」という声が聞こえそうです。

しかし、フェアウェイバンカーへの注意、ティーショットをピンポイントに運ぶ、そしてうねりのあるグリーンのピンに近いところに運ぶショット技術が求められます。

さらに、厳しくなっているラフへの対応は必須です!

機会があれば、ぜひリベンジをしてみたいコースです!

練習場がすごい、とにかく広い!アプローチの練習場も充実!

ドライビングレンジは250ヤード程度の距離があります。

さらに、芝の上から打てるアイアン専用打席があることです。

18ホールのコースの練習場としては打席数も多く、ゆったりした造りです。

アプローチの練習場も打ち放し??

また、バンカー付きのアプローチ練習場も、十分な広さがあり充実していますが、一部のアプローチ面を除き、打ち放しで拾うことができません。

うっかり、拾ってまた練習しようとすると、ボール販売所の係員から注意されます。