Gride

ゴルフコース・練習場

河合千晶

日本最古のゴルフコースで、ゴルフのルーツに迫る!!

日本最古のゴルフコース、「神戸ゴルフ倶楽部」。

ゴルフの価値観を変えてくれた、この体験をお伝えします。

日本最古のゴルフコース「神戸ゴルフ倶楽部」

先日、神戸ゴルフ倶楽部へ行って来ました。

神戸ゴルフ倶楽部は、1903年開場、100年以上の歴史を誇る、日本最古のゴルフコースです。

兵庫県、六甲山山頂にそびえ立つクラブハウスは、まるで「異人館」!!

歴史と伝統を感じます。

クラブハウスの中は...

足を踏み入れた瞬間、別世界が広がります。

ゴルフコースに来たつもりが…博物館か美術館にでも迷い込んでしまったのではないかと、錯覚するほどの衝撃でした。

たくさんの写真や展示物は、まだ重機などがない時代に、人の力で造り上げたゴルフコース、長い長い長い歳月をかけて造り上げられたコースなのだということを、私に語りかけてくれているようでした。

元祖!歩きゴルフ

もちろん、カートはありません。

ゴルフクラブは、1人10本まで。

専用のキャディバッグに入れ替えられ、キャディさんが4人分を担いでくださいます(体力のいるこのお仕事、務められているのは、ほとんどが近隣の大学生の方たちだそうです)。

自分の荷物は、常に持ち歩くことになりますので、最小限に。

茶店も、お手洗いもありません。

スコア以上の喜びを見出せる

フェアウェイを平坦に造る術が、まだなかったこの頃。

どこにも平らな場所はありません。

自然の地形がそのまま活かされたコースは、距離は短いのですが、そうは思えないほど困難を極めます。

アップダウンも非常に激しく、体力との戦い。

「山登りをしながらゴルフをする」とでも言った方が、伝わりやすいかもしれません。

途中からは、スコアよりも全員完走(?)が目標になります。

あまりに厳しい18ホール。

完走した後、達成感とゴルフの歴史に感銘を受け、仲間と強い絆で結ばれるのです。

ゴルフのルーツ

この写真も衝撃でした。

カートがない時代は、人を運ぶのも「人」。

機械に一切頼らず、すべては人力。

私がプレーした日は、「ごく稀な快晴ゴルフ日和」だったそうです。

大半は霧がかっており、濃霧の日も多く、プレーを中断する事もあるそうです。

自然との戦い、自然の美しさ、そして厳しさ。

日本で最初のゴルフコースを造り上げた、偉人達への敬意。

ゴルフへの価値観が変わった、この貴重な経験を忘れずに、生涯ゴルフを楽しもうと誓いました。