ゴルフコース・練習場
PAR RUSH 01
“隠れ名門コース”を紹介するシリーズ!第5回「水戸・ゴルフ・クラブ」
現在は、アコーディアゴルフのゴルフ場になっていますが、元々は全国のゴルフ場を持っていた日東興業の系列ゴルフ場です。
すでにシニアとなっているAONと言われた「青木功」、「ジャンボ尾崎」、「中嶋常幸」などが活躍していた時代にはトーナメントも行われるコースでした。
千葉県の習志野CC、浜野ゴルフクラなどと共に日東興業の代表的なコースの一つでした。
コース開場は1966年で50年以上経過している古いコースです。
それぞれ趣のある36ホールのセッティングとなっています。
目次
全体的にアップダウンがあり、距離以上に難しい!
水戸GCの設計は「相山武夫」です。
富山県出身の実業家で、横浜CCの設計及び経営者として知られ、水戸GCのほか塩原CC、宇都宮CC、沖縄国際GCなど数多くのゴルフ場の設計、改修に携わっています。
今回は、東〜西をご紹介します。
水戸GCは36ホールの設定で、各ハーフにネーミングがあります。
その他のコースは北と南で、東西が合わせて18ホール、南北で18ホールです。
まず、スタートホールは基本的に打ち下ろしでセカンドが打ち上げになる造りで、距離はそれほどではないものの、打ち上げになる分距離が残ります。
レギュラーティー使用の場合、東コースは3,047ヤードで短く感じますが、実際にはグリーンへの打ち上げホールが多々ありますので実距離はそれ以上になります。
一方、西コースは3,259ヤードで、距離は伸びますが東コースと比べて打ち上げは少なくなるので実距離はこの程度のものです。
なお、グリーンは9.5フィート程度でそれほど速くはないと思いますが、極端なものを含めて受けグリーンが多く、下からはとても重く上からは速くて止まりません。
さらに、横は切れ方がわからないほどでとても難しいパットが残ります。
3パットに注意のホールが続くことになります。
東コースはアップダウンが厳しく、正確な距離感を求められる!
東コースは、打ち下ろしでセカンドが打ち上げとなるホールが多く、ショートホールは谷越え、池越えなどバライティーに富み、クラブ選択に迷う場面も多くなります。
FWも左右どちらかに傾斜していたり、左右がOBのホールもありドライバーでピンポイントを求められるホールがあります。
このコースでは、レギュラーティーで560ヤードと比較的長いハンディキャップ(HC)1(そのコースで1番難しいホール)の6番よりも、距離は377ヤードと短めながらHC2の7番の方が難しいと思います。
左ドッグレッグで左側はずっとOB、さらに右側も低い法(のり)面になっており、その右はOBで、まっすぐ突き抜けると危険で、ティーグランドに立つと、狙いがとても狭く左のOB杭が圧迫感を与えるホールです。
フェアウェイ(FW)の左にバンカーがあり、さらに狙いが狭まります。
ただし、ピンポイントでナイスショットを放てばご褒美で下り斜面のFWを転がり、ショートアイアンでのショットが2打目で打てます。
しかし、グリーンがまた曲者で受けグリーンがきつく、簡単にパーを取らせてくれません。
また、続く7番もHC4ながら、ティーグランドから急な右ドッグレッグの打ち上げで、2打目のプレッシャーは半端ではありません。
西コースは全体的に距離は長いが、比較的フラット!
西コースも東コースと同様に打ち下ろし、打ち上げでスタートしますが、その後は、適度なアップダウンはあるものの、比較的フラットなホールが続きます。
ただし、ドッグレッグのホールが多いので、正確なショットが必要です。
このコースでは、HC4の4番ミドル、HC1の5番ミドルと難しいホールが続きます。
まず、4番は軽い左ドッグレッグの距離のあるホールで、会心のドライバーショットを放っても2打目は途中にある大木を避けなければならず、木のどちら側から攻めるかを考えさせれます。
また、続く5番は軽い右ドッグレッグですが、ティーグランドから150ヤード先辺りから右にホールが曲がりながら急激に下っていきます。
ここで厄介なのが、右ドッグレッグする辺りのFW左側に大木があり、狙いは絞られます。
一旦下ると平坦ですが距離が421ヤードと長く、さらにグリーン手前右側の木が難しさを増しています。
加えて、グリーンは急激な受けグリーンでピン位置によっては3パットの危険があります。
クラブハウスは昔の面影を残しているが?
クラブハウスはほぼ昔のままですが、フロント前はアコーディア系列のゴルフ場らしくクラブ、ウエアなどがところ狭しと並べられ、少しうるさい気がするのは仕方のないところでしょうか?
もちろん、アコーディアカードを持っている方は自動チェックインが利用できますが、カウンターでチェックインをしたら、ロッカーを利用しますか?と聞かれたのは少し驚きでした。
地元のプレーヤーが多いことから、利用しない人もいるのだということだろうか?と思いました。
昼食は普通のゴルフ場レストラン
レストランは、普通のゴルフ場のレストランで、36ホールとしては狭くも広くもない適度な大きさで混雑している印象は感じませんでした。
メニューの中から岡山産の牡蠣フライを選んで食べました。
昼食のメニューの数が少ないという印象??そして、価格がやや高いのではないかと?と感じました。
安いメニュー、比較的高額な単価のメニューのバリエーションがあっても良いのではと思いました。
練習場は完備しているが、アプローチ練習場は??
練習場は打席数こそ少ないものの、距離は十分にあり、ドライバーで打っても落ちぎわが確認できます。
ボールはコースボールが混じっており、ボールは比較的綺麗でした。
練習グリーンの近くにアプローチ練習場がありますが、形だけあるという感じで、バンカーの砂が外まで出てしまって、際目がわからない状態になっていたのはとても残念でした。