ゴルフコース・練習場
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高知県「土佐カントリークラブ」を紹介・前編〈施設・コース②〉~“コース紹介・新シリーズ”第25回
高知県の名門コース、土佐カントリークラブをご紹介していますが、今回はその後編です。
前編では、土佐カントリークラブの生い立ちや、数々のトーナメントを開催してきた歴史とともに、今回のラウンドの前半でプレーした桂浜コースをご紹介しました。
後編では、いよいよトーナメントのコースのバックナインをご紹介します。ご覧ください!
目次
トーナメントの使用コース紹介の前に、レストランと昼食からご紹介!
フロント前の階段を上がると中2階になり、そこからさらに、階段を上がると、フロントの上がレストランです。
大きな窓からは太平洋が一望できます! この景色は素晴らしいです。この土佐カントリークラブのクラブハウスは少し高台にありますので、絶景が楽しめます!
この日は小雨模様の生憎の天気だったので、太平洋はかすんでいました。本当に残念!
さて、昼食は定番のメニューの他に、高知の名物料理も楽しめます。カツオのたたきなどはその代表格でしょう。
私は、初めてのコースではいつもの定番である、「カレーライス」を注文しましたが、そのメニューがカツカレーだったので、カツを別盛りにしてもらいました。
少し黄色いカレーで、でも辛さはしっかりしていて、おいしかったです。カツも関東で食べるカツと少し違っていましたが、美味でした。
ドライビングレンジとパッティンググリーンをご紹介!
クラブハウスを出て、正面に練習グリーンが2面あり、その左に階段を下りてドライビングレンジがありました。距離はドライバーでも十分な長さで、トーナメントを前に、人工マットの先に天然芝が整備されていました。
アプローチの練習場が見つけられませんでしたが、桂浜コースの9番グリーンを特設アプローチ練習場にするのでしょうか?
今回、この練習グリーンで驚いたのは、普通のコースの練習グリーンによくある、パットで目標とするピンがないのです。
仲間と「不思議ですねぇ」と話していると、パット練習をしていた土佐CCのメンバーらしい方が、「ここはないんです!」と話してくれました。理由は、芝を傷めないためとのことでした。
さらに、そのメンバーさんは、「どちらからですか?」「東京です」とのやりとりの後に、「土佐CCは難しい、と言われていますが、楽しいコースですので、楽しんでください!」と、話してくれました。
なんか、心温まる歓迎をしてもらいました!
トーナメントのコース紹介では、まず昨年の大会のサマリーでホールを振り返ります!
昨年のこの大会は、鈴木愛が−9で優勝したことを、前編でご紹介しました。
大会を振り返って、バックナインとなった室戸コースを見てみましょう!
全体的に距離はそれほど長くはありませんが、土佐カントリークラブの特長が詰まっています。
トーナメントでは、このバックナインは3070ヤードのセッティングでしたので、それほど長くはありません。そんな中で、女子プロも苦労したのは、13番365ヤードのミドルホール(パー4)、14番163ヤードのショートホール(パー3)、12番372ヤードのミドルの順です。
また、上がりの17番146ヤードのショートと18番370ヤードのミドルも難しいホールになっていました。
この中で、12番のミドルはダボ(ダブルボギー)が14個と最も多く出ており、それ以上も3個あり、この合計数は、群を抜いて多い数です。
このホールは山の頂上にあり、風の影響を受けます。また、左はOBラインが続き、右は大きなフェアウェイバンカーがあり、ドライバーの狙いがとても難しいホールです。
さらに、グリーンがすり鉢状で、奥に順目のため、2打目が止まり難く、奥からは下りの難しいアプローチになるという、厄介なホールです。
トーナメントのバックナインで使用する室戸コースの概要!
太平洋を望みながら、開放感あふれたホールが続きます。トリッキーさはあまりなく、距離感をつかむことが大切で、風が吹くと悩まされるでしょう!
さらに、シーサイド特有の芝目がグリーンを難しくしています。最後の9番は谷越えの打ち上げで距離のあるミドルホールです。このホールは圧巻でしょう!
女子プロも苦労した室戸コースの難しいホールを紹介〜その1
室戸コースでハンディキャップ(HD)的に最も難しいホールは、最終9番・ミドルホールです。
距離は370ヤードで、断崖の上から打つティーショットは打ち下ろしですが、2打目からはグリーンまで打ち上げで、実距離はヤーデージ以上です。
まずは豪快に打ち下ろす、谷越えのティーショットが鍵です。2打目は、手前の大きな深いバンカーは、絶対に避けたいところです! グリーンは受けており、手前からでも、しっかりと打つパットが必要です!
なお、トーナメントでは、HD9のホールでした。
女子プロも苦労した室戸コースの難しいホールを紹介〜その2
ホールHDで4のホールが、スタートの1番・544ヤードのロングホールです。
このホールは、やや打ち下ろしから、S字となり、最後は打ち上げとなります。無理をせずに4打目で乗せてボギーを狙うのも、攻略法の一つです。このホールは、トーナメントでは、HD7でやや難しいホールでした。
また、女子プロのダボが最も多かった、室戸コースの3番ミドルホールの折り返しとなる4番352ヤード(トーナメントでは13番・365ヤード)のミドルホールも、2打目がグリーン面が見えず、距離感が難しいホールです。
さらに、トーナメントでは146ヤードだった、17番ショートホールは、レギュラーティーでは180ヤードあり、このホールはなかなか乗りません。グリーンも傾斜と芝目でとても難しいホールでした!
トーナメントコースの感想!
メンバーさんが練習グリーンで話をしてくれたことを思い出しました!
確かに、距離はないものの、コースの難しさの要素が数え切れないくらい、たくさん詰まっています。「このコースは、手強いなぁ! 土佐カントリークラブ、恐るべし!」と感じました。
もう、機会はないかもしれませんが、ぜひリベンジしてみたいと思わせるコースの一つになりました!