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ゴルフコース・練習場

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高知県「土佐カントリークラブ」を紹介・前編〈施設・コース①〉~“コース紹介・新シリーズ”第24回

今年2020年のLPGAゴルフツアーは、3月5日から開催されるダイキンオーキッドレディスで開幕する予定でした。

その翌週3月13日から開催される予定だった明治安田生命レディス ヨコハマタイヤゴルフトーナメントの舞台が、今回ご紹介する高知県にある「土佐カントリークラブ」です。

残念ながら、新型コロナウィルスの影響で開幕2試合は中止となってしまいました。

今年は暖冬で、春のような陽気の中でプレーをしてきました。南国高知県は、すでに春のゴルフシーズンが始まります。

今回は、トーナメントの1ヶ月前、まだ時期は冬ですが、土佐CCをラウンドしてきましたので、早速ご紹介しましょう!

まず、クラブの概要、施設とアウトコースをご紹介する前編です。

土佐カントリークラブの概要をご紹介!

土佐カントリークラブの開場は、1967年(昭和42年)11月ですが、当初は9ホールのみで開場して、18ホールの開場は翌年1968年、現在の36ホールになったのは、1974年です。

高知県では、高知ゴルフ倶楽部に次いで2番目に古いゴルフ場です。

コース設計は田中常雄で、数は多くないものの、全国各地のゴルフ場を設計しています。

クラブハウスは、昭和52年に竣工しています。

コース概要の詳細は後ほどご紹介しますが、足摺コース18ホール、桂浜コース9ホール、室戸コース9ホールの合計36ホールです。

コースの歴史を見てみましょう!

昭和42年のオープン以来、昭和49年の36ホール完成、ベントワングリーン化、クラブハウスの改装などを経て、平成8年には日本シニア・ミッドシニア・グランドシニアの各選手権を開催しました。

平成10年には、男子プロゴルフツアーの三菱ギャラントーナメントを開催し、平成20年からは、女子プロゴルフツアー第2戦、ヨコハマタイヤゴルフトーナメント PRGR レディスカップを開催していて、今年は冠も変わり、明治安田生命レディス ヨコハマタイヤゴルフトーナメントとして、13回目の大会を迎える予定でした。

昨年のトーナメントを振り返ると

土佐カントリークラブで開催された2019年度のツアー第2戦は、年間賞金女王になった鈴木愛が、−9で2019年シーズン初優勝を挙げました。

春先のコンディションの難しい時期のですが、この優勝スコアを見ても、手強いコースだということがわかります。

なお、この大会では、2019年に大ブレークした渋野日向子が、−3で6位タイに入っていました。しかし、この時はまだあまり注目されていなかったでしょうね……。

トーナメントでは、足摺コースのアウト5ホールとイン4ホールを使用してアウトコースとし、室戸コースの9ホールをインコースとして、コースセッティングを行っています。

クラブハウスは高台にあり、太平洋を一望!

国道から誘導路を上って行くと、高台に土佐CCのクラブハウスがあります。誘導路には、3月のトーナメントの看板が連なって立っていました。

白亜のクラブハウスは、屋根も特徴的ですが、後側に円形のドームがあり、これもひときわ目立つ存在です。

フロント前は、すっきりとしていて、清潔感が溢れています。

なぜ、すっきりとしているのかと言うと、正面に数段の階段があり、それを上ると中2階のようになっていて、そこがマスター室に通じる構造のせいでしょう。

右へ行くと、ロッカールームとなり、ロッカーは幅が広くなっていて、遠方からのキャリーバッグも余裕で入ります。

コースの概要は?

コースは、足摺コース18ホール、桂浜コース9ホール、室戸コース9ホールの合わせて36ホールの配置です。

まず、足摺コースの18ホールは、太平洋に向かって豪快な打ち下ろしや、戦略的な打ち上げ、谷越え、ドッグレッグなど、メンタル面で、気の抜けない18ホールが続きます。

一方、桂浜コースは、雄大で山並を見渡す3番から7番は、さわやかな緑の風がプレーヤーの心を和ませてくれますが、最終9番はグリーンの前に池が広がる桂浜コースを象徴する美しさです。

ティーショットを太平洋に向かって豪快に放ち、アプローチは繊細に攻めましょう。

また、室戸コースは、太平洋を望みながら開放感あふれたホールが続きます。

トリッキーさはなく、距離感をつかむことが大切で、絶えず変化する風と、シーサイド特有のグリーンの芝目が、安易な攻めを戒めています。

圧巻は、谷越えの距離がたっぷりある9番ミドルホール(パー4)で、雄大な中にも緻密プレーでチャレンジしたいホールです。

今回は、桂浜コースと室戸コースを、ラウンドしました。そのために、トーナメントで一部を使用する「足摺コース」は、プレーすることができませんでした。

ただし、トーナメントのバックナインのコースの雰囲気は、十分に味わうことができました!

この日の土佐CCのグリーンの速さは?

女子プロのトーナメント開催まで、ちょうど1ヶ月です。1ヶ月前のグリーンの状態を確認したいとも思っていました。

クラブハウスのマスター室に掲示されていたこの日のグリーンは状態は、写真の通りで、速さは9.0フィートでした。

それほど速いグリーンではありません。このあと、少しずつ刈りながら、速いグリーンに仕上げて行くのではないかと、感じました。

桂浜コースの概要をご紹介!

距離は、レギュラーティーで3075ヤードと短いです。しかし、打ち下ろし、打ち上げ、ドッグレッグが多く、狙いがとても狭いホールが続きます。グリーン面が見えないホールが多いため、ピンを狙うショットの距離感がとても大事です。

また、花道は正面にほとんどなく、グリーン手前に大きなバンカーが配置されているホールも多いため、慎重に攻めることと、無理な攻めをしない勇気も必要です!

さらに、グリーンは目が効いていて、順目、逆目を確認してから、パットをするようにしましょう!

傾斜と微妙な曲がりに、苦しめられることになります。

距離が短いことから、グリーン周りとグリーンを難しくしてあるのが、土佐CCの特徴です!

なお、桂浜コースと室戸コースを18ホールで回るのがプレースタイルなので、この18ホールでハンディキャップ(HD)が設定されています。

桂浜コースの難しさとは?

トーナメントでは使用しない桂浜コースですが、その理由は、途中のアップダウンが半端ではないことです。

1番ミドル、2番ロング(パー5)を終わると、山の中の曲がりくねったカート道路を延々と下っていきます。これは、とても歩ける距離ではありません。そのため、この桂浜コースはトーナメントに使用していないのです。

3番ミドルから7番のショート(パー3)までをプレーして、また下ったカート道路を上ってきます。

桂浜コースでは、5番・375ヤードのミドルホールがHD1、8番・398ヤードのミドルホールがHD3になっています。

5番・ミドルホールは、左ドッグレッグのホールで、右がOB、左は崖でOBとなります。グリーン手前には、バンカーがダブルで配置されていて、花道はほとんどありませんので、レイアップも攻め方の一つです。

また、HD7ですが、7番のショートホールは、ピンまで175ヤードあり、途中はほぼ谷越えなので、確実なショットが求められ、とても難しいホールです。

特設ティーからは、4打目になり、厳しい設定でした。