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ゴルフクラブ

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自分に合ったアイアンを選ぶには『2つの角度』が重要!

ゴルフを始めるに当たって、道具を揃えるところから始めますよね。

そこでクラブ選びに移るはずですが、アイアン選びはどのように行っているでしょうか。

デザインやフィット感、もちろん価格も重要ですが、それよりも知っておいてほしいのがロフト角とライ角の関係です。

知ってから選んだほうが当然いいものに巡り合えます♪

アイアン選びに関係するロフト角とは?

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アイアン選びにロフト角やライ角が重要だと言っても、まずは中身を知らないといけません。

そこでまずはロフト角について説明します。

ロフト角とは、クラブのボールが当たる面(フェース面)が地面に対してどのくらい立っているか(寝ているか)を表す角度です。

このロフト角がクラブの長さとともに、飛距離(とバックスピン量)まで決めているのです。

ロフト角が小さければ小さいほど地面に対して垂直に近くなっていくのですが、その分上に飛ばずに前に飛ぶので、遠くまで飛距離が出るクラブとなります。

ただし、ロフト角が小さいクラブになればなるほど、スイングスピードがないとボールが高く上がらず、逆に遠くに飛ばなくなってしまいます。

なので、ドライバーのヘッドスピードで40メートル/秒くらいまでの人の場合、5番アイアンよりロフトの立った4番アイアンや3番アイアンは、5番アイアンと同じくらいしか飛ばず、下手をすると5番アイアンより飛ばなくなってしまうという現象が発生します。

アイアン選びに関係するライ角とは?

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ロフト角に続いて今度はライ角について説明します。

ライ角とは、クラブの底の部分(ソールと言います)をべったりと地面に付けた時に、地面と、シャフトと呼ばれるクラブヘッドとグリップを結ぶ棒の中心線が成す角度のことを指します。

ライ角が小さくなるにつれて、シャフトが寝ていきます。

そんなライ角はクラブにおいて方向性を決める重要な役割をしています。

いかにしてヘッドのソールを地面に平行にできるかに関わってくるからなのですが、なぜそれが重要かというと、インパクト時にヘッドのヒール側(手前部分)に偏って接地するとフェース面は左を向きやすく、逆にヘッドのトウ側(先の部分)に偏って接地するとフェース面は右を向きやすいという物理的な法則があるからです。

ピンに向かって打つアイアンにとっては生命線とも言えます。

逆にウッドやユーティリティは、ソールがラウンドして(丸まって)いるので、ライ角はそれほど影響がありません。

ロフト角とライ角を意識すればアイアン選びはどうなる?

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ロフト角とライ角の意味することは理解できましたでしょうか?

ロフト角は距離やバックスピン量を調整し、ライ角は方向性を調整しています。

となるとアイアン選びは、この両方を自分に合ったものにしなければなりません。

これは自分で合うものを見つけないといけないという難しい作業になります。

ですが、そのためにゴルフ店には試しに打つこと(試打)ができる場所があるのです。

大きいロフト角でも自分が望む飛距離が出るか、そして構えた時に“ちょっとだけ先のほうが浮く”か、確認してください。

ちなみになぜ“ピッタリ”じゃないのかというと、スイング時には「トウダウン」という現象が起こり、ヘッドの先の部分が垂れ下がるような動きが起こるため、アドレス時にはその分だけトウ側が上がっていなければならないのです。

できれば、ソールに「ショットマーカー」と呼ばれる感熱紙を張って、実際に試打してみて、きちんとソール全体で接地できているかチェックしてみるといいでしょう。

また、軟鉄素材で作られているアイアンの場合は、ライ角やロフト角を調整できますので、買ったお店やゴルフショップで相談してみるといいでしょう。

アイアン選びも楽ではありません。でも、こうやっていろいろ考えている時間もまた楽しかったりするんですけどね!

アイアン選びの中で知っておいて欲しいこと!

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ロフト角とライ角のことを知ると、アイアン選びの時に考えることが変わってくることでしょう。

これで自分に合った数値を見つけ、そのアイアンを選べばいいと思ったはずです。

確かに間違っていないのですが、ここで知っておいてほしいことがあります。

それはクラブには製造誤差があるということです。

必ずメーカーのクラブには基準値が設けられていますが、製造工程上必ず誤差が発生してしまいます。

この誤差が大きくなれば当たり前ですが、あなたに合わないものになってしまいます。

なので、例えば各メーカーやショップが行っているフィッティングなどで、ぴったりのライ角、ロフト角のものをあつらえてしまうか、前述した軟鉄製のアイアンの場合は後から調整するなどして合わせてもいいでしょう。


ロフト角とライ角が大切だということは伝わりましたでしょうか?

正直初心者の時にここまで感じるのは難しいかもしれません。

ですが、初心者のうちからこういった数値(特にライ角)を気にして、自分に合ったものを使うことが早い上達につながります。

ぜひこれらの数値を気にして、上達していきましょう!