ゴルフクラブ
モハメドアリモト
【要注意!夏はクラブにとっても、過酷な季節です。この時期だからこそのメンテナンスおススメします】☆失敗しない、クラブ選びのヒント教えます。
皆さん、ここ最近異常な暑さが続いておりますが熱中症に負けずゴルフされておりますか?
暑さ対策には十分配慮されてのラウンド・練習をお願いします。
さて、毎年この季節になりますと暑さゆえのクラブメンテナンスを日頃オススメしております。
この時期メンテナンスを怠りますと、思わぬ事故を招いたりクラブを破損したり・・・なんて事にもなりかねません。
実際、当工房にもシャフト抜けや汗によるグリップ滑り等でご来店いただく御客様も多くなります。
そこで、今回は『この時期やっておいて損はなし!』なクラブメンテナンスをご紹介します。
この時期だからこそ、気を付けていただきたいクラブの扱い方についても合わせてご説明します。
きっと、お役に立てる内容になると思いますので、今回も最後までお付き合いいただきますようよろしくお願いします。
始まり始まり・・・。
その①、高温になる場所でのクラブ保管は避けてください。
真夏の時期に、ヘッド抜けによるシャフト再装着という修理依頼をお請けする事があります。
最近発売されているクラブは接着剤の性能がよくなり、抜ける事も少なくなりましたが、昔のクラブを長年ご愛用いただいておりますお客様や、個人でシャフト交換されているクラブによくある修理依頼でもあります。
これは、この時期に車のトランクでクラブ保管をされている方によく見られます。
実は、クラブのヘッドとシャフトを接合している接着剤は熱に弱い性質を持っております。
真夏のトランクルーム内は60度近くまで上がるそうですので、そのトランク内で保管されておりましたクラブは接着剤が緩む可能性があり、その状態でショットを行うとヘッドが抜けたりソケット浮きの原因になる可能性がございます。
ソケット浮きだけであれば心配ありませんが、ヘッド抜けは事故にもつながりますのでご注意くださいませ。
また、クラブ盗難被害に遭う危険性もありますので、いずれにしても車のトランクルームでの保管は避ける事をオススメします!
お気をつけくださいませ。
その②、ソケット浮きを発見したら・・・
次によくある修理依頼で、ヘッドのネック付け根に装着されているソケットがグリップ側に下がったモノを治す事があります。
これは、ショットを打つ度に振動がソケットに伝わり徐々に本体が浮いて隙間ができるという状態です。
本来ソケットの役割は、『ヘッドのネック(ホーゼル)とシャフトにできる段差をなくしたり、ホーゼル内が露出しないように隙間をなくす』モノでして、ソケットが浮いた状態でもなんら使用上支障はございません。
しかし、これがソケット浮きだけならば慌てる事ではないのですが、シャフトが抜けている場合は前段のような事故の元になりますので、早めに工房へご相談される事をオススメします。
この際の判断例ですが、クラブをソールした際、いつもとシャフトの図柄が違う場所に回っていたり、同様にグリップのロゴやパターンがいつもと違う場所に位置しているとヘッド抜けの可能性が高いです。
工房にご相談いただくまでご使用は止めてください。
また、ソケットが浮いているだけでしたら簡単な作業で終了しますので、いずれにしてもソケット浮きを発見されましたらお早めに工房へご相談いただく事をオススメします。
その③、グリップが滑るのはミスショットの大きな原因の一つです。
夏場、汗をかく事により当然の事ながら普段よりもグリップは滑りやすくなります。
ゴムの素材が硬化して『テカテカ』になっていたり劣化によりグリップパターンが磨耗していたり・・・なんていう状態は、特に手が滑ってのミスショットを引き起こします。
グリップが滑りやすいという状態は、手に余計な力(リキミ)が入りやすく、スイングに大きく影響を及ぼします。
最悪は、クラブ自体が滑って飛んでいく・・・なんて事もありますので、特に早めの交換をオススメします。
また、ラウンドや練習後のお手入れですが、グリップ自体を中性洗剤等(食器洗剤がオススメ)で洗います。
洗浄後、水分をシッカリと拭き取り日影干しで一日ほど乾燥させれば元のグリップ力が復元されます。
スチールシャフトをご使用の方は、使用後にサビを落としてオイルを塗られる方も多いと思いますが、その際には余分なオイルはシッカリふき取りよく乾燥させてからバッグにしまうようにしてください。
シャフトに残ったオイルがグリップについて余計に滑る・・・なんて事もありますのでご注意くださいませ。
グリップ交換は、簡単なクラブメンテナンスで効果が期待できますので、ぜひお試しくださいませ。
その④、今回のまとめ
いかがでしたか?
今回は、暑いこの時期だからこそ一度見直していただきたいクラブのメンテナンスとその後の保管についてご紹介させていただきました。
特に、ヘッドとシャフトの状態については構造上熱にそれほど強くないという事をご理解いただいた上で保管やメンテナンスをしていただければ、良い状態をキープできますので、お試しくださいませ。
上記でも書きましたが、年代の経ったクラブや、工房以外でシャフト交換されたようなクラブは今の時期は特に要注意です。
できれば、ラウンドの合間に一度工房を訪ねていただいて、クラブの状態や気になる箇所を点検される事をオススメします。
それでは、今回も最後まで読んでいただきまして誠にありがとうございました。
~最高の1打とその次のステップのために~
また次回まで。。。
押忍