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ゴルフクラブ

もーりー

フェアウェイウッドは5番からはじめよう!

これからスコアアップや100切りを目指そうという初中級者のみなさん、ドライバーの次に長い番手はどんなクラブを使っていますか?

3番ウッド(スプーン)、ユーティリティー、ショートウッド、いやいやこれから買い足す予定で検討中……といろいろな答えが返ってきそうですね。

でもその中でも私が一番お勧めしたいのはずばり“5番ウッド(クリーク)”なんです。

フェアウェイウッドの特徴

初中級者のみなさんにドライバーの次の番手として5番ウッドを強くお勧めするのには当然理由がありますが、まずはフェアウェイウッドの特徴をご紹介しますね。

フェアウェイウッドというのは、読んで字のごとくフェアウェイからティーアップをせずに打てる、そして飛距離が出せるように設計されたクラブです。

そのためアイアンに比べると重心が深く球が上がりやすくなっています。

またソールが広いのも特徴で、多少のダフリなら滑ってボールに当たってくれるようになっています。

ゴルフクラブで飛距離を出すためにはロフト角が重要で、ロフト角がある程度立っている必要があります。

そのためフェアウェイウッドでは13度~24度くらいのロフト角が設定されています。

それでは、フェアウェイウッドはどうして広いソールで球が上がりやすくなっているのでしょう。

それは、13~20度くらいのロフト角というのは非常に球が上がりづらいからなんです。

一昔前は1番~2番アイアンを使っていたものが、球が上がりづらくて難しいということでフェアウェイウッドに切り替わっていったんですね。

これは現在ほとんどのプロゴルファーが1~2番アイアンを使わずにフェアウェイウッドを使っていることからもおわかりいただけると思います。

“球が上がり飛距離が稼げる”ロフト角は何度?

さてここからが本題です。

初中級者のみなさんにとって球が上がりやすく飛距離が稼げるフェアウェイウッドのロフト角は何度なのでしょうか。

まずロフト角13~16度(3番ウッド相当)は、はっきり言ってパワーヒッター(スイングスピード45メートル/秒以上)か、かなりのミート率でないと球が上がらないと思います。

パワーヒッターでもミート率が悪いと、たまに一発の飛びは出せてもむしろダフリやチョロのオンパレードということも。

反対にロフト角21度以上(7番以下のショートウッド)ですと、広いソールが仇となり、球が上がり過ぎたり風の影響を受けやすくなって飛距離をロスしやすくなります。

それに21度以上のロフトだとむしろミドルアイアン(ロフト角26度~30度)に近い飛距離設定になりますので、“ドライバーの次の番手”としては物足りないですよね。

ということで初中級者のみなさんがティーアップなしで飛距離を稼ぐのに最適なフェアウェイウッドのロフト角は?

そうです、ちょうど中間の18~20度ということになります。

このくらいですと一般男性の平均的なスイングスピード(40メートル/秒)でも球が上がります。

パワーヒッターにとっても球が吹け上がらず無理なく打てるので、結果として3番ウッドに比べてミスの割合が大幅に減るのは間違いないです。

“クリーク”からはじめよう♪

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ここまでお話したらもうおわかりですよね。

5番ウッドのロフトは男性用で18~19度なんです。

初中級者のみなさんには、ドライバーの次の番手として、最初はぜひとも5番ウッドからスタートしていただきたいと私は思います。

フェアウェイウッドを3番ウッドから練習し始めて逆にフェアウェイウッドが苦手になったという話もよく耳にします。

フェアウェイウッド、いや全クラブの中でも一番難しい3番ウッドから練習する時点でナンセンスだと感るのは私だけでしょうか。

これからフェアウェイウッドを練習しよう、購入しようとされる方は、“クリーク(5番ウッド)からはじめる”というのもぜひ選択肢の1つに入れてください。

ここまで読んでも『3番ウッドの飛距離が……』と思われている方もいらっしゃると思います。

しかしここ数年のクラブの進化の恩恵で、今の5番ウッドは本当によく飛ぶようになりました。

プロの試合を観てても5番ウッドで260ヤードを飛ばす選手もいるほどですからね。

バックティーやチャンピオンコースでプレーしない限り(特に100切りを目指す段階で)は、クリークで十分対応できますよ。

上手に使いこなすためのポイント

いかがでしたか。クリークの魅力は伝わりましたでしょうか。

ただしクリークも、スプーン(3番ウッド)ほどではありませんが難しい部類のクラブであることは間違いありません。

難しいと感じる一番の理由はシャフトが長いことです。

ですので、最初のうちはミート率を優先して指2本分くらい短く握ってスイングすると良いでしょう。

また最近ではロフト可変式のモデルが多数販売されています。

いわゆる“カチャカチャ式”ですね。

メーカーにもよりますが、だいたい17度~21度で調整できます。

19度で物足りなければロフト少なめ、球が上がりづらいと感じたらロフト多めで設定すれば、3番ウッドや7番ウッドを新たに購入する必要もありませんし、お財布にも優しいですよね。

フェアウェイウッドはまず5番ウッド(クリーク)から、そして上手く使いこなせるようになったら他の番手にも挑戦してみてください。


※クリーク(cleek)の語源

鉄製の5番ウッドでボールを打ったときの音が鍵を掛けたときの音(click)に似ていたから(諸説あり)。

ちなみにラテラルウォーターハザード(小川)のクリーク(creek)と混同しないようにしましょうね。